花と観葉植物(葉っぱの岬)

ウンカリーナ(シャンプーの木)

学名:Uncarina sp.
科・属名:ゴマ科・ウンカリーナ属
原産地:マダガスカル
分類:落葉低木〜高木(多肉植物)
寒さ:弱い
暑さ:強い
日照:日向
耐陰性:なし
樹高:〜2m(種類による)
花径:約 5cm

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ウンカリーナはマダガスカルの半砂漠地帯だけに生息する多肉植物です。別名:シャンプーの木は、現地の人がこの葉を水に浸して出てくる粘液をシャンプーとして利用しているのでこのような名前がついています。葉がやわらかくてさわり心地がよく、初夏には黄色い花を咲かせます。同じ仲間で似た花を咲かせるものがあって、画像のはグランディディエリという種類だと思いますが、他に葉に切れ込みのあるデカリー、花が小さく樹高の低いルーズリアナ、ピンクの花を咲かせるステルリフェラなどがあるようです。自生地では基部がぷっくらと膨らんでいるのですが、あまり膨らんでいないものは挿し木から育てたものかもしれません。現地では返しのあるトゲが付いた実が成って、ウンカリーナという名前はラテン語で「鍵状の爪」から由来しているそうです。一鉢では結実できないようです。

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作業カレンダー(暖地基準)
1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
開花時期 開花
場所 室内の日向(3度以上) 日向 室内の日向
植え替え 植え替え
挿し木 挿し木
剪定 切り戻し
肥料 肥料
鉢の水やり 月1回ぐらい 控えめ 表面が乾いたら与える(夏の水切れに注意) 落葉から月1、2回

ウンカリーナ(シャンプーの木)の育て方

置き場所

半砂漠地帯に生息する多肉植物なので、できるだけ日当たりのよい場所で育てます。春から秋は室内より戸外の日当たりのよい所の方が元気に育ちます。真夏は水切れで葉が萎える事があるので、西日を避けた所に置くとある程度乾燥が抑えられます。熱帯の植物で寒さに弱いので、秋の最低気温が15度を下回ったら室内の日当たりのよい窓辺などに置きます。秋が終わりになって寒くなると落葉するので、生育の異常と勘違いしないでください。冬は出来るだけ暖かく日当たりのよい場所で管理してます。春になって暖かくなると新芽が伸びてきます。その他は観葉植物の置き場所をご覧下さい。
4月中旬から10月中旬
戸外の日当たりのよい所
10月下旬から4月
室内の日当たりのよい所。耐寒温度は不明ですが、室内なら大丈夫です。

水やり

生育期の春から秋は鉢土の表面が乾けば与えます。半砂漠地帯に生息している多肉植物は水を多く与えるといけないものが多いのですが、こちらは生育期に水切れすると葉が垂れてくるので注意してください。秋になると葉が落葉して休眠を始めるので水やりは控えめに、冬は月に1回の水やりにして乾燥気味にします。休眠している時に水を与え過ぎると根腐れしやすいので注意してください。

植え替え

底から根が出て根詰まり気味だったり、2年以上植え替えていないものは植え替えをします。時期は春の5月から6月頃に行うのがよいと思います。もし夏に根が詰まって生育が悪い場合は8月中頃まで終わらせた方がよいです。半砂漠地帯に生息している植物なのですが、通常の多肉植物のように多湿にあまり気を使わなくても大丈夫です。用土は観葉植物専用の土に川砂やパーライトを2割ぐらい混ぜて水はけをよくすればよいと思います。自分で作る場合は赤玉土(小粒)5、腐葉土3、パーライト2ぐらいでよいと思います。その他は観葉植物の植え替えのページを参考にしてください。

切り戻し

あまり樹高が高くなり過ぎたら切り戻してコンパクトに出来ます。時期は新芽を吹く3月から4月頃がよいと思います。切った下の葉があった所付近から、しばらくすると新芽が伸びてきます。写真は誤って落として先を折ってしまったものですが、しばらくすると新芽が数本伸びてきました。

4月下旬

7月下旬

肥料

あまり多く必要としません。生育期の春から秋に緩効性の化成肥料を置き肥するぐらいでよいです。葉が落ち始めてからは必要ないので、与えないようにしてください。その他は観葉植物の肥料のページをご覧下さい。

増やし方

挿し木で増やす事が出来るようですが、一度やってみましたが失敗しました。用土はパーライトや川砂など水はけのよい土がよいと思います。種が入手できれば種まきも可能ですが、発芽率はあまりよくないようです。熱帯の植物なので気温が高い時期に行います。

冬を越えたウンカリーナ

秋を過ぎて寒くなると葉が落ちてきて落葉してしまいます。春になって暖かくなるとまた葉を茂らせるので、葉が伸びてきたらよく日光に当てて水やりを始めます。2年以上植え替えていないものや根が詰まっているものは、5月から6月頃に植え替えるとよいです。

3月中旬

シャンプー作り

マダガスカルの現地の人はウンカリーナの葉でシャンプーやハンドソープとして利用しているそうです。特に害はないようでワオキツネザルも葉を食べていようです。作る方法は葉をしばらく水に漬けて、葉を揉むようにすると粘液が出てきて水がトロトロになります。シャンプーのように泡は出ませんが、ヌルヌルした感じでリンス代わりにもなりそうです。出来た液はとても潤う感じなので、手の保湿効果もありそうです。

葉を揉んだ

樹液でトロトロになった

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