花と観葉植物(葉っぱの岬)

クンシラン

別名:ウケザキクンシラン(受け咲き君子蘭)
学名:Clivia miniata
科・属名:ヒガンバナ科・クンシラン属
原産地:南アフリカ原産
分類:多年草
寒さ:やや弱い(0度以上)
暑さ:強い
草丈:30cm〜70cm
花径:4cm〜7cm
花色:橙色、黄色など
種まき:春まき
増やし方:株分け(植え付け時期)
場所:強い日差しを嫌う、冬は室内
用途:鉢植え
花言葉:情け深い、誠実、貴い

スポンサーリンク


クンシラン
4月中旬、自宅の鉢植え

クンシランのアップ(橙色)
4月上旬、自宅の鉢植え

クンシラン(薄い橙色)
4月上旬、自宅の鉢植え

クンシランの全体
4月中旬、自宅の鉢植え

クンシランは南アフリカ原産の非耐寒性の植物です。姿がランに似ている事から、名前にランと付いていますが、ヒガンバナ科の植物でランの仲間ではありません。ヒガンバナ科の植物は葉が枯れて休眠しますが、クンシランは常緑で休眠することはありません。強い日差しは嫌うものの、寒さ暑さには比較的強く、基本的な草花の育て方が分かっていれば、花を咲かせるのはそう難しい事ではありません。

スポンサーリンク

作業カレンダー(暖地基準)
1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
開花時期 開花
場所 室内(レースカーテン越し) 半日蔭(30%遮光) 半日蔭(50%遮光) 半日蔭 室内(レース越し)
低温処理 低温処理(約 7℃)
種まき 種まき
植え替え 植え替え(花後)
株分け 株分け
肥料 肥料
鉢の水やり 鉢土の表面が乾けば与える

クンシランの育て方

開花株の管理

早春から春頃に開花株がお店で売られています。置き場所は室内のレースカーテン越しの日光に当てるぐらいの明るい窓辺などに置きます。まだ蕾の状態なら、暖かくなると自然に花が咲きます。開花している株は、冷え込まないのであれば玄関などの明るい場所に飾る事ができます。水やりは鉢土の表面が乾けば与えます。肥料は1000倍ぐらい薄めた液体肥料などを月に3回ぐらい与えます。

場所

クンシランは強い日差しを嫌います。4月から10月の生育期は戸外の強い直射日光の当たらない木漏れ日が当たるような半日陰で育てます。遮光ネットがあれば春と秋は30%ぐらい、夏は50%ぐらい遮光すればよいです。11月の霜の心配な時期になったら室内に入れ、レースカーテン越しなどの弱光線下に置きます。寒さに当たらないと花芽がつかないので、年末までは暖房の当たらない、最低温度7度ぐらいの低温に当てて低温処理をして花芽をつかさせます。それ以降は最低温度15度を維持できれば30日から40日で開花しますが、通常は温度を維持できないので、春になって暖かくなってくると自然に開花します。

水やり

生育期の春から秋は鉢土の表面が乾いたらたっぷりと与えます。過湿にやや弱いので与え過ぎには注意してください。冬の低温処理中は鉢土が乾いてから2、3日して水を与え、乾燥気味に管理します。それ以降を最低温度10度から15度を維持できれば、鉢土が乾いたら水を与えますが、温度が維持できない場合は乾いてから2、3日してからの水やりにして控えめにします。

肥料

クンシランは肥料を好みます。2月から6月、秋の10月から11月の間に暖効性の化成肥料や骨粉入りの固形油粕などを与えます。夏の7月から8月頃は暑すぎるので、液体肥料を月に2回ぐらい与えるぐらいにします。その他は肥料の使い方を参考にしてください。

植え替え

2年間隔を目安に植え替えます。時期は開花後の4月から5月頃に行います。用土は市販されているクンシランに対応した用土、自分で作る場合は軽石(小粒)6、赤玉土(小粒)2、粗めの川砂や山砂2などの水はけのよい用土を使用します。根鉢を抜いたら古い用土をできるだけ落とし、必要なら株分けして植え替えます。

もし、クンシランの用土をお探しなら楽天市場 にあります。クリックする専用土のページへジャンプします。

増やし方

株分け

子株の葉の数が8枚以上になったら株分けします。若過ぎると株分け後の生育が遅くなります。時期は植え替えと一緒に行います。

子株

手で株分けした

花茎切り

花が咲き終わったら、花茎を根元から切り取ります。

種まき

クンシランは同じ株の花粉では結実しないので、別の鉢植えのクンシランと交配させます。別の種類のクンシランを交配させると、違った種類のクンシランが出来るので、面白いと思います。クンシランは種まきで苗が作られる事が多く、同じ品種同士を結実させても、親と全く同じ花は咲き難いようです。10ヶ月ぐらいすると実が熟すので種が採れたら、春の3月〜4月頃に種を蒔きます。すぐには大きくならないので、翌年の春の4月から5月頃に定植します。

クンシランの実
6月下旬

花が咲かない

花が咲かない場合は、秋から冬の間に低温に合わせなかった事、根詰まりや根腐れ、肥料不足などによって生育が妨げられている場合が考えられます。クンシランは1年で葉が6枚以上増えると花が咲くようなので、あまり増えていない場合は生育不良が考えられます。他に蕾をつけるにはある適度の明るさが必要なので日照不足も考えられます。クンシランは強い日差しを嫌うので、遮光ネット越しの日光に当てるなどします。

クンシランの蕾
3月上旬

スポンサーリンク

▲ページトップに戻る