花と観葉植物(葉っぱの岬)

ウエストリンギア

別名:オーストラリアン・ローズマリー
学名:Westringia fruticosa
科・属名:シソ科・ウエストリンギア属
原産地:オーストラリア
分類:常緑低木
寒さ:やや弱い(−5度以上)
暑さ:強い
開花時期:4月〜11月(不定期)
樹高:1.2m〜1.8m
花径:約 1cm
花色:白、薄紫〜ピンク
増やし方:挿し木
場所:日当たりを好む
用途:鉢植え、庭植え(暖地)
通販店:楽天市場にあり

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ウエストリンギア

ウエストリンギア

ウエストリンギアの葉

ウエストリンギアの全体

ウエストリンギアはオーストラリア東南部の沿岸に自生している常緑の樹木です。花の時期は春から秋ですが、主に春と秋によく咲きます。1cmぐらいの小さな花で、白花と薄紫〜ピンクがかった花色があり、葉は斑入りをした品種も出回っています。高さは1.5m前後の低木で、枝の数が多くフサフサと葉が茂った感じに見えます。花はハーブとして知られているローズマリーに似ているので、別名でオーストラリアン・ローズマリーとも呼ばれています。寒さにやや弱いですが、暖地では庭植えができます。

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作業カレンダー(暖地基準)
1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
開花時期 開花
場所 日向(霜よけ、−5度以上) 日向(雨よけ) 日向(霜よけ)
植え替え 植え替え
挿し木 挿し木 挿し木
剪定 剪定
肥料 肥料 肥料
鉢の水やり 表面が白く乾けば与える

ローズマリーとウエストリンギアの違い

同じシソ科の常緑樹木で一見すると同じ植物のように見えます。葉を触るとウエストリンギアの方が柔らかく、花びらもよく見ると異なります。ハーブとして知られているローズマリーの花は秋から春に咲きますが、こちらは春から秋にかけて花を咲かせます。ウエストリンギアにも芳香がありますが、花や葉の観賞用として育てられています。

ローズマリーとウエストリンギアとの花の違い

ウエストリンギアの育て方

暖地では庭木が可能

庭の植え付け

寒さにやや弱いですが、耐寒温度が氷点下5度ぐらいあるので、暖地では庭木として植える事ができます。日当たりが良く水はけのよいアルカリ土壌を好むので、植え付け時は苦土石灰、腐葉土などをよく混ぜ込んで水が溜まらないように水はけをよくします。沿岸に自生しているので、塩害に強く海辺にも植えられます。

管理

あまり手間がかかりません。水やりは植えてからしばらく乾かし過ぎないように注意しますが、ごの後は根付けば特に必要ないです。肥料も春に緩効性の化成肥料などを控えめに与えるぐらいでよいです。

鉢植えの管理

置き場所

日当たりのよい所に置きます。夏の高温多湿を嫌うので、梅雨時期は日当たりと風通しのよい、長雨が当たらない軒下などに置くとよいです。冬の寒さには強くないですが、暖地では霜の当たらない軒下に置くとよいです。寒い地域では冬は室内に入れて越冬させます。

水やり

過湿を嫌い乾燥にはとても強いです。ですが乾き過ぎると葉が黄色くなりやすいので、水切れしない程度に鉢土の表面が白く乾けば与えます。夏の日差しの下ではよく乾くので、あまり乾かし過ぎないように注意してください。

植え替え

鉢底から根が出て根詰まりしていたり、2年以上植え替えていないものは植え替えます。時期は春の5月頃に行います。用土は水はけの良い用土、赤玉土(小粒)5、腐葉土3、パーライト2などで植え替えます。

肥料

あまり多く必要ありません。春と秋に鉢植えでは緩効性の化成肥料など与えればよいです。その他は肥料の使い方を参考にしてください。

その他の管理

花後の剪定

自然の樹形でも美しいので必ず必要という事はないです。全体的に枝た四方八方に伸び過ぎたら全体的に3分の1ぐらいを刈って樹形をコンパクトにするとよいです。丸い形に刈り込んで玉仕立てにされる事もあります。時期は春の花後に行うとよいです。

挿し木

挿し木で増やす事ができます。挿し木の時期は春の5月から6月頃、秋の月9月頃にも行えます。長さ8cmほどの挿し穂を用意して、下の方の葉を数枚取って、その部分が土に埋まるように挿します。土は赤玉土(小粒)、パーライト、ピートモスの混合など水はけによい土が良いです。枝が伸びてきたら枝の先を摘心して、枝を多く発生させるとよいです。その他は挿し木のページを参考にしてください。
ウエストリンギアの挿し穂
挿し穂
ウエストリンギアの挿し木
挿し木

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