花と観葉植物(葉っぱの岬)

おもちゃかぼちゃ


学名:Cucurbita pepo L.
科・属名:ウリ科・カボチャ属
原産地:アメリカ、メキシコ
分類:蔓性一年草
寒さ:寒さで枯れる
暑さ:強い
花径:約 8cm
花色:黄色
種まき:春まき(4月〜5月)
ポットまき
発芽温度(20度〜30度)
場所:日当たりを好む
用途:花壇、鉢植え、実はハロウィンなどの飾り

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おもちゃかぼちゃ

おもちゃかぼちゃ

おもちゃかぼちゃ(花)

おもちゃかぼちゃ(実と葉)

実と葉

観賞用のカボチャで、いろいろな実の形や色をしたものがあります。実の色はオレンジ色、黄色、白、緑や2色混じったもの、形は丸っこいものだけではなく長いタイプもあります。実の表面はツルツルしたのやゴツゴツしたもの、またストライプ模様をしたのもあります。春まきの蔓性一年草植物として育てられ、庭植えのフェンスや鉢植えにして実を観賞したり、収穫してハロウィンなどの飾りなどにも利用されています。一般にカボチャとして食べられているのは日本カボチャ(Cucurbita moschata)、西洋カボチャ(Cucurbita maxima)などがありますが、ここで紹介している’おもちゃかぼちゃ’はペポカボチャ(Cucurbita pepo L.)の仲間で観賞用にされる品種です。ペポカボチャの仲間には他に実が食べられるズッキーニ(Cucurbita pepo L. 'Melopepo')、種がお菓子として食べられたり、パンプキンシードオイルという食用油の原材料になるのもあります。

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作業カレンダー(暖地基準)
1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
果期 果期
開花時期 開花
場所 日向
種まき 種まき
植え付け 苗の植え付け
肥料 肥料
鉢の水やり 表面が乾けば 乾いてきたら 表面が乾けば

おもちゃかぼちゃの育て方

春の種まき

時期は4月から5月頃に行えます。方法はポットまき、12cmポットに2粒ずつまいて覆土します。水を切らさないようにして、発芽したら元気な方を残して間引きします。定植は本葉が4枚ぐらい、種蒔き後から1ヵ月ぐらいが目安です。
4月下旬
発芽(おもちゃかぼちゃ)
発芽
5月上旬
定植前のポット苗(おもちゃかぼちゃ)
定植前のポット苗

ポット苗の定植

鉢植えの大きさは8号鉢に一株を目安に、用土は野菜用の培養土を利用すればよいと思います。自分で作る場合は赤玉土(小粒)6、腐葉土4など自分好みの標準的な土でよいです。花壇では苦土石灰、完熟堆肥、化成肥料を混ぜ込んで、間隔は60cmから100cmぐらいあけて定植します。蔓性なので、鉢植えはアンドン仕立てなど支柱を立てます。庭では地面に這わせてもよいし、フェンスや支柱を立てて誘引させてもよいです。
5月下旬
定植から約3週間後(おもちゃかぼちゃ)
定植から約3週間後
7月上旬
実が成ったおもちゃかぼちゃ
実が成った

植え付け後の管理

摘心

本葉が6、7枚ぐらい出たら先を摘心して、元気な子ツルを4本ぐらい伸ばすとよいです。

鉢植えの置き場所

日当たり好むので日当たりのよい所で育てます。

水やり

鉢植えでは鉢土の表面が乾けば与えます。夏は乾きが早いので毎日になります。花壇では植え付け後しばらく乾かさないように注意しますが、その後はあまり雨が降らないようなら与えるぐらいでよいです。

肥料

肥料が切れると葉が黄色くなって蔓も伸びなくなるので定期的に与えるとよいです。ですが多過ぎると蔓ボケという、蔓がよく良く伸びて実着き悪くなる現象が起こるので、葉が青々している時は与え過ぎないように注意します。

人工受粉

蜂などの虫によって自然に受粉されて実が成りますが、人工授粉した方が多く成ります。方法は雄花を取って花びらを取り除き、雌花の中心に軽く押しつけるとよいです。雌花と雄花の違いは、雌花は基部にふくらみがあるので簡単に見分けられます。天気の良い朝に行うと結実の確率がよくなります。
雌花の蕾(おもちゃかぼちゃ)
雌花の蕾
雄花の蕾(おもちゃかぼちゃ)
雄花の蕾

農薬の散布

うどんこ病が発生しやすい植物です。発生すると葉が白くなって生育が悪くなるので、対応した殺菌剤を定期的に散布して予防しておくとよいです。発生した場合は広がるので、出来るだけ早く発病した葉を取り除いて処分し、対応した殺菌剤を全体に散布します。

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