花と観葉植物(葉っぱの岬)

アスター

別名:エゾギク(蝦夷菊)
学名:Callistephus chinensis
科・属名:キク科・カリステフス属(エゾギク属)
原産地:中国北部など
分類:一年草
寒さ:強い
暑さ:弱い
開花時期:秋まき(6月〜7月頃)、春まき(7月〜9月頃)
草丈:70cm〜80cm、約20cm(矮性)
花径:2cm〜15cm
花色:紫、ピンク、白、黄色、赤など
種まき:春まき、秋まき
発芽温度(15度〜20度)
箱まき
場所:日当たりを好む
用途:花壇、鉢植え、切り花
花言葉:思い出、追憶、変化
通販店:楽天市場にあり

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アスター

アスター(紫)

アスターは6月から9月頃に花を咲かせる1年草の草花です。売られているのは園芸品種で、花色が豊富で一重咲きや八重咲きといろいろな品種が出回っています。初夏から夏の日が長い時期に花を咲かせ、中国北部などの涼しい所が原産なので暑さがやや苦手です。植物の分類ではキク科のカリステフス属ですが、以前はアスター属だったので今もこの名前で呼ばれる事が多いです。花壇のお花としてではなく、切り花にも人気があります。

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作業カレンダー(暖地基準)
1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
開花時期 開花
場所 日向(霜よけ) 日向 日向 霜よけ
種まき 春まき 仮植 秋まき 仮植え
植え付け 苗の植え付け
肥料 肥料 肥料
鉢の水やり 表面が乾けば与える 表面が乾けば与える

いろいろな花

一重咲き、半八重咲、八重咲き、ポンポン咲きなど、いろいろな咲き方をする種類があります。花色は豊富で大きさも10cm以上ある大輪から、2cmぐらいの小輪を咲かせる種類もあります。草丈は80cmぐらいになりますが、20cmぐらいの矮性品種もあります。園芸の観賞用としても人気がありますが、昔は仏花として、今でも花瓶に生ける切り花にも人気です。

八重咲き

八重咲きの矮性品種

2cmぐらいと小さい花で一重咲き

アスターの育て方

よい花を咲かせる

日当たりがよい所で育てるのが大切ですが、他にもいくつか大切なことがあります。

根が浅い植物

根が浅いので極端な乾燥を嫌います。しかし、土が過湿になるのも嫌うので、鉢植えの土や植える所は水はけをよくして、乾きすぎないように水やするとよいです。

酸性土壌、連作を嫌う

土が極端な酸性に傾かないように、庭では苦土石灰を混ぜて植える事が大切です。鉢植えの土は少量の石灰を混ぜたり、中性のパーライトを混ぜて土を作ってもよいです。また連作すると立枯病になりやすいので、もし昨年植えていた所があれば、そこには植えないようにします。

種まき

暖地での種まきは春の3月〜4月上旬頃、秋の9月下旬から10月頃に蒔く事ができます。夏の暑さを嫌うので、暖地では秋に蒔いた方が育てやすいです。春蒔きでは7月〜9月頃の開花、秋蒔きでは6月から7月頃に開花します。

方法

箱まきするとよいです。覆土は種が隠れるように行います。根が浅く張って隣の根と絡みやすいので、仮植えで根を分ける時に傷めないよう、葉が隣と重ならない少し早めにやった方が良いです。
アスターの箱まき
アスターの箱まき

仮植え

土は酸性土壌を嫌うので、用土に苦土石灰や有機石灰を土1リットルにつき2gぐらい混ぜて酸度を中和しておくとよいです。中性のパーライトを1割から2割ぐらい混ぜて中和してもよいです。仮植えして1週間を過ぎたら薄めの液体肥料を与えて苗を育てます。

ポットに仮植え

植え付け

ポットに根が回ってきたら15cmから20cmぐらいの間隔で定植します。庭では日当たりがよく水はけのよい所に、牛糞などの堆肥や腐葉土を混ぜて水はけをよくし、元肥の化成肥料、酸性土壌を嫌うので苦土石灰を混ぜ込んでから植えます。根が浅く霜柱で切れやすいので、秋の植え付け後は不織布などで霜よけします。

鉢の置き場所

日当たりのよい場所に置きます。日当たりが悪いと花の数が減ります。

水やり

根が浅いので極端な乾燥を嫌います。しかし、土が過湿になるのも嫌うので、鉢植えの土や植える所は水はけをよくして、乾きすぎないように水やするとよいです。鉢植えでは鉢土の表面が乾いたら与え、庭でも雨が降らず乾きすぎるようなら与えます。

肥料

あまり濃いと生育が悪くなるので注意します。鉢植えでは緩効性の化成肥料を置き肥したり、液体肥料を定期的に与えるとよいです。花壇では春から開花中に生育が悪いようなら速効性の化成肥料などを追肥します。その他、肥料については肥料の使い方を参考にしてください。

害虫のアブラムシ

新芽や花芽に発生すると委縮して成長が悪くなります。はじめは排泄物で葉が光るようになるだけで、どこにいるか見つからない事もあります。発生した場合はアブラムシに対応した殺虫剤を散布します。前もってオルトラン粒剤を株元に散布しておくと予防する事もできます。

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