花と観葉植物(葉っぱの岬)

キンモクセイ


学名:Osmanthus fragrans var. aurantiacus
科・属名:モクセイ科・モクセイ属
原産地:中国
分類:常緑小高木
寒さ:強い
暑さ:強い
樹高:4m〜5m
花径:約 5mm
花色:橙色
増やし方:挿し木
場所:日当たりを好む
花芽分化:7月頃〜
用途:庭木、生垣、シンボルツリー
花言葉:謙遜、真実
通販店:楽天市場にあり

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キンモクセイ

キンモクセイ

キンモクセイ

キンモクセイ

キンモクセイは秋に香りのよい花を咲かせる常緑の樹木です。秋に橙色の小いさい花が集まって咲き、あまり目立たないので香りで咲いている事に気が付く事があります。花弁は芳香剤の原料にされる他、お茶の香りづけに使われる桂花茶、エッセンシャルオイルが売られています。高さは5mぐらいになり、庭木のシンボルツリー、生垣として植えられる事が多いです。雄株と雌株が異なり、日本へは江戸時代に中国から雄株だけが渡ってきて、それが元に挿し木で増やされたので雄株だけがあります。雌株は花後に実が成る事があるそうです。キンモクセイは白花を咲かせるギンモクセイの変種と言われ、他にも薄い黄色の花を咲かせる同じ仲間のウスギモクセイ(var. thunbergii)などもあります。

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作業カレンダー(暖地基準)
1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
開花時期 開花
場所 日向
植え付け 植え付け 植え付け
挿し木 挿し木
剪定 剪定 花後
肥料 肥料 肥料

キンモクセイの育て方

庭植え

植え付け

植え付けの時期は春の3月から4月頃、秋の9月下旬から10月頃に行えます。日当たりと水はけがよく、横に枝が広がるので他の木や建物の横に植える場合は間隔に余裕を持たせます。大きめの穴を掘り、掘り起こした土は水はけがよくなるように腐葉土を、痩せているようなら完熟牛糞などの堆肥を混ぜ込むとよいです。植え穴にたっぷりと水を入れ、根鉢を壊さないように植えて水を与えます。根付くまでは乾かし過ぎないように水やりします。

水やりと肥料

水やりは植え付け後しばらくは乾かし過ぎないように与えますが、根付けば自然の雨だけで大丈夫です。肥料は2月頃に緩効性の化成肥料などを控えめに与えるぐらいです。肥料が多いと葉茎がよく茂り、咲く花も減ってしまいます。樹勢が強く花が咲かない場合は与えないようにします。

鉢植え

植え付け

挿し木などで苗を作って鉢植えで育てる事もできます。用土は赤玉土(小粒)7、腐葉土3などを利用するとよいです。

管理

日当たりの良い所に置きます。水やりは表面が乾けば与え、夏の日差しの下では毎日になります。肥料は2月と6月頃に緩効性の化成肥料などを置き肥するとよいです。根が詰まってきたら3月から4月頃に一回から二回り大きな鉢に植え替えます。

剪定

時期は秋の開花後か春の新芽を吹く前の3月頃に行えます。花芽は春から伸びた枝に多く着くので、それ以降は剪定しないようにします。古木になると2回に分けて花が咲く事があるので、秋に行う場合は蕾が残っていないか確認して行います。樹形は自然の形で楽しまれたり、丸っこい円筒形や生垣に刈り込まれる事が多いです。
キンモクセイの生垣
生垣

自然の樹形

樹形が壊れにくいので、自然の樹形で楽しむ事ができます。剪定はしない方が多く花が咲くので、伸びすぎた枝、不要枝、込み入った枝を切るぐらいです。植えて年数の経っていない若い木を将来、円筒形などの形に整えたい場合は、ある程度の大きさになるまでは自然の樹形で育て、将来の大きさになる前になったら、好みの形になるよう浅めに刈り込んでおくとよいです。
キンモクセイ

形を整える刈り込み

あまり深く刈り込むと、向こうが見えるぐらいスカスカになりやすいです。切り過ぎると葉が覆うまで期間がかかり、花の数も減ってしまうので、葉が多く残るように刈り込みます。若い木は好みの大きさになる前になったら、浅めに刈り込んで小枝をたくさん作っておくとよいです。
刈り込み前(キンモクセイ)
刈り込み前
刈り込み後(キンモクセイ)
刈り込み後

挿し木で増やす

春から伸びた新梢が6月下旬から7月上旬頃には茶色く固くなるので、それを挿し穂にすると着きやすくなります。挿し穂の長さは15cmぐらい、先の葉を4、5枚ぐらい残して他は取り除き、水揚げが悪いので1日水につけてから挿すとよいです。用土に赤玉土(小粒)などを、あれば発根促進剤を切り口につけて、半分ぐらい土に埋まるように挿します。根が伸びるまで時間がかかるので、鉢上げは翌年の春になってから行います。その他は挿し木のページを参考にしてください。
挿し穂と水揚げ(キンモクセイ)
挿し穂と水揚げ
挿し木(キンモクセイ)
挿し木

農薬の散布

病気や害虫に強いので、必ず必要という事はないです。カイガラムシ、ハダニが発生する事があると言われているので、発生した場合は対応した薬剤を散布して駆除します。

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