別名:ビカクシダ、プラティケリウム
科・属名:ウラボシ科・ビカクシダ属
原産地:熱帯アフリカ、熱帯アジア
分類:常緑多年草
寒さ:弱い
暑さ:強い
日照:日向から半日陰(種類による)
耐陰性:あり
通販:楽天市場にあり
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作業カレンダー(暖地基準) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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月 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | ||||||||||||||||||||||||
場所 | 日当たりのよい室内(5度以上) | 日向 | 半日陰 | 日向 | 日当たりのよい室内 | |||||||||||||||||||||||||||||||
植え替え | 植え替え | |||||||||||||||||||||||||||||||||||
株分け | 株分け | |||||||||||||||||||||||||||||||||||
肥料 | 肥料 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||
鉢の水やり | 控えめ | 植え込み材料が乾いてから与える | 控えめ |
特徴のある葉
一つの株に2種類の葉があるとてもユニークな姿をしています。一方は長い葉が下に垂れてよく目立つ胞子葉と呼ばれるもので、鹿の角のような形をした先端は葉裏にシダと同じように胞子が出来るようになっています。もう一つは外套葉(がいとうよう)、水が蓄えられるので貯水葉とも呼ばれるもので、はじめは青い葉をしていますが、古くなると茶色く枯れてもそのまま落ちずに残ります。これは乾季のある自生地で乾燥に耐えるよう水分や養分が蓄えられるようになっています。胞子葉 |
貯水葉 |
主な種類
世界に18種類ぐらいあると言われています。種類によって日がよく当たる所を好むものとやや日陰を好むもの、また寒さに強いものと弱いものがあります。主な品種はビフルカツム、葉がやや細いウィリンキーなどがあり、樹木の比較的日当たりのよい所に着いて育っています。他にあまり出回っていませんが、人の背丈以上になるP.SuperbumやP.Grandeという貯水葉もびっくりすぐるらい大きくなり樹木の下の方に着く明るい日陰を好むのもあります。ビフルカツム
学名はP.bifurcatum、インドネシアからオーストラリアが原産で貯水葉が丸っこい形をしています。ビカクシダの中では小さい方で昔からよく鉢植えにして売られ育てやすいです。比較的寒さにも強く凍らないぐらいなら耐えます。ビフルカツム |
貯水葉 |
ウィリンキー
学名はP.willinckii、インドネシアが原産で和名はナガバビカクシダとも呼ばれています。王冠のように高く伸びた茶色い貯水葉が象徴的です。先の方が白くなっていて高温や水分の蒸発を防ぐためにあると言われています。胞子葉はやや細く長くなると1mを超えます。ウィリンキー |
貯水葉 |
育て方(ビフルカツム)
置き場所
強い日差しを避けた日当たりのよい所で育ちます。夏は強い日差しで葉が焼ける事があるの、明るい所に置くとよいです。よく生育させたい場合は夏だけ50%ぐらい遮光して育ててもよいです。耐陰性はありますがあまり暗いと生育が悪くなるので、日陰ではできるだけ明るい所に置くようにします。熱帯の植物で寒さに弱いので、秋の最低気温が15度を下回ってきたら、外で育てているものは室内へ入れ、冬は日当たりのよい5度以上の所で管理するとよいです。その他は観葉植物の置き場所を参考にしてください。5月上旬から10月中旬 |
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日当たりのよい所で育てますが、夏は明るい日陰か50%遮光。 |
10月下旬から4月 |
室内の日当たりのよい所。冬の最低温度は5度以上で管理。 |
水やり
生育期の春から秋は植え込み材料が乾いたらたっぷりと与えます。上から水を与え難いヘゴ板仕立てなどは水の入ったバケツの中に入れて与えればよいです。着生植物で乾燥には強く植え込み材料がいつも湿っていると根が腐る事があるので、水の与え過ぎには注意してください。とても空中湿度を好むので、霧吹きで葉水を与えながら育てるとよいです。秋の最低気温が20度を下回ると徐々に生育が鈍り水もあまり吸わなくなり、植え込み材料の乾きも遅くなるので水やり間隔も自然とあいてきます。真冬になると生育は完全に止まって水もあまり吸わなくなるので、植え込み材料が完全に乾いて数日後に与えるぐらいでよいです。貯水葉を持っていて乾燥には強く、逆に水を与え過ぎると根腐れする事があるので注意してください。その他は観葉植物の水やりを参考にしてください。植え替えと株分け
時期は春の5月中旬から6月頃が理想的ですが8月頃まで行えます。あまり植え替えを必要としませんが、3、4年に1回を目安に植え替えるとよいです。子株が増えているものは必要なら株分けを兼ねて行うとよいです。植え方は一般的にヘゴ板仕立てにされる事が多いですが、小さいものは釣り鉢にされたり苔玉にして楽しまれる事もあります。用土は水苔を使用するのが一般的です。株分けの方法
普通の株分けのように根を分けるという事はできないので、子株の周りにある緑や茶色の貯水葉をできるだけ残すよう、カッターなどを使って根が残るよう深く切り取ります。必ず根のある所まで深く切るようにするのがポイントです。ヘゴ板仕立て
ヘゴ板に根の部分を水苔で埋めて取れないようヒモで括るという一般的な方法です。貯水葉の下にたっぷりと水苔を入れて板に乗せ、落ちないように貯水葉の回りをヒモでしっかりと巻き付けて固定します。ヒモでぶら下げられるよう穴をあけて針金で輪を作っておくとよいです。ヘゴ板仕立て |
ヘゴ板仕立ての仕組み |