別名:アイスランドポピー
学名:Papaver nudicaule
科・属名:ケシ科・ケシ属
原産地:ヨーロッパ中部
分類:一年草(本来は多年草)
寒さ:強い
暑さ:暑さで枯れる
草丈:アイスランドポピー(30cm〜40cm)
ヒナゲシ(40cm〜70cm)
オリエンタルポピー(60cm〜100cm)
花径:アイスランドポピー(6cm〜10cm)
ヒナゲシ(5cm〜7cm)
オリエンタルポピー(10cm〜15cm)
花色:赤、オレンジ、黄色、白、ピンクなど
種まき:秋まき
発芽温度(15℃〜20℃)
直まき、ポット蒔き(移植を嫌う)
場所:日当たりを好む
用途:花壇、鉢植え、切り花
花言葉:慰め、忍耐、気高い精神、七色の愛
通販店:楽天市場にあり
アイスランドポピー(オレンジ)
5月上旬、植物園
アイスランドポピー(黄色)
4月下旬、植物園
ヒナゲシ(白)
5月中旬、自宅の庭
ヒナゲシ(八重咲き)
5月中旬、自宅の庭
オリエンタル・ポピー(オニゲシ)
5月中旬、自宅の庭
こぼれ種で咲いたポピー
(養分不足で背が低い)
沢山のポピー
3月中旬、植物園
2月中旬、植物園
ポピーは春に花を咲かせる草花です。紙のような花びらをして、鮮やかな色の花を咲かせます。種類は主に、アイスランドポピー、ヒナゲシ、オリエンタル・ポピー(オニゲシ)の3種類があり、各花の大きさ、草丈が異なります。本来は多年草なのですが、暑さに弱いので一年草として扱われる事が多く、オリエンタル・ポピーだけは比較的暑さに強いので、多年草扱いされています。しかし、大分市では暑さで夏を越える事ができません。育てるのは種まきから育てるのが容易で、翌シーズンもこぼれ種で開花する事があります。寒さには比較的強く、大分市の植物園では、12月下旬頃に蕾をもった苗を戸外に植えられ、1月頃からチラホラ花が咲いているのを見かける事があります。同じケシの仲間で花の見かけは異なりますが、
ハナビシソウという種類もあります。
ポピーの育て方
種まき
ポピーは種まきで比較的簡単に育てる事ができ、こぼれ種で翌年も花を咲かせます。種まきの時期は秋の9月中旬〜10月頃に、方法は移植を嫌うので
直まきするか、小さな頃なら移植しても大丈夫なので
箱まきしてもよいです。広い範囲なら直まきした方が楽でよいと思います。好光性なので覆土せずに行います。種が細かく発芽率もよいので、密集して種を蒔くと間引きが大変になるので注意してください。直まきでは草丈が高くならない種類なら20cmから25cmぐらいの間隔に間引きして、草丈が70cmを超え高くなる種類は30cm〜40cmぐらいになるように間引きします。ポット蒔きでは根が回ってきたら定植します。箱まきでは本葉2、3枚の小さな頃に、根を傷めないよう丁寧にポットに移植します。種が細かいのでピートバンに蒔いても楽でよいと思います。ポット苗の植え付けは下をご覧ください。
4月下旬頃 |
広い花畑 |
苗の植え付け
種まきした苗や売られている苗を入手したら植え付けます。根鉢を壊されるのを嫌うので、根鉢をできるだけ壊さないように注意して植え付けます。
鉢植え
用土は花の培養土など普通でかまいません。自分で作る場合は赤玉土(小粒)6、腐葉土4ぐらい混ぜて使うとよいです。鉢植えは草丈が高くならない種類なら65cmプランターでは4株ぐらい、5号鉢に一株を目安に、草丈が70cmを超え高くなる種類は65cmプランターに2株、7号鉢に一株を目安に植え付けます。
花壇
日当たりのよい所に苦土石灰、元肥に牛糞などを、水はけが悪いようなら腐葉土を混ぜ込んで植え付けます。株間は草丈が高くならない種類なら20cmから25cmぐらいの間隔に、草丈が70cmを超え高くなる種類は30cm〜40cmぐらいと広めの間隔に植え付けます。冬の寒さには強く、暖地では霜よけしなくても大丈夫です。寒い所では霜よけしておくと安心です。
秋から開花までの管理
鉢植え
日当たりを好むので、日当たりのよい場所で育てます。冬の寒さには強いですが、プランターなどの鉢植えは霜のあたらない軒下などに置いておいていた方が、苗が痛まずによいと思います。水やりは鉢土の表面が乾けば与えます。肥料はあまり多く必要ないので、春と秋に緩効性の化成肥料を置き肥するぐらいでよいです。もし春になって葉色が悪いようなら、液体肥料を追肥します。
花壇
元肥に牛糞などを混ぜて植え付ければ、その後は春に葉色が悪くなったり、生育が悪いようなら即効性の化成肥料などを追肥するぐらいでよいです。水やりは直まきでは発芽するまで乾かさないように注意して、ある程度大きくなれば、雨が降らずに乾き過ぎるようなら与えるぐらいでよいです。
支柱立て
草丈が高くならない種類は必要ないですが、草丈が高いタイプは強風や雨の重みで傾く事があるので、支柱で支えておくとよいです。
種採り
花後に種が採れるので、採っておいてまた蒔いてもよいです。
病気や害虫
花や葉にアブラムシが着いて汁を吸引される事があります。スミチオンなどの殺虫剤を散布して駆除します。あまりかかる事はありませんが、アブラムシが原因でモザイク病になる事もあります。もし見つけたら伝染するので引き抜いて焼却処分します。その他は
花の病気や害虫を参考にしてください。