花と観葉植物(葉っぱの岬)

イポメア

学名:Ipomoea batatas
別名:テラスライム
科・属名:ヒルガオ科・ヒルガオ属
原産地:中南米
分類:蔓性多年草
寒さ:弱い
暑さ:強い
日照:日向
耐陰性:なし
高さ:10cm〜20cm
増やし方:挿し木
用途:花壇、鉢植え、寄せ植え、グランドカバー

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イポメア
8月上旬、自宅の鉢植え

イポメア2
8月上旬、自宅の鉢植え

イポメアのアップ
8月上旬、自宅の鉢植え

イポメア3
8月中旬、自宅の鉢植え

イポメアは葉の美しい観賞用のサツマイモです。蔓が這って広がるのでグランドカバーに利用されたり、寄せ植えのカラーリーフ素材としても利用されています。種類は葉がライム色をしたテラスライムの他、葉の色が茶色や紫色をした種類、斑入りのトリカラーなどもあります。根はサツマイモと同じく芋状になっていますが、食用のサツマイモほど大きくなりません。アサガオのような花も咲きますが、サツマイモと同じく短日条件でしか咲かないので、沖縄など南の方でしか咲きません。しかし、まれに本州でも咲く事があるようです。

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作業カレンダー(暖地基準)
1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
観賞時期 葉の観賞
場所 室内の日向(鉢植え) 日向 室内の日向(鉢植え)
植え付け 苗の植え付け
植え替え 植え替え
挿し木 挿し木
掘り上げ 庭植えなど
切り戻し 切り戻し
肥料 肥料
鉢の水やり 控えめ 鉢土の表面が乾けば与える 控えめ

イポメアの育て方

置き場所

日当たりを好むので、日当たりのよい所で育てるようにします。冬の耐寒性はないので、鉢植えは10月下旬頃になったら、室内の日当たりがよく暖かい所で育てれば常緑で越冬します。戸外の庭植えや大き過ぎて部屋に入らない鉢植えでは、霜が降りる頃になると葉が枯れるので、芋を掘り上げで暖かい場所で越冬させて春に植え付けます。

水やり

鉢土の表面が白く乾けば与えます。庭でも夏場はよく乾くので、雨があまり降らないようなら与えます。冬を室内で育てているものは、鉢土の表面が白く乾いて、更に2、3日してからの水やりと控えめにします。

植え付け

春に苗が売られている事があるので、入手したら植えつけます。秋に掘り上げた芋の根は、春の5月頃に植え付けます。蔓性なので、鉢植えではアンドン仕立てにしてもよいと思います。用土は普通でかまいません。自分で作る場合は赤玉土(小粒)6、腐葉土4などです。庭ではグランドカバーにしたり、フェンスに蔓を絡めてもよいと思います。元肥に牛糞などを、水はけが悪いようなら腐葉土を混ぜて植えつけます。

植え替え

冬を超えた鉢植えは、春の5月頃に植え替えます。伸び過ぎたり、途中で葉のなくなった蔓は切り戻すとよいです。用土は植え付けの項目と同じです。

増やし方

挿し木

挿し木で増やす事ができます。葉が2、3枚付いた挿し穂を用意して、一番下の葉を取り、そこが用土に埋まるように挿せばよいです。時期は6月から9月頃まで行えます。その他は挿し木のページをご覧ください。

肥料

生育期の6月から10月頃まで、鉢植えでは緩効性の化成肥料や液体肥料などを定期的に与えます。庭植では骨粉入りの固形油粕などを蒔いておけばよいです。その他は観葉植物の肥料のページを参考にしてください。

切り戻し

冬に鉢植えで越冬させて葉が減ってしまった場合は、春の植え替えと一緒に蔓を切り戻すとよいです。生育期も蔓が長く伸びるので、伸び過ぎてしまったら適度な長さに切ればよいです。

掘り上げ

冬の寒さには弱いので、鉢植えを室内の暖かい所に置けば常緑で越冬します。室内に入れられない大きな鉢植えや、花壇に植え付けているものは、葉が枯れる11月頃になったら芋を掘り上げ、新聞紙などにくるんで段ボールなどに入れ、5度以上の室内で、暖房の効いていない、寒暖の少ない所で越冬させるとよいです。春の5月頃になったら植え付けます。

イポメアの芋

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