胡蝶蘭の育て方寒い時期に購入した胡蝶蘭の開花株熱帯の植物で、寒さがとても苦手です。真冬に購入したものは温室育ちで、開花株は最低温度を15度ぐらいに保つ必要があります。置き場所はレースカーテン越しの日当たりのよい場所に置き、水やりは植え込み材料の表面が乾いて水気が感じられなくなってから、室温ぐらいに暖めた水を与えます。水の与えすぎは根腐れの原因になりますので注意します。ただし湿度を好むので、ある程度空中湿度が必要です。暖房の効いた部屋などでは暖かい時間に何回か霧吹きなどで加湿してあげます。空中湿度が不足すると花の寿命も短くなります。肥料は開花中に必要ありません。開花も終盤になって一番最後の花が咲き終わったら、切り花にすると結構長く花を楽しむ事ができます。切る際に花茎の途中で花茎切りを行うと2番花が咲く事があります。売られている花後の胡蝶蘭数株のポット苗や裸苗が寄せて植えられてる事が多いです。そのまま管理すると根が腐りやすく育てるのが難しいので、花が終わったら各一株ずつにして育てるようにします。花が終わった時期が丁度5月から6月頃なら、一鉢ずつにして植え替えますが、それ以外の時期なら、数株のポット苗や裸苗を出して、ポット苗は一つずつにして育て、裸苗の場合は同じぐらいの大きさの素焼き鉢にそのまま入れて育て、春の5月から6月頃になったら植え替えます。前書き年間を通じで販売されていますが、これは温室で温度調節され強制的に花を咲かせたものです。自然では11月から12月に花茎が伸び、冬に加温した温室では2月から3月頃の開花、暖房の効いた暖かい部屋に置いた簡易ビニール温室内では3月から4月頃の開花、暖かい通常の室内ではそれ以降の開花になります。ただし、胡蝶蘭は冬の寒さ、冬の乾燥(空気)にも弱く、室内に置いただけで花を咲かせるのは難しくなります。置き場
水やり植え込み材料の水ゴケなど表面が乾いて水気が感じられなくなってから与えます。水の与えすぎは根腐れの原因になりますので注意します。夏の戸外は一日で乾いてしまう事があるので乾かしすぎには注意します。最低温度が18度以下になる前に室内へ取り入れ、最低温度が10度以上を保てない場所で育てる場合は、1ヶ月に1度ぐらい室温と同じぐらいに温めた水を与えるぐらいにして、乾かし気味に管理します。元々乾季のあるところに生息しているので乾きには強い植物です。だだし空中湿度をとても好むので、暖かい日や暖房の効いた部屋では時々霧吹きなどで加湿してあげます。また最低気温が18度ぐらの花芽分化期から花が咲く時期も霧吹きなどよく加湿してあげるようにします。蕾が付いている時期に空中湿度が不足すると蕾が黄色くなって落ちてしまう事があります。植え替え植え替えの時期は最低温度が15度以上になった5月から6月頃に行ないます。花が咲いているものは花後に行います。植え替え周期は2年に1度ぐらいです。用土は水ゴケやバークを使用します。水を与えすぎてしまう人はバークがよいと思います。鉢は素焼きを使いますが、バークの場合はプラ鉢がよいと思います。鉢植えの大きさは小さめがよく、ミニ胡蝶蘭で4号から4.5号、大輪系で4.5号から5号鉢を目安に植え替えます。その他は洋蘭の植え替えをご覧ください。水苔の場合
バークの場合
肥料最低気温が15度以上の生育温度があり、花の開花していない時期なら定期的に洋ラン用の緩効性化成肥料を置き肥したり、一週間に1回洋ラン用の液体肥料を与えます。普通の液体肥料の場合は通常の5倍ぐらい薄めにして与えます。開花している時期や冬の生育温度のない場所での肥料は必要ありません。支柱と誘引ミニ胡蝶蘭は花が小さく、花茎が短いと花の重みであまり垂れ下がる事はないので、簡単に支柱で支えるぐらいでかまいません。もし姿をよく見せたいのであれば、必要に応じて誘引するとよいと思います。大きな花が咲くタイプは花の重みで花茎が垂れやすく、姿をよく見せるためにも支柱とビニタイなどを使って誘引するとよいです。明るい方向に花茎が曲がって伸びるので、曲げたい方向が明るくなるよう鉢を置きます。曲げた支柱に花茎を誘引する方法は、若くて柔らかい花茎を支柱に沿って無理せず曲げ、折れやすい節を避けた所を簡単にビニタイで仮止めします。しばらくして更に花茎が伸びたら前回仮止めした所を必要なら本止めして、更に伸びた花茎をまた無理せず曲げて仮止めします。これを花茎が伸び終わるまで繰り返します。もし、支柱が足りなくなったら、適度な長さに切った支柱をビニールテープなどでつなげて足せばよいです。慣れれば難しい事はありませんが、せっかく伸びた花茎なので、無理に曲げて花茎を折らないよう注意してください。特に硬くなった花茎は折れやすいです。花は明るい方に向いて咲くので、その後も花茎の先端を明るい方に向けたまま花を咲かせます。
高芽とり
花茎切り
温室
真冬の管理温室内ではない冬の管理は、最低温度8度以上を保つようにします。とても冷え込みそうな日は窓際を避けた場所に移し、ダンボールの中にタオルでしっかりと包んだ湯たんぽと一緒に入れるなどして保温するとよいです。その際は中が高温にならないよう注意してください。10度以下では全く成長しないので、水の与え過ぎには十分注意します。室温の低い真冬の水やりは、月に1回室温と同じぐらいに温めた水を与えるだけよいです。元々1、2ヶ月間雨の降らない乾季のある地域に生息しているので、乾きにはとても強い植物です。しかし空中湿度をとても好むので、暖房の加温中はときどき葉や茎に霧吹きをかけて加湿します。肥料は真冬は成長していないので与えません。 |
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