花と観葉植物(葉っぱの岬)

アジアンタム

学名:Adiantum raddianum
科・属名:イノモトソウ科・ホウライシダ属
原産地:熱帯アメリカ、西インド諸島
分類:多年草、シダ類
寒さ:弱い(5度以上)
暑さ:強い
日照:明るい日陰
耐陰性:あり
花言葉:上機嫌、繊細、天真爛漫、無垢
通販:楽天市場にあり

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アジアンタム

アジアンタム

アジアンタムの寄せ植え

寄せ植え

葉柄が下に垂れるタイプのアジアンタム

葉柄が下に垂れるタイプ

アジアンタムはシダの仲間で世界の温帯から熱帯に250種ほどがあり、その中で主に熱帯アメリカ、西インド諸島が原産のラジアンタム(A.raddianum)が観葉植物としてよく育てられています。この中にもいくつかの品種がり、葉柄が垂れ下がるタイプ、上へ伸びるタイプ、葉の大きさが異なるタイプがあり、いずれも沢山の小さい葉がフサフサして夏は涼しげです。日本にも同じ仲間のハコネシダ(A.monochlamys)というラジアンタムとよく似た姿をしたもの、一般に見られるシダのよに葉が細長いクジャクシダ(A.pedatum)が分布しています。いずれも木漏れ日の当たる程度の光と高湿度の環境を好みます。アジアンタムという名前の由来は葉が水を弾いて濡れない事から、ギリシャ語のadiantos(濡れていない)から由来しています。

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作業カレンダー(暖地基準)
1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
場所 室内の明るい窓辺(5度以上) レース越し 半日陰 レース越し 室内の窓辺
植え替え 植え替え
株分け 株分け
肥料 肥料
鉢の水やり 表面が乾いてから与える 表面が乾いてきたら与える。 乾いてから与える

アジアンタムの育て方

育てるポイント

直射日光が当たらない高湿度を好み、寒さに弱い観葉植物です。強い日差しを避けた明るい所に置きますが、あまり暗いとよく成長しないので、できるだけ明るい所が良いです。空中湿度の高い所でないと、葉が傷みやすいので、定期的に霧吹きで葉を湿らせたり、湿度の高いお風呂などに置いてもよいです。生育する期間は5月から10月中頃で、その期間は水切れさせないように注意します。肥料は標準的で、生育する期間だけ定期的に与えればよいです。冬の寒さには弱く生育が止まるので、5度以上ある暖かい室内に置いて、水やりを控え目にして肥料を止めます。エアコンの乾燥した風は、葉の水分を奪い傷むので当てないようにします。

置き場所

強い日差しを嫌います。日差しの弱い時期は、レースカーテン越しの日光が当たる明るい場所で育てます。5月ぐらいからレースカーテン越しでも日差しが強いので、明るい日陰に置いて育てます。秋になって最低気温が15度以下になったら室外のものは室内へ入れ、温度が5度以上を保てる明るい所に置きます。エアコンの乾いた風が当たると葉が黒くなって傷みやすいので避けます。もしお風呂に置く所があれば、湿度が高いのでよい置き場所になります。その他は観葉植物の置き場所をご覧下さい。
4月中旬から10月上旬
室内または戸外の明るい日陰(直射日光には当てない)
10月中旬から4月上旬
室内の明るい所。(最低温度は5度以上で管理)

水やり

春から秋の生育期は鉢土の表面が乾く前に与えます。気温が高い時期に水不足になると、葉が縮んだようになって枯れ込むので注意してください。ですが常に用土が湿った状態は嫌うので、受け皿に水が溜まらないようにしてください。秋になって涼しくなると土の乾きが遅くなるので、水やりの間隔も自然とあいてきます。晩秋から春の間は生育が鈍り水をあまり吸わなくなるので、鉢土の表面が白く乾いてから与えます。冬に水を与えすぎると根腐れする事があるので注意してください。その他は観葉植物の水やりをご覧ください。

葉水など空中湿度が必要です

高温多湿地帯の植物で、葉の保水力が弱く乾燥が苦手です。定期的に霧吹きで葉に湿度を与えたり、玄関の入り口など濡れてよい床に鉢を置いている場合は、葉だけではなく床にも時々霧吹きで塗らすると保湿の効果があります。また大きめの受け皿などに小石を入れて水を溜め、その上に鉢が水に浸からないよう置いて湿度を保ったり、湿度が高いお風呂に置く方法もあります。

肥料

春から秋まで緩効性の化成肥料を置き肥したり、定期的に液体肥料を与えます。その他は観葉植物の肥料のページをご覧下さい。

植え替え

根が鉢一杯に回ると根腐れの原因になりますので、2年に1度ぐらいは植え替えをします。時期は5月から6月頃に行うのが理想的です。もし夏に根腐れなどで調子が悪くなった場合は9月までに終わらせ、秋までに根を張らせるようにします。土は市販されている観葉植物専用の土を使ったり、赤玉土(小粒)6、腐葉土3、ピートモス1ぐらの用土を使ってもよいです。根鉢の周りを3分の1ぐらい壊して、必要なら株分けを兼ねて行うとよいです。植え替え後に直射日光が当たると葉が縮れる事があるので、当てないように注意してください。その他は観葉植物の植え替えのページをご覧ください。

株分けで増やせます

大きく育てば、植え替えの時に株分けして簡単に増やす事ができます。鋏などを使って適度な塊に切り分け、適当な大きさの鉢に植えるとよいです。

葉が傷む主な原因

春から秋の直射日光は葉が傷みやすくなります。また高温多湿を好む植物なので、空中湿度がある程度ないと葉が縮れやすいです。また生育期中は水切れを起こすと葉が縮んで元に戻らなくなります。エアコンの風も、葉の水分を奪い傷む原因になります。冬は寒さで生育せず、多少は葉が傷むものですが、冬に水を与えすぎると根腐れする事があるので注意してください。

葉の手入れ

枯れた葉、伸び過ぎて見苦しい葉があれば元から切るとよいです。

冬の管理方法

室内の暖かくできるだけ明るい所に置いておきます。冬は寒さで生育を止めるので、肥料は与えずに水やりも鉢土の表面が白く乾いてから与えるようにして控えめにします。空気が乾燥すると葉の水分が奪われて痛みやすいので、暖房で室内が暖かい時に、霧吹きにぬるま湯を入れて葉水を与えるとよいです。エアコンの乾燥した風は葉を傷めるので、当たらない所に置きます。もしお風呂に置く所があれば、湿度が高いのでよい置き所になります。その他は観葉植物の冬の管理をご覧下さい。

冬を越えた春のアジアンタム

冬を越えたアジアンタムは葉が少なくなって、秋の半分ぐらい減ってしまう事も珍しくありません。冬の乾燥した空気は苦手なので、まめに霧吹きなどで湿度を与えてやらないと、どうしても葉が枯れ込んで減ってしまいます。もし、ほとんど葉がなくなったとしても、根が生きていれば、また春になれば新芽が出てきます。根詰まり気味、根腐れ気味で新芽の出が悪いもの、2年以上植え替えていないものは、春になったら植え替えをします。

根腐れ

随分前から育てていたのですが、母親任せで育てていたら、冬に水を与え過ぎで根腐れしてしまいました。母親は花好きなので、どうしても水を与え過ぎてしまうのです。その点自分は、水やりを忘れる事などよくあり、観葉植物の冬越えは男の方が得意なのかもしれません。その反面、夏の成長期に水を切らす事がよくあり、アジアンタムは特に水を切らすと葉が縮んで元に戻らないので、夏はちょっと苦手です。
2005/4月中旬

@こんな感じで葉が少なくなってしまいました

A鉢から抜くとこんな感じでちょっと臭かった

B生きてる根はたったこれだけで残りは根腐れ

C4号鉢に植えましたが復活するか微妙です
その後、しばらくは貧弱な葉を何枚か出ていましたが、水切れで枯らせてしまいました。2005/7月

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