学名:Anthemis nobilis
科・属名:キク科・アンテミス属
原産地:ヨーロッパ
分類:多年草
寒さ:強い
暑さ:やや弱い
草丈:30cm〜60cm
花径:約 2cm
花色:白
場所:日向
種まき:秋まき
増やし方:挿し木、株分け、挿し芽
用途:鉢植え、花壇、切り花、ハーブ(ハーブティ、ポプリ、浴槽など)
花言葉:親交、仲直り(カモミール)
通販店:楽天市場にあり

ローマンカモミール
6月下旬、自宅の庭

ローマンカモミールのアップ
6月中旬、自宅の庭

ローマンカモミール2
6月下旬、自宅の庭

ローマンカモミールの葉
6月中旬、自宅の庭
ローマンカモミールはハーブとして知られ、リンゴの香りがする事で知られています。花は白色で大きさは2cmぐらいの多年草です。一重咲きが一般的ですが、他に八重咲きの品種もあり、また花の咲かない園芸品種でノンフラワーカモミールやクルツという芝生替わりやグランドカバーに向いた品種もあります。
同じ仲間で花が同じ白花で似た花にジャーマンカモミールという一年草の種類もあり、見分け方はで花が終わってくると花弁が下がるので違いが分かります。両方ともハーブティとして利用できますが、ジャーマンカモミールの方が好んで使われています。他に黄色の花を咲かせるダイヤーズカモミールという種類もあります。
ローマンカモミールの育て方
苗の植え付け
苗が売られている事があるので、入手したら植えつけます。寒さには強いので、暖地、寒地とも庭に植えつける事ができます。 やや夏の暑さを嫌うので、暖地では少し育てにくいです。
庭植え
夏の西日を避けた日当たりがよく風通しのよい所に、水はけが悪いようなら腐葉土を、苦土石灰、元肥に牛糞などを混ぜ込んで植えつけます。株間は30cmぐらいの間隔に植えつけます。
鉢植え
鉢植えの大きさは6号鉢に一株、65cmプランターに2、3株ぐらい植えつけるとよいと思います。夏の過湿を嫌うので水はけの良い用土に植えつけるとよいです。用土は花培養土にパーライトを2割ぐらい混ぜたり、自分で作る場合は赤玉土(小粒)6、腐葉土3、パーライト1などに植えつけるとよいと思います。
グランドカバー、芝生替わりの品種
園芸品種でノンフラワーカモミール、クルツという品種は花が咲かず、草丈が10cmぐらいと低いので、グランドカバーや芝生替わりにするのに向いています。ノンフラワーカモミールは暑さを嫌うのですが、クルツは比較的暑さに強いそうです。
種まきから育てる
種が売られている事があるので、入手したら植えつけます。時期は暖地では秋の9月下旬から10月頃に行えます。方法は種が小さいので、
平鉢に蒔いて鉢底の受け皿から水を吸わせたり、ピートバンに蒔いてもよいと思います。覆土は軽く行い、本葉2、3枚になったらポットに仮植えして、根が回ってきたら定植します。
秋から春の管理
庭植え
水やりは植えつけ後しばらく乾かし過ぎないようにしますが、その後はあまり雨が降らず、乾き過ぎるようなら与えます。肥料は元肥を混ぜて植えつけていなければ、秋に骨粉入りの固形油粕などを蒔いておき、その後は生育が悪いようなら春に即効性の化成肥料や液体肥料を追肥するぐらいでよいです。寒さには強いので、暖地では特に霜よけせずに越冬します。
鉢植え
日当たりのよい所に置いておきます。水やりは鉢土の表面が乾けば与えます。肥料は緩効性の化成肥料を秋の間、春の間に置き肥するぐらいでよいです。
秋の植え替え
鉢植えの植え替えは、涼しくなった秋の9月下旬から10月頃に行うとよいと思います。一回りから二回り大きな鉢に植え替えたり、株分けして同じぐらいの大きさの鉢に植え替えます。用土は植え付けの項目と同じです。
花後から夏の管理
高温多湿による蒸れを嫌うので、花後に株元から5cm〜10cmぐらい残して思い切って刈り込んで夏を越させます。鉢植えでは、風通しのよい半日陰に置いておくとよいです。水やりは鉢土の表面が乾けば与えます。庭では雨が降らず乾き過ぎるようなら与えます。暖地では夏の暑さで地上部が枯れてしまう事があります。
増やし方
株分け
時期は秋の植え替えと一緒に行えます。適度な塊に切り分ければよいです。
挿し芽
茎が倒れて根を出すので、それを取って植えてもよいし、10cmぐらいの挿し穂を用意して、下の方の葉を取り除き、取った葉の部分が用土に埋まるように挿します。ポットなどにパーライトにピートモスを3割ぐらい混ぜた用土などを利用して挿すとよいと思います。時期は梅雨頃や秋の9月下旬から10月中頃に行うとよいです。根が出たら植えつけ用土に植えかえてた摘心するとよいと思います。
ハーブティの利用
生の花、乾燥させた花のどちらも利用する事が出来ます。カップ一杯のお湯に花を5、6個ぐらい入れます。