別名:コウサイ(香菜)、パクチー
学名:Coriandrum sativum
科・属名:セリ科・コエンドロ属
原産地:地中海沿岸〜西アジア
分類:一年草
寒さ:やや弱い
暑さ:やや嫌う(生育が悪い)
草丈:50cm〜60cm
花序:約 1cm
花色:白〜桃紫、白〜黄
種まき:春まき(4月)、秋まき(9月〜10月)
発芽温度(15度から20度)
場所:日当たりを好む
用途:花壇、鉢植え、ハーブ(料理)
花言葉:辛辣
通販店:楽天市場にあり
5月中旬、自宅の庭
5月中旬、自宅の庭
若葉
トウ立ちした葉
コリアンダーはハーブで若葉や種が料理の素材として利用されています。タイではパクチーと呼ばれ日本でもこの名前でお店に売られている事があります。東南アジアでは辛みのある料理の香辛料によく使われ、葉や種だけではなく根もニンニクとすり潰して調味料にしたりスープの出汁などにも利用されています。葉は独特の香りがあり、虫のカメムシの臭いがする事から、属名はギリシャ語のkorisとから由来しているそうです。この虫を知っている人や臭いが苦手という人が多いのですが、不思議と一度目は駄目でも慣れると癖になってしまう人が多いそうです。若くて柔らかい葉が料理に使われ、大きくなって花茎のトウが立つと葉の姿が変わり硬くなって食べられなくなります。ですが花が咲いた後の実は香辛料などに使う事ができます。一年草の植物で種類がいくつかあって、一般的には白色から桃紫っぽい花を咲かせますが、黄色っぽい花を咲かせるものもあり風味が異なるそうです。
コリアンダーの育て方
種まき
暖地では秋の9月から10月頃に蒔くと冬を除く10月から3月頃の収穫、春の3月から5月頃に蒔くと4月から6月頃の収穫になります。種を採りたい場合は秋に蒔いた方が沢山採れます。日当たりのよい所を好み、直根で移植を嫌うので
直まきするのがよいですが、ポットに蒔いて植え付けてもよいです。湿った所を好み発芽まで1週間から2週間ぐらいかかるので乾かし過ぎないように注意してください。種が硬いので、一晩水に漬けてから蒔いた方が発芽しやすくなります。好光性なので覆土は薄めにした方がよいです。酸性土壌を嫌うので苦土石灰、元肥に堆肥を混ぜておきます。直まきでは収穫を兼ねて10cmから20cmぐらいに間引きします。
プランターで連続栽培
65cmぐらいのプランターに直接蒔いてもよいです。用土は排水性がよく乾燥を嫌うのでピートモス主体の花の培養土や自分で作る場合は赤玉土(小粒)5、ピートモス4、パーライト1などを利用してもよいと思います。秋まきでは冬を除いて3月頃まで収穫ができますが、春まきでは花茎が伸びやすく収穫が1、2ヶ月間と短いので3月、4月、5月の3回に分けて種を蒔くと収穫を伸ばす事が出来ます。暑さにやや弱いので、夏に蒔いても発芽率が悪く大きく育ち難いです。
生育環境
日当たりがよく肥沃で湿った所を好みます。酸性土壌を嫌うので、庭では種まきや植え付け前に苦土石灰をまいて酸性にならないようにしておきます。生育する適温は18度から25度で秋と春が適しています。東南アジアでよく栽培されているので、夏もよく育ちそうですが不思議と日本の夏は苦手です。時期が適切なら種まきから収穫まで1ヶ月から2ヶ月と短く育てやすいです。
水切れに注意
湿った所を好みます。直まきでは発芽するまでは乾かし過ぎないように水やりします。その後も乾燥させないよう水やりします。 鉢植えは夏の日差しの下では乾きやすいので、西日を避けた所に置いたり遮光ネットを利用してもよいです。
収穫について
葉の収穫は春がメインです。種まきから1ヶ月から2ヶ月して高さが20cmから25cmぐらいになった丸い若葉を少しずつ摘み取ります。花の時期に花茎が伸びると葉が細くなって収穫は終わり、花を咲かせた後に実がなるので採種ができます。