花と観葉植物(葉っぱの岬)

観葉植物と喘息の関係と対策

自分は観葉植物を育てる事が好きなアトピー型の喘息です。喘息という病気は気道が炎症を起こして狭くなる病気で、主な症状は咳、淡、喘鳴、息苦しさ、酷くなると呼吸困難を起こしてしまいます。喘息にはアトピー型と非アトピー型があり、アトピー型はハウスダスト(ダニ、カビ)などによって、免疫作用が過剰になり発症してしまいます。非アトピー型はハウスダストなどのアレルギーが認められず、過労、ストレスなどが原因で発症すると言われています。中にはアトピー型と非アトピー型の両方を持った喘息の方もおられます。観葉植物と喘息は何の関係もないように思えるのですが、実はアトピー型の喘息のいる部屋には観葉植物を置かない方がよいと言われています。

置かない方がよい理由

ダニの繁殖

観葉植物の鉢植えに水を与えると、湿った用土の水分が蒸発するので、室内の湿度も上がります。特にダニが繁殖する時期の6月から9月頃に部屋の湿度が上がると、ダニが増えやすい環境になってしまいます。ダニはアトピー喘息のアレルゲンなので、増えると喘息の症状が悪化してしまいます。9月から11月にかけてダニの多くは死んでしまいますが、その死骸が特に喘息を悪化させてしまいます。

対策

ダニの繁殖期の6月から10月頃までは、戸外で育てるようにします。秋になって気温が下がったら室内に入れますが、鉢の上に置いた肥料の臭いが気道を刺激する事があるので、取り除いた方がよいと思います。葉、鉢の汚れはシャワーなどできれいに落として、鉢底にナメクジがいる場合は、葉を食べられないよう取り除いてから入れるとよいです。

カビの繁殖

カビはアトピー性喘息のアレルゲンになる事があります。鉢植えの用土がいつも湿った状態では、カビのよい住処になってしまう事があります。また、観葉植物の水やり後は、湿った用土の水分が蒸発するので、部屋の湿度も上がってしまい、6月から8月頃のカビの多い季節は、部屋にも生えやすい状態になってしまいます。

対策

カビの発生しやすい6月から10月頃は、風通しのよい戸外で育てるようにします。冬の室内でも暖房て暖かく、湿った用土の上はよい住処になるので、土がいつも湿った状態にならないよう水やりして、株元にはできるだけ日光が当たるようにします。また枯れ葉や落ち葉にカビが生える事があるので取り除くようにします。もしカビが生えてしまったり、用土付近の臭いで気道に刺激があるようなら、他の部屋など影響を受けない所に移動します。その他は観葉植物のカビのページを参考にしてください。

葉のホコリ

観葉植物を部屋に置くと、葉にホコリが着いて掃除がしにくくなってしまいます。掃除しにくいのは、特に観葉植物の葉だけに限らないのですが、ホコリはアトピー性喘息に悪い影響を与えるハウスダストが付着しています。何かの風てホコリが舞い上がり、それを吸って症状が悪化してしまう事があります。

対策

マスクをして、広い葉ならホコリを吸着させるフワフワしたもので拭いたり、霧吹きをかけてタオルやティッシュで拭き取るとよいです。細い葉や小さな葉が多いものは、シャワーで洗い流すとよいです。冬に冷たい水をかけると植物にストレスを与えてしまうので、お風呂場のシャワーをぬるま湯にして洗うとよいです。葉の掃除ができない観葉植物は、喘息がある人の部屋には置かない方がよいです。

クイックルワイパーハンディ

観葉植物のよい所

上記の理由から、喘息を患っている人が家庭にいる場合は、観葉植物を部屋に置かない方がよいと言われています。観葉植物の全てが悪い事ばかりではなく、マイナスイオンを放出して空気を浄化する効果。また、部屋に置くと湿った土で湿度が上がり、、冬の乾燥した空気を過湿するよい所もあります。

小児喘息

大人は何が原因で症状を誘発するのか自分で探れるのですが、子供は自分で探る事があまりできません。小児喘息のお子さんに症状があり、原因がハッキリ分からない場合は、観葉植物を他の部屋などに移してみてください。症状が改善する事があるかもしれません。

農薬や肥料について

農薬の散布は、健康な人でも農薬用のマスクの使用が勧められています。喘息は気道に炎症があるので、吸うと悪化してしまうので注意してください。また、置き肥が刺激物になる事があるので、症状のある人の部屋では利用しない方がよいと思います

自分が喘息になるまでの経緯

喘息発症まで

ある夏の終わりに水族館で風邪を移されてしまい、39度ぐらいの熱と咳が出ていました。あまり病院に行く習慣がないのですが、さすがに39度は辛く病院へ行きました。風邪薬と咳止めを貰ってしばらくすると熱は下がったのですが、何故か咳だけが残り、この咳が夜になると半端なく酷くなります。正に咳が出っぱなし状態で、よくカロリーが消費したらしく体重も5kgぐらい減り理想の体重となりました。病院へ行っても咳止めをくれるだけなので、他の病院へ行ってみると、血液検査でハウスダストがあると分かり咳喘息と診断されました。咳喘息から喘息へならないよう、布団やカーペットなどを掃除してフルタイドという薬を真面目に吸っていたのですが、悲しいことに本喘息へとなってしまいました。

原因

原因が分かったのは1年後の事で、布団を買いなおすと嘘のように症状が改善しました。結局、敷布団が悪かったのですが、喘息を発症する1年ぐらい前に購入したもだったので、まだ新しく大丈夫だと思い込んでしまったのが間違いでした。

元々自分は数年前から布団の中で鼻水が出たり、クシャミが出たりしていたので、何となくダニのアレルギーがあると分かり、2年周期で布団を買いなおしていました、喘息になった時は購入してまだ1年ちょっとしか経っておらず、掛布団の掃除は両面に布団乾燥機、掃除機で吸っていたので影響はなかったのですが、敷布団は重いので、上の片面しか布団乾燥機、掃除機をしておらずダニが繁殖してしまったようです。ダニによる喘息があると、臭いで咳込み分かるのですが、症状が酷くなると、ダニが原因で咳込み、煙でも咳込み、香辛料、香水、洗剤などでもと、気道を刺激するものなら何でも咳込んでしまうので、原因が全く特定できなくなってしまうのです。どうして1年たって原因が分かったかというと、冬に敷布団の上に’敷きパッド’を敷くと咳が少なくなったので気がつきました。敷きパッドが口に当てるマスクのようにアレルゲンを防護したからです。

その後の対策

呼吸困難を起こして死ぬかと思った事が何度かありましたが、今では喉の痛みと咳は少なくなり、たまに胸が少し苦しく感じるぐらいで症状は安定しています。その後はカーペットの代わりに洗えるマットを敷いたり、布団類は防ダニのものや防ダニシーツカバーを使ったり、できるだけ洗えるものを購入して使っています。自分が思うダニ対策は、掃除はもちろん大切なのですが、できるだけ洗えるもを使うのがよいと思っています。一度ダニの臭いが着くと、汗などでこびり付いてしまうのか、掃除機で吸うだけでは取れないです。

喘息の薬

その後の観葉植物たち

部屋に観葉植物を多く入れると、ダニやカビの原因になるので、ダニやカビの季節には部屋に置かないようにして、玄関の飾りにいくつか置くぐらいにしています。他にもいくつか観葉植物を育てているので、残りは戸外で育てています。休眠してくる秋の11月頃には室内に入れないと、寒さで枯れてしまうので、少しだけ部屋に置き、残りはサンルームで越冬させています。

初冬の観葉植物たち

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