花と観葉植物(葉っぱの岬)

洋蘭の植え替え

鉢から根が出てきて窮屈になったもので、水を与えても内部によく浸透するものは、鉢増しという一回り大きな鉢に植え替えればよいのですが、根が詰まると水を与えても根全体に水分が行き渡らなくなり通気も悪く、花が咲かなくなってきます。酷くなったら水苔など全ての用土を交換します。植え替え周期は種類によって異なるのですが、通常は2年から3年ぐらいです。植え替えの時期は新芽の吹く春に植え替えます。

植え替え用土

植え替え用土は水苔で育てるのが一般的ですが、水苔は保水力が高い用土で、他に水はけのよいバーク、軽石などの入った洋蘭の用土、ヤシの実チップなども売られています。バークは保水力に貧しく、ヤシの実チップの方が保水性に優れているので、洋蘭の土にヤシの実チップが入って売られている事があります。通常は水苔に植え替えればよいと思いますが、つい水を与えすぎて枯らせてしまう人は、バーク、ヤシの実チップ、洋蘭の土などに植え替えてもよいと思います。


水苔

バーク

洋蘭の土

洋蘭の鉢

洋蘭を植えつける鉢ですが、水苔に植え付ける場合は洋蘭用の素焼き鉢に植えるのが一般的です。鉢は底が多湿になりやすいので、鉢の底に沢山軽石を入れたり、空洞を作る事で根腐れ防止される事があります。バークなどに植える場合は素焼きでもプラスチックや化粧鉢でもかまいませんが、素焼き鉢は通気性がよいので、用土の渇きがとても早くなります。水を好む洋蘭はプラスチック鉢や化粧鉢に植え付けた方がよいと思います。洋蘭は大きい鉢を嫌う種類が多いので、小さめの鉢を使用するようにします。


素焼き鉢

プラスチック鉢

化粧鉢

鉢増しの植え替え方

根が鉢から出て窮屈になってきた場合でも、水の浸透がよいものは、一回り大きな鉢へ植え替えます。水苔の場合は根鉢を濡らし、底の水苔を3分の1ほど取り除いて新しい水苔と詰め替え、一回り大きな鉢に入れて隙間に濡らして絞った水苔をやや硬めに詰めます。バークや軽石の場合は古い用土を無理せずにできるだけ落として新しい用土と入れ替えます。

水苔で植えられた根鉢の壊し方

水を与えてもなかなか水が浸透しないぐらい酷い根詰まりになった水苔を、根を痛めないよう全て取り除くのは根気の要る作業です。デンドロビュームやシンビジュームは株分けして根を切り分けても平気なぐらい丈夫ですが、コチョウランやカトレアの根はそう強くはありません。水苔で固まった根鉢を水の入ったバケツにしばらくつけてから、少しずつ丁寧に気長に水苔を取り除くようにすればよいと思います。取り除く際はたまに水に漬けながら行うと水苔が取れやすいです。最後に水圧で水苔を吹き飛ばすと結構綺麗に取り除けます。

水苔で植えられた根鉢の壊し方(コチョウラン)

水を吸い難くなった根鉢

バケツの水にしばらく漬ける

気長に水苔を取り除いた

水苔への植え付け

鉢の底に水に濡らして絞った水苔を入れてやや押し固めておきます。鉢から飛び出た根で、根鉢に入りそうにない根や腐った根があれば切り取ります。腐った根は指でつまむと潰れるので分かると思います。株を手にとって根の底に水苔を詰めて、少しずつ水苔を足して根の周辺を固めながら団子のようにします。団子のようにした根鉢を鉢の中に入れ、隙間に濡らして絞った水苔をやや硬めに詰めます。詰める際は根を痛めないよう注意します。

水苔への植え付け(コチョウラン)

底に水苔

飛び出たコチョウランの根

腐った根や根鉢に入らない根は切る

団子

隙間に水苔を入れる途中

植え替え終了

バークへの植え付け

バークは木の皮でできた、通気性がよく水はけのよい用土です。主に水の与え過ぎによる根腐れを軽減させる目的で使用される事が多いようです。水苔に比べて保水性が貧しいので、保水性のあるヤシの実チップ入りが売られているので、それを使用するとよいと思います。バークの配分ですが、コチョウランとカトレアはヤシの実チップ入りバークを使用、デンドロビューム、デンファレはヤシの実チップ入りバーク+軽石3を使用、シンビジュームはヤシの実チップ入りバークと軽石の等量かバークと軽石が入った洋蘭の土を使用するとよいと思います。

バークへの植え付け(デンファレ)

バーク7+洋蘭の用土3

底にパークを入れて腐った根は切る

植え替え終了

植え替え後

植え替え後は根の活動が弱いので、10日ぐらい直射日光の当たらない明るい日陰に置いて水は与えず、霧吹きで葉水を与えるように育てます。

肥料

肥料を与えるのは、植え替えて1か月を過ぎてからにします。肥料は洋蘭用の固形肥料や液体肥料が売られているので、洋蘭用の肥料を与えるとよいです。

洋蘭の液肥

洋ランの用土の購入

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