花と観葉植物(葉っぱの岬)

花の用土と作り方

鉢植えの土

土のブレンドについて

普通の草花であれば赤玉土(小粒)と腐葉土を購入すれば自分で作る事が出来ます。作り方は赤玉土を6割と腐葉土を4割ブレンドするだけです。分量は土入れを使って赤玉土を6杯、腐葉土を4杯入れて混ぜるだけです。作る量によって土入れの大きさを変えたり、赤玉土3杯と腐葉土2杯など同じ割合にしてもよいです。他の土と混ぜる訳は赤玉土だけでは保水性が不十分なので、腐葉土を混ぜてそれを補うようにします。また腐葉土は微生物が増えて、土が固くなるのを防ぐ役割もあります。土の種類は基本用土になる赤玉土、鹿沼土、黒土、赤土、荒木田土などがあり、その土の通気性、排水性、保水性、保肥力を調整する土壌改善剤の腐葉土、ピートモス、パーライト、バーミキュライトなどがあります。植物の種類や人によって使う土や混ぜる割合が違うので、自分でよさそうだと思う土をブレンドして楽しめばよいと思います。以下は自分がよく混ぜて使っているもので、よかったら参考にしてください。土については用土の種類を参考にしてください。

使用しているピートモスについて

PH4.5ぐらいと酸性の土でそれを好まない草花もあるので、酸度調節済み(PH5.5〜PH6)を主に使用しています。 無調節の場合は湿らした用土10リットルにつき約15g〜30gの苦土石灰を混ぜて中和させるとよいです。

普通の草花の用土

市販されている花の培養土を使用するとよいですが、自分で作る場合は赤玉土(小粒)6、腐葉土4を使ったり、よく育ってほしいものは赤玉土(小粒)5、腐葉土2に保水性と保肥力の高いピートモス2、バーミキュライト1を混ぜて使う事があります。

水はけのよい用土、球根草など

赤玉土(小粒)5、腐葉土3に排水性がよくなるパーライト2を混ぜてよく使用しています。市販されている花の培養土にパーライトを2割から3割ほど混ぜて水はけをよくしてもよいと思います。

水を好む草花や夏の鉢植え

市販されている保水性のよいピートモスの入った花の培養土を使用するとよいですが、自分で作る場合は赤玉土(小粒)4、腐葉土1、ピートモス3、バーミキュライト2などを使用しています。

ハンギングバスケットや吊り鉢の用土

専用の土が売られている事があります。自分で作る場合は赤玉土などを利用するとを鉢が重くなってしまうので、土が軽いピートモス6、バーミキュライト2、パーライト2 を混ぜて使うと軽くなります。

花木の用土

日蔭で育つものは赤玉土(小粒)7、腐葉土3ぐらい、日当たりのよい所では少し保水性が高くなる赤玉土(小粒)6、腐葉土4ぐらいです。

山野草の用土

山野草は主に森林や高山の涼しい所に生息しています。夏の暑さに弱く、水はけがよく通気性に優れた用土にしないと夏に枯れる事があります。市販されている山野草の土を使用するのがよいと思います。自分で作る時は赤玉土(細粒硬質)3、鹿沼土(細粒硬質)3、パーライト2、腐葉土2を使用する事があります。細粒硬質というのは粒が細かく、硬くて粉々になり難い土です。土が粉々になると水はけが悪くなってしまいます。

もし、山野草の土をお求めなら楽天市場 にあります。

多肉植物の土

多肉植物は乾燥地帯や岩場に自生しているので、とても水はけのよい用土を好みます。サボテンや多肉植物専用の土が売られているので、それを使用するのがよいと思います。自分で作る時は鹿沼土(細粒硬質)6、腐葉土2、パーライト2などを使っています。

もし、多肉植物の培養土をお求めなら楽天市場 にあります。

鉢植えの元肥

花期の長い植物にはマグァンプK(中粒)などの元肥を混ぜて植え付けています。植え付け初めによく生育してほしいものは、完熟牛糞を1割ぐらい混ぜて植える事もあります。牛糞は品質がよくないと根に障害が出て生育が悪くなる事があるので注意してください。あまり肥料を必要としないものは、元肥は混ぜずに置き肥や液体肥料を使っています。

酸度(PH)の違いによる土作り

鉢植えの場合は特に気にしなくてもよいのですが、植物の中には酸性土を好むものと、それを極端に嫌うものがあります。そのような植物は好みの酸度でないと生育が悪くなる事があります。花壇では石灰を混ぜて調整されますが、鉢植えの場合は以下のようにすると効果があります。

酸性土壌を好む植物

草花では赤玉土の代わりに酸性土の鹿沼土を、腐葉土の代わりに酸度無調節のピートモスを利用するとよいです。例えば花木では鹿沼土(小粒)7、ピートモス3などです。

弱アルカリ性を好む植物

中性のパーライトやクンタンを混ぜて使うと効果があります。例えば赤玉土(小粒)5、腐葉土3、パーライト2などです。作った用土に苦土石灰や有機石灰を土1リットルにつき1.5g〜3gぐらい混ぜてもよいです。量るのは3mlの計量スプーンを使うと3g相当になります。

鉢植えの号数と土の量

鉢植えの号数による土の量は、円錐台の形をした普通の鉢植えと円柱型をした鉢植えではかなり容量が異なります。高さによっても異なりますが、下に大まかに書いているので参考にしてください。ちなみにお花用の65cmプランターは約13Lになります。号数の違いは1号につき口径が3cmなので、5号鉢では口径が15cm、10号鉢では30cmになります。
鉢のサイズ 円錐台の鉢 円柱型の鉢
5号 約1.3L 約2L
6号 約2.2L 約3L
7号 約3.5L 約5L
8号 約5.1L 約8L
9号 約7.3L 約12L
10号 約8.4L 約18L
12号 約14L 約29L

種まき用土の作り方

大きい種なら赤玉土(小粒)6、ピートモス4ぐらいの用土を利用するとよいですが、小さな種はピートモス(PH調節済み)6、目の細かい「ふるい」で落とした微塵の川砂やパーライトを4ぐらを基準に、水はけのよい土を好むものは微塵の川砂やパーライトを多めにするとよいと思います。細かい種の用土は作り難いので、種まきの培養土を購入して利用した方が楽でよいと思います。

挿し木の用土の作り方

茎を差す場合は赤玉土(小粒)7、ピートモス3ぐらいを混ぜて利用しています。他に過湿を嫌い腐れやすい植物は赤玉土の代わりにパーライトを使用したり、鹿沼土を単用で使用する事もあります。葉挿しの場合はバーミキュライト7、ピートモス3ぐらい、気温が高い時期は腐れやすいので、パーライトを2割ぐらい足して使用する事があります。

用土の購入

園芸店で販売されています。もし、インターネットでお探しならトーホー で大体揃うと思います。

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