別名:メボウキ、バジリコ
学名:Ocimum basilicum
科・属名:シソ科・メボウキ属
原産地:インド、熱帯アジア、アフリカ
分類:一年草(本来は多年草)
草丈:40cm〜60cm
花径:約 1cm
花色:白、桃色
種まき:春まき(4月〜6月)
発芽温度(20℃〜25℃)
箱まき、直まき
増やし方:挿し木
場所:日当たりを好む
用途:花壇、鉢植え、ハーブ
花言葉:よい望み、好意、好感
通販店:楽天市場にあり
花
花序
バジルはインド周辺の熱帯アジアが原産のハーブです。歴史は古く3000年に渡り栽培し続けられ、種の流通の途中で変異したと思われる150種類ぐらいがあるそうです。ここで紹介しているのは一般敵なスイートバジルで、イタリア語ではバジリコと呼ばれているものです。日本へは江戸時代に薬草として伝わりましたが、食材としてはあまり好まれず、よく利用されるようになったのは戦後になってからです。よく香辛料として利用され、トマトとの相性がよいのでピザソースやケチャップなどと一緒によく使われています。葉は痛みやすく新鮮な方が風味がよいので、自宅の鉢植えで育て、収穫して利用する人も珍しくありません。白い花も咲きますが、早めに摘み取った方が葉がよく育ちます。
バジルの育て方
種まき
種まきで増やす事ができます。時期は春の4月中旬から6月頃、方法は畑や鉢に
直まきするのか簡単でよいと思います。日当たりのよい所に30cmぐらいの間隔に2,3粒ずつまいて、覆土は種が隠れるぐらいごく薄く被せます。好光性という種に土が厚く被さると芽が出にくいので注意してください。もしポット苗を作りたいのであれば
箱まきして本葉が3,4枚になったらポットに仮植えしてもよいです。発芽するまでは乾かさないように水やりします。
発芽してから
発芽したら隣の葉に引っ付かないよう間引きをして、直まきの場合は将来1ヵ所に1本になるようにします。 本葉が8枚ぐらいになったら先端を摘心すると、茎の数が増えて葉の収穫が増えます。
ポット苗の植え付け
庭では苦土石灰、水はけが悪いようなら腐葉土を、元肥に堆肥などを混ぜ込んで30cmぐらいの間隔をあけて植え付けます。鉢植えでは65cmプランターに3株ぐらい、あまり沢山植えると根が詰まって葉が大きくならないので、あまり欲張らない方がよいです。土は花の培養土を利用したり、自分で作る場合は赤玉土(小粒)6、腐葉土4などを利用するとよいです。
鉢植えの管理
鉢植えは日当たりのよい所に置きます。水やりは鉢土の表面が乾けば与えますが、夏場は乾かすと葉が焼けるので、水切れさせないよう一日2回の水やりになる事もあります。肥料は植え付けてから秋まで緩効性の化成肥料を置き肥するとよいです。
庭での管理
水やりは雨が降らず乾き過ぎるようなら与えます。元肥を混ぜて植えつけたら、その後は1ヶ月に1回ぐらい即効性の化成肥料などを追肥すればよいです。
切り戻して収穫
大きくなった葉を摘んで収穫する事もできますが、茎ごと収穫する方法もあります。花芽が出来はじめたら、茎の途中で節が残るように切り戻して収穫します。しばらくすると残した節から茎が伸びてくるので、また節を残して切って収穫します。それを繰り返すと効率よく収穫する事が出来ます。花が咲くと葉が硬くなるので、咲く前に収穫した方が柔らかいです。もし花を咲かせたい場合や種を採りたい場合は、何本か残しておくとよいです。
水挿しで容易に増える
長さ8cm前後の脇芽を切って、水を入れたコップなどに漬けておくだけで根が出てきます。日陰に置いておいて、根が出たらポットに仮植えして根が張ったら定植するとよいです。時期は気温が高ければいつでも行えますが、6月に行うと早く収穫が出来ると思います。土を使って挿し木してもよいです。
害虫が減る
ハダニ、アブラムシ、ヨトウムシなどの被害があるのですが、バジルを植えると害虫のアザミウマを捕食するヒメハナカメムシが増えたり、アブラムシを捕食するヒラタアブの幼虫が増えて野菜の害が減ると言われています。花の蜜を餌に益虫が増えるようなので、野菜の近くに植えて花を咲かせてみるのもよいと思います。またヨーロッパではハエや蚊などの虫よけとして窓の所に置かれる事があるそうです。
種採り
花が終わって花序が茶色く変色してきたら種が簡単に採れます。採っておくと来年の春に種をまく事ができます。