別名:モモ(桃)
学名:Prunnus persica
科・属名:バラ科・サクラ属
原産地:中国
分類:落葉小高木
寒さ:強い
暑さ:強い
樹高:2m〜6m
花径:約 4cm
花色:ピンク、赤、白
場所:日向
増やし方:接ぎ木、種まき
作業:剪定
花芽分化:7月頃〜
用土:普通
用途:庭木、鉢植え、切り花
花言葉:花桃(恋のとりこ、よい気立て)
桃(チャーミング、あなたに夢中)
ピンク(気立ての良さ、記念)
白(純真)
通販店:楽天市場にあり
ハナモモ
3月下旬、自宅の鉢植え
枝垂れ花桃
3月下旬、自宅の鉢植え
ハナモモの実
5月下旬、自宅の鉢植え
ハナモモの葉
5月下旬、自宅の鉢植え
普通のハナモモ
4月上旬、植物園
普通のハナモモのアップ
4月上旬、植物園
花桃は花の観賞用に作られた種類で、実は成っても不味いものを呼びます。実が美味しいものは実桃として分けられています。樹形によって立性、箒性(尖がった樹形)、枝垂れ性、矮性に分けられており、写真の鉢植えは枝垂れ性になります。花の色は薄い桃色や濃い桃色、赤、白花もあり、形は花びらが5枚ある一重咲きの他、花びらの多い、八重咲、菊咲きがあります。
ハナモモの育て方
場所
日当たりを好むので、日当たりのよい所で育てます。落葉樹なので、冬は葉を落として越冬します。
植え付け
11月から翌年の3月頃の落葉期が植え付けの適期になります。庭では日当たりがよく、強い風の当たらない、水はけのよい所に植えつけます。ハナモモは多湿を嫌うので、水はけの悪い所は避けた方がよいです。植え付け穴は根鉢の二回りぐらいの大きさ、深さ3倍ぐらいの穴を掘って水を入れ、掘り上げた用土に水はけがよくなるよう腐葉土を、元肥に牛糞などを混ぜ込んで、用土をやや高く盛って浅めに植えつけます。
水やり
庭木では、植えつけ後は根付くまで乾かし過ぎないように注意しますが、その後は通常は必要なく、夏の日照り続きで乾き過ぎるようなら与えるぐらいでよいです。鉢植えでは鉢土の表面が乾けば与えます。夏の日差しの下ではよく乾くので、毎日の水やりになります。冬は葉が落葉して渇きが遅くなるので、生育期ほど水やりの回数は必要ないです。
肥料
庭木では1月から2月頃に
骨粉入り固形油粕などを、花後に剪定した場合は控えめに追肥するぐらいでよいです。鉢植えでは花後に骨粉入りの固形油粕などを与えます。
植え替え
矮性種や枝垂れ桃など、あまり大きくならない種類が鉢植えで売られている事があります。鉢植えの植え替えは、毎年行った方がよいです。伸びた根は切り詰めて、新しい用土で植え替えます。時期は落葉期に行います。用土は赤玉土(小粒)7、腐葉土3などでです。
剪定
実桃の剪定は落葉期に行いますが、ハナモモは実を成らせなくてもよいので花後に行えます。植えつけ後3年ぐらいは、剪定して樹形を整えてゆきます。その後は、樹形が大きくなり過ぎたり、不要な枝があれば剪定します。花芽は春から伸びた枝に7月頃から着くので、夏以降に剪定すると花芽を切ってしまうので注意してください。
花がら摘み
鉢植えでは、花後に実が成って木の栄養分を取られるので、実を成らせたい場合を除けば摘むようにします。
増やし方
接ぎ木
3月下旬頃に行えますが、台木の育成などが難しいので、苗を購入して育てるのが一般的です。
種まき
楽しみで行われる事が多いです。 桃栗3年、柿8年と言われるように、種まきから3年ぐらいしたら花が咲くそうです。
切り花
桃は邪気を払う霊木とされた事から、平安時代から子供の成長を願う目的で、桃の花が咲く時期に飾られ祝っていたそうです。桃の節句は旧暦の3月3日(新暦では4月上旬)なので、新暦の3月3日はまだ蕾のままで花が咲いていません。そこで今では切り花を購入して、生け花や花瓶にして飾られています。売られている切り花は、2月に湿度、温度の高い所で促成という作業が行われ、花がすぐに咲く状態で出荷されています。