花と観葉植物(葉っぱの岬)

花の病気と害虫駆除

花に発生する病気や害虫は沢山あります。中でもよく発生するものと有効な薬剤を紹介しています。

主な害虫と薬剤

アブラムシ

大きさは2mm前後で700種類ぐらいがいると言われています。主に春と秋に群れて発生して茎や葉の汁が吸われ、葉が縮れたり丸まったりして生育が悪くなります。モザイク病などの病気を媒介する事があり、また油のような排泄物で黒いスス病が発生する事もあります。メスが毎日卵ではなく幼虫をそのまま産み、約10日で成虫になるのですぐに増えます。多くは羽を持っていないのですが、数が増えたり植物が弱ると羽が出来たものが生まれ、飛んで移りまたそこで増えます。有効な殺虫剤はベニカXファインスプレーやベニカR乳剤など対応したものが沢山売られています。株元にオルトラン粒剤をまくと防除できます。

オカボノアカアブラムシ

モモアカアブラムシ

ハダニ

大きさは0.5mm前後と小さな虫で、春から秋に葉の裏に群れて発生します。葉の汁が吸われて針で突いたような白い跡ができて生育も衰えてしまいます。黄色ぽいものや赤っぽいものがいて多くなると蜘蛛の巣のようなものができます。卵から成虫になるまでわずか10日ぐらいで大繁殖してしまいます。小さいので殺虫剤なら何でもよさそうですが、対応したものでないと効果が低いので、対応したベニカXファインスプレーやベニカR乳剤などを使います。

ハダニ

被害

アザミウマ

大きさは1.2mm前後で春から秋に発生して、葉の汁を吸われて生育が悪くなります。200種類ぐらいいると言われ、成虫、幼虫ともに害があります。ハダニに吸われたのと区別し難く、アザミウマの幼虫は黒い糞が残っているので見分けられます。見つけたらベニカXファインスプレー、ベニカ水溶剤など対応した殺虫剤を散布します。また株元にオルトラン粒剤をまくと防除できます。

幼虫

被害

ネキリムシ

蛾の幼虫で長さが3cm前後、昼間は土の中にいて休んでいますが、夜になると這い出て柔らかい苗の茎を切って土の中に引き込んで食べます。苗が駄目になってしまうのでとても厄介な害虫です。被害にあった苗の周りを掘ってみると大体いるので補殺します。周辺にもまだいる事があるので、ネキリベイトやネキリエースKなどをばら蒔いておくとよいです。春や秋に植えた苗を食害する事が多いので、植え穴にオルトラン粒剤やダイアジノン粒剤を散布して植えると効果があります。

ヨトウムシ

ハスモンヨトウなど沢山の種類がいて、夜になると活動して葉を食害します。春と秋に被害がある事が多く、ふ化した頃は緑色で体長5oぐらいと小さく、葉の裏を薄くかじって透けたようになります。2cmぐらいに大きくなると茶色っぽくなり、葉が沢山食べられるようになります。小さい頃は葉裏などに隠れていますが、大きくなると昼間は土の中に潜っています。見つけにくいので株元にオルトラン粒剤をまいたり、小さいものは葉裏にいる事があるので、補殺したりベニカXファインスプレーやベニカS乳剤などを散布しておきます。

オンブバッタやコオロギ

秋の種まきをして発芽した若い芽が食べられてしまう事がよくあります。コオロギにはデナポン5%ベイトを撒くと効果がありますが、オンブバッタには効果がないので見つけたら補殺して駆除しないといけません。種まき後に新芽を食べられないよう、防虫ネットで覆って予防した方がよいです。

オンブバッタ

コオロギ

ダンゴムシ

発芽した小さな芽を食べる事があります。枯れ葉などを分解する益虫でもあるので、種まき後はネットで覆っておくとよいです。駆除したい場合はデナポン5%ベイトをまいておくと効果があります。

ナメクジ

種まき後の新芽をよく食べてしまいます。ナメクジ駆除剤を散布しておけば、近くに来たナメクジは駆除できますが、念のため防虫ネットで覆っておいた方が安全です。

毛虫

花木や果樹に発生する事が多く葉を食害します。毒があるものがいるので、触らないようにベニカXファインスプレーやベニカS乳剤などを散布して駆除します。

ハモグリバエ(エカキムシ)

春から秋に発生します。葉の中に卵を産みふ化すると中を這って食害するので、クネクネと曲がった白い模様が出来ます。葉の見かけが悪くなり酷くなると葉が枯れる事があります。幼虫には殺虫剤が効かないので、先端を圧迫して駆除したり葉の部分を取り除くようにします。

食害され白い模様に

ハモグリバエの幼虫

コガネムシの幼虫

成虫が鉢植えの土に6月頃卵を産み、その後にふ化した幼虫から根を食べられて植物の調子が悪くなる事があります。予防として株元にオルトランDX粒剤をまいておくと効果があります。

カイガラムシ

花木に発生する事が多く沢山の種類がいます。大まかに殻を持ったものと、蝋のようなもので覆われたコナカイガラムシ類がいます。薬剤はカイガラムシエアゾールなどの薬剤に効果がありますが、もし薬剤を使用しない場合や効果がなかった場合は濡らしたティッシュや古い歯ブラシなどで取り除きます。それでもまだ幼虫が残っていますが、殺虫剤は効くので1週間おきに3、4回ベニカXファインスプレーやベニカ水溶剤などを散布しておきます。卵に薬剤は効かないので、しばらくしてまた発生したら同じ作業を繰り返します。

タマカタカイガラムシ

ランシロカイガラムシ

大きな芋虫

一気に葉を食べつくしてしまいます。大きいので園芸用の殺虫剤は効きにくいので、家庭用の殺虫剤で駆除するとよいです。植物にかかると葉に害が出る事があるので、火ばさみなどでつまんで植物にかからない所で散布するとよいです。

主な益虫

害虫がいれば益虫もいます。植物の益虫は植物の益虫のページを参考にしてください。

主な病気と薬剤

耐性菌について

いろいろな病気があって対応した殺菌剤が何種類も売られています。病気が発生したら対応した1種類の殺菌剤だけで駆除できればよいのですが、耐性菌という生き残るものが現われて3種類ぐらいをローテーションして使わないと効果が出ない事があります。

うどんこ病

6月から10月頃に発生するカビの病気です。白い粉が葉や茎を覆って生育が悪くなり、酷くなると葉が枯れてしまう事もあります。予防にベニカXファインスプレーやダコニール1000などを定期的に散布しておきます。初期症状で1,2枚の葉なら取り除けばよいですが、多くなった場合はベニカXファインスプレーやモレスタン水和剤などを散布します。胞子を飛ばして広がるので、周辺に発生しているものにも散布しておいた方がよいです。発病した一年草などで花の終わったものは、引き抜いたら庭に捨てずゴミに出した方がよいです。

灰色かび病

咲き終わった花がらや落ち葉に好んで発生するので、できるだけ取り除くようにしてます。予防する殺菌剤はベニカXファインスプレー、ジマンダイセンなどを定期的に散布するとよいです。もし発病したら広がらないよう、その部分を取り除いてベニカXファインスプレーなどを全体的に散布しておきます。

その他

植物によって斑点病、炭疽病など多くの病気があります。全ての病気に効果がある殺菌剤はないので、ポピュラーな病気に効果があるベニカXファインスプレー、ダコニール1000、ジマンダイセンなどを定期的に散布して予防するとよいです。もし病気になってしまった場合は広がらないよう早めにその部分を取り除いてゴミに出し、もしその病気に対応した殺菌剤があれば広がらないよう全体的に散布しておきます。

輪斑病

薬剤の紹介

自分が使っている殺虫剤や殺菌剤は殺虫剤、殺菌剤の紹介のページで紹介しているので、よかったら参考にしてください。

薬剤の購入

もし、薬剤をお求めなら楽天市場の悠彩堂 で大体揃います。噴霧器なら楽天市場 に色々なタイプが売られています。

スポンサーリンク

▲ページトップに戻る