学名:Lavandula
科・属名:シソ科・ラバンデュラ属
原産地:地中海沿岸
分類:多年草
寒さ:やや弱い(種類によって異なる)
暑さ:やや弱い
草丈:30cm〜100cm
花序:4cm〜8cm
花色:紫、ピンク、白、黄色
場所:日向を好むが夏は半日蔭
水やり:普通(過湿を嫌う)
肥料:控えめ
種まき:春まき、秋まき
用土:水はけのよい土、弱アルカリ性用土を好む
用途:花壇、鉢植え、切り花、ドライフラワー、ハーブ(ポプリ、ハブティー、入浴剤など)
花言葉:繊細、優美、疑惑、私に答えてください、沈黙
通販店:楽天市場にあり

フリンジラベンダー
6月上旬、植物園

フリンジラベンダーの葉
1月中旬、植物園

ラベンダー・ストエカス種
4月中旬、自宅の庭

ラベンダー・ストエカス種の全体
4月中旬、自宅の庭

ラベンダー・アロマティコ
6月上旬、自宅の庭

ラベンダー・アロマティコ2
6月上旬、自宅の庭
ラベンダーはハーブとしてはおなじみの多年草の草花です。葉を触っただけで手に香りがつき、何ともいえないよい香りがします。用途はハーブティやポプリにされたり、香水、芳香剤などの原料にも使われています。種類が豊富で、花色は紫色が一般的なのですが、他に白や黄色の花を咲かせるものもあります。花の時期は5月から6月頃に花を咲かせますが、四季咲きの品種もあり、また、耐暑性、耐寒性が種類によって異り沢山の品種があります。ラベンダー共通に言えるのは、高温多湿を嫌い、暖地では品種によって夏に枯れてしまう事があます。鉢植えでは梅雨の長雨は避け、できるだけ風通しのよい所で育てた方がよいです。
ラベンダーの育て方
苗の植え付け
苗が売られているので、入手したら植えつけます。種類によって耐寒性、耐暑性がやや異なるので、地域によって品種を選んだ方がよいです。主な種類は芳香が強く夏の暑さを嫌うイングリッシュ系、葉が繊細で寒さく弱く暑さに強いレース系、比較的暑さに強く寒さに弱いフレンチ系、甘い香りのする寒さ暑さに強いラバンディン系などがあります。レース系、フレンチ系は寒さに弱いですが、暖地では庭植えで越冬する事ができます。
花壇
夏の西日を避けた、日当たりがよく風通しのよい所に植え付けます。弱アルカリ性の用土を好むので苦土石灰、水はけが悪いようなら腐葉土を、元肥は控えめに混ぜて、土を盛り上げるようにして植えつけるとよいです。株が結構横に広がるので、株間は30cm〜40cmぐらいのあけて植え付けるとよいです。
鉢植え
過湿を嫌うので、水はけの良い用土に植えつけるとよいです。たとえば自分で作る場合は用土は赤玉土(小粒)5、腐葉土3、パーライト2などに、結構株が横に広がるので、少し大き目の鉢に植え付けるとよいです。
春から秋の管理
花壇
水やりは乾燥した所に生息しているので、いつも湿った状態を嫌います。植えつけ後はしばらく乾かし過ぎないように注意しますが、その後は夏に雨が降らず、乾燥し過ぎるようなら与えるぐらいでよいです。肥料は元肥を与えて植えつけていなければ、春の3月頃、秋の10月頃に控えめに骨粉入りの固形油粕などを蒔いておくとよいです。
鉢植え
冷涼で乾燥した所に生息しているので、梅雨と夏の暑さを嫌います。できるだけ風通しが良く日当たりのよい所で育て、梅雨の長雨には当てないよう軒下などに置き、夏は風通しのよい半日陰に移動させるとよいです。水やりは鉢土の表面が乾いてから与え、過湿にならないよう注意します。肥料は多く必要ないので春の3月頃、秋の10月頃に緩効性の化成肥料を置き肥するぐらいでよいです。
収穫
花穂を利用してハーブティやポプリに利用出来ます。収穫は晴れた日に、花が咲く前の花茎に葉を4枚ぐらい付けて収穫します。ドライハーブにする方法は、花茎を水洗いして紐で10本ぐらい束ね、風通しのよい日陰に下げて乾かします。葉と茎は入浴剤として利用する事もできます。
刈り込み
夏の高温多湿を嫌い、通風が悪くなるのを嫌います。花後に刈り込んで、込み合った枝も透いて風通しを良くするようにします。
冬の管理
レース系、フレンチ系などあまり寒さに強くない品種の鉢植えは、暖地では日当たりのよい軒下などに置き、寒い地域では室内の日当たりのよい所で越冬させます。水やりは、鉢土の表面が乾いて2、3日してからと控えめに与えます。肥料は与えなくても大丈夫です。暖地の庭で寒さに強くない品種を植えている場合は、霜よけしておくと安心です。
増やし方
種まき
種が売られている事があります。暖地では春の3月中旬から4月上旬頃、秋の9月下旬から10月頃に行えばよいと思います。方法は箱まきなどで行って、軽く覆土すればよいです。用土は種まき用の土に川砂やパーライトを2割ぐらい混ぜた用土を使うとよいです。3cmぐらいに伸びたらポットに水はけのよい用土を入れて仮植えして、根が回ってきたら植えつけます。その他は植え付けの項目を参考にしてください。
挿し木
長さ5cmから10cmぐらいの挿し穂を用意して、下の方の葉を取り除きます。取り除いた葉の部分が用土に埋まるように挿します。用土は赤玉土(小粒)やバーミキュライトなど水はけのよい用土を利用するとよいです。時期は春の5月から6月頃か秋の9月下旬から10月頃にも行えます。株が大きくなると自然と枯れてしまう事があるので、挿し木から作り直すとよいです。その他は
挿し木のページを参考にしてください。
ハーブの利用
ハーブティとして主に利用されているのは、イングリッシュラベンダーがよく使われています。神経を落ち着かせる効果があり、イライラした時や眠れない時などに飲むと効果があります。作り方は好みによって小さじ2杯から3杯ぐらいをティーパックに入れ、好みによって蜂蜜などを入れて飲みます。香りが強いので、他のハーブとブレンドして飲まれる事が多いです。また、花や葉茎をポプリにして枕元に置いたり、入浴剤としてもリラックス効果があります。入浴剤は乾燥した花や葉茎を鍋などで煎じ、濾した液をお風呂に入れて利用できます。