学名:Eucalyptus
科・属名:フトモモ科・ユーカリ属
原産地:オーストラリア、 タスマニア
分類:常緑低木〜常緑高木(種類のよって異なる)
寒さ:強い〜弱い(種類のよって異なる)
暑さ:強い
日照:日向
耐陰性:なし
樹高:3m〜50m(種類のよって異なる)
増やし方:挿し木、種まき
用途:花壇、鉢植え
花言葉:思い出、慰め
通販:楽天市場にあり
ユーカリは、オーストラリアやタスマニアに多く生えているフトモモ科の植物です。世界には700種類以上のユーカリがあります。日本でよく見かける種類には、ギンマルバユーカリ、マルバユーカリ、ツキヌキユーカリ、レモンユーカリなどがあります。ユーカリは、コアラの主食としてよく知られています。また、葉からとれるユーカリ精油(せいゆ)は、すっきりとした香りがあり、殺菌作用やリラックス効果があるといわれています。そのため、アロマテラピーや薬、消臭剤などにも使われています。ユーカリの葉には、シネオール(ユーカリプトール)という成分が含まれており、これが独特の香りのもとになっています。ただし、この成分は人間や多くの動物にとっては有毒で、食べることはできません。一方、コアラは特別なしくみを持っています。生まれてまもないころ、コアラの赤ちゃんは母親のうんち(「パップ」と呼ばれます)を食べます。これには、ユーカリの毒を分解する細菌が含まれていて、赤ちゃんの体の中にその細菌がうつることで、ユーカリの葉を食べられるようになります。また、ユーカリの種類は数百もありますが、コアラが食べるのはその中の十数種類だけです。
ユーカリの育て方
置き場所
日当たりがよく風通しのよい場所を好む植物です。種類によって寒さへの強さ(耐寒性)が異なりますが、比較的寒さに強い種類であれば、関東地方以南の暖かい地域では屋外でも育てることができます。ただし、レモンユーカリ(Corymbia
citriodora)のように寒さに弱い種類は、冬の寒さ(およそ5℃以下)で枯れてしまうことがあります。そのため、寒い時期は鉢植えにして室内の日当たりのよい場所で育てるのが安全です。
水やり
乾燥に強く、過湿(みずのやりすぎ)を嫌う植物です。鉢植えの場合は、水をあげすぎないようにすることが大切です。春から秋の生育期には、鉢土の表面がしっかり乾いてから水を与えます。気温が高い時期は、朝か夕方の涼しい時間に与えるとよいでしょう。冬の間はユーカリの成長がゆるやかになるため、水は控えめにします。鉢土の表面が乾いてから3〜4日後を目安に、少量の水を与える程度で十分です。地植え(花壇)で育てる場合は、植えつけた直後の2〜3週間ほどは土が乾きすぎないように注意します。この時期は根がまだ十分に張っていないため、土の乾燥に弱いからです。その後は、雨があまり降らないときにだけ水を与えるようにします。根がしっかり育てば、自然の雨だけでも元気に育ちます。
植え替え
鉢植えは、2〜3年に一度の植え替えが必要です。根が鉢の中いっぱいになると、水や養分をうまく吸えなくなるためです。植え替えの時期は、植物の成長が始まる春(4月〜5月ごろ)が理想的です。寒い時期や真夏は植物に負担がかかるので避けましょう。用土(ようど)は、水はけがよく、通気性のあるものを使います。市販の観葉植物用の培養土でもよいですし、自分で作る場合は、
赤玉土(小粒)6、 腐葉土3、 パーライト1の割合で混ぜるとよいです。ユーカリは根をいじられるのを嫌う植物なので、植え替えのときは根鉢を崩さずに、そのままひと回り大きな鉢に植え替えます。植え替えた後は、根が落ち着くまで明るい日陰で管理し、数日後から通常の場所に戻すとよいでしょう。
植え付け
寒さに強いタイプのユーカリを庭などに地植え(路地植え)する場合は、日当たりがよく、水はけのよい場所を選びます。植えつけるときは、まず根よりも少し大きめの穴を掘り、そこに腐葉土や砂などを混ぜて土の水はけをよくしておきます。水はけが悪い場所では、高植え(地面より少し高く盛り土をして植える方法)にすると根腐れを防ぐことができます。植えつけの時期は4〜6月ごろが理想的です。この時期は気温が安定しており、根が伸びやすいためです。ユーカリは根が浅く、風で倒れやすい性質があります。植えつけの際には、支柱(しちゅう)を立ててしっかり支えるようにしましょう。植えたあとは、土が乾かないように軽く水やりをして根づくまで管理します。根が安定すれば、乾燥にも強く育てやすい木になります。
剪定、切り戻し
ユーカリは生長がとても早い木なので、枝が伸びすぎたり、樹形(木の形)が乱れたりしたときは、剪定(せんてい)をして形を整えます。剪定の時期は、植物がよく育つ春(4月〜5月ごろ)か、気温が落ち着く秋(9月ごろ)が適しています。冬や真夏に切ると木に負担がかかるので避けましょう。特にギンマルバユーカリ(Eucalyptus
cinerea)のような種類は、放っておくと数メートル以上の大木になることがあります。大きくなりすぎた場合は、春の4月ごろに枝を切り戻して、高さを調整するとよいです。剪定するときは、枝のつけ根や分かれ目から少し上で切ると、切り口から新しい芽が出やすくなります。太い枝を切ったときは、切り口に癒合剤(ゆごうざい)を塗ると、病気や腐れを防ぐことができます。
増やし方(種まき、挿し木)
種まきは湿った土に薄く種をまき、土が乾かないように管理します。明るい日陰で育て、発芽後は苗がしっかり育つまで風通しのよい場所で育てます。挿し木は春〜初夏に枝の先端を10〜15cm切り、下の葉を取り除きます。発根促進剤を使い湿った土に挿し、明るい日陰で管理します。数週間で根が出たら鉢や庭に植え替えます。方法について詳しくは
挿し木のページをご覧ください。
肥料
庭に植えたユーカリには、2月ごろに寒肥(かんごえ)として、ゆっくり効く有機質肥料を根のまわりに少し与える程度で十分です。寒肥とは、冬の終わりに与えて、春の生長に備える肥料のことです。鉢植えのユーカリでは、春(4月〜5月)と秋(9月ごろ)に1回ずつ、骨粉(こっぷん)入りの固形油かすなどを与えるとよいでしょう。液体肥料を使う場合は、ごく薄めて月に1〜2回ほどにします。どちらの場合も、与えすぎないことが大切です。ユーカリはもともとやせた土地でも育つ強い植物なので、少ない肥料でも元気に育ちます。