花と観葉植物(葉っぱの岬)

ベゴニア・センパフローレンス

別名:シキザキベゴニア(四季咲きベゴニア)
学名:Begonia x semperflorens-cultorum
科・属名:シュウカイドウ科・シュウカイドウ属
原産地:ブラジル
分類:多年草
寒さ:やや弱い
暑さ:強い
草丈:20cm〜60cm
花径:2cm〜3cm
花色:赤、桃色、白
種まき:春まき
発芽温度(20℃〜25℃)
箱まき、ピートバンなど(覆土しない)
増やし方:挿し木
場所:日当たりを好む(夏の西日は避ける)。冬は室内へ
用途:花壇、鉢植え、寄せ植え、ハンギングバスケット
花言葉:愛の告白、片思い、親切(ベゴニア)

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ベゴニア・センパフローレンス(桃色)

ベゴニア・センパフローレンス(赤)

銅葉系のベゴニア・センパフローレンス

銅葉系

緑葉系のベゴニア・センパフローレンス

緑葉系

センパフローレンスは1000種類以上あるベゴニアの仲間の草花です。花の時期は春から秋で、主に春と秋に美しく咲きます。熱帯の草花なので、日本では室内へ越冬させなければ枯れてしまいます。冬でも室内の温度が高ければ花が咲き、別名で四季咲きベゴニアとも呼ばれています。花の大きさは2cmから3cmぐらいで、色は赤、桃色、白色があります。葉は赤っぽい色をした銅葉系と緑色をした緑葉系があり、光沢のある葉なのでワックスベゴニアとも呼ばれます。鉢植えや庭植えにして楽しめ、グランドカバーやハンギングバスケットにも利用されます。冬は室内でなければ越冬しませんが、春から秋の間は比較的育てやすいです。

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作業カレンダー(暖地基準)
1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
開花時期 開花
場所 室内の日向(5度以上」 日向(夏の西日は避ける) 室内の日向
種まき 種まき
植え付け 苗の植え付け 植え付け
植え替え 植え替え
挿し木 挿し木
肥料 肥料 肥料
鉢の水やり 控えめ 表面が乾けば与える 控えめ

ベゴニア・センパフローレンスの育て方

育てるポイント

冬の寒さに弱い事を除けば、とても育てやすい草花です。鉢植えで育てられる事が多いですが、花壇にも植えて楽しむ事ができます。花壇の場合は寒さに弱いので冬に枯れる一年草のような感覚で育てます。日当りを好みますが、真夏は葉が焼ける事があるので、鉢植えは午後の強い日差しを避けた所に移動させるとよいです。水やりは標準的で、肥料は春と秋は切らさないように与えます。挿し木は容易ですが、葉芽が出ている挿し穂を利用する事がポイントになります。

植え付け

春や秋に苗が出回っている事があります。寒さに弱いので、鉢植えにして冬を室内で越冬させるか、庭では冬に枯れる一年草のような感じで植えます。深植えはよくないので浅めに植えるとよいです。

鉢植え

65cmプランターでは3、4株ぐらい、鉢植えは5、6号鉢に一株を目安に植えるとよいです。用土は市販されている花に対応した培養土を利用したり、自分で作る場合は赤玉土(小粒)6、腐葉土2、ピートモス2などでよいです。ハンギングバスケットの場合は吊り下げるので、ピートモス6、バーミキュライト2、パーライト2など軽い土を混ぜるとよいです。
センパフローレンスの植え付け

花壇

夏の西日が当たらない日当たりのよい所に堆肥と緩効性の化成肥料を混ぜ込んで25cm前後の間隔で植えるとよいです。

鉢植えの管理

春から秋の管理

日当たりのよい所を好みます。真夏は強い日差しで葉が焼ける事があるので、夏の西日が当たらない所に移動させるとよいです。水やりは鉢土の表面が乾いたらたっぷりと与えます。肥料は真夏を除いた春と秋に緩効性の化成肥料を置き肥したり液体肥料を与えます。

冬の管理

耐寒温度は3度ぐらいとあまり強くないので、凍るような寒さに当たると枯れてしまいます。秋が深まる11月になったら室内の窓辺など日当たりのよい所に置きます。暖かい所では冬でも花が咲きます。春の4月になって霜の心配がなくなれば戸外で育てる事が出来ます。
1月中旬

戸外の軒下で枯れました

株元は生きていたので室内へ
6月上旬

開花しました

鉢の植え替え

冬を超えたら、 毎年春の4月頃に根鉢の3分の1ほど壊して植え替えるとよいです。茎が伸びて乱れているものは、株元にある葉芽を残して短く切り戻しておくとよいです。残しておいた葉芽が伸びて花が咲きます。

花壇の管理

春から秋の管理

水やりは通常は必要ないですが、雨があまり降らず乾き過ぎるようなら与えます。肥料は真夏を除いた春と秋の間に化成肥料を定期的に与えます。
花壇のベゴニア・センパフローレンス

冬を越させる方法

冬は霜に当たると枯れてしまうので、秋の10月頃になったら挿し木をしてポット苗を作り、冬を室内で越冬させて春に植える方法があります。また、10月に掘り起こして5号鉢ぐらいに植え、室内で越冬させて春に植える方法もあります。掘り起こす時は鉢に入るぐらいの大きさに根の周りを切り、株元にある葉芽を残して短く切り戻しておくとよいです。11月になって気温が下がってきたら室内へ入れます。

その他にしておきたい作業

樹形の手入れ

枯れた葉は取り除き、咲き終わった花弁は、病気の原因にもなる事があるので取り除きます。もし樹形が乱れたら、葉芽を残すよう切り揃えるとよいです。

殺菌剤の散布

丈夫であまり病気になる事はありませんが、梅雨頃に灰色かび病などが発生する事があります。対応した殺菌剤を散布して予防しておくと安心です。

挿し木で増やせます

時期は4月下旬から10月頃まで行えます。秋に挿し木をしてポット苗を作り、そのまま冬を越させて春に植える方法もあります。

挿し穂の用意

どこを挿しても根が出るのですが、部分によっては茎が伸びない所があります。花茎のついている節からは葉芽が出ないので、それよりも下の葉芽のある節を挿し穂にするとよいです。長さは6pぐらい、基部の葉は切り取ります。
葉芽のある節(ベゴニア・センパフローレンス)
葉芽のある節
花茎のある節(ベゴニア・センパフローレンス)
花茎のある節

方法

挿し穂を20分ほど水に漬けて水揚げし、あれば発根促進剤をつけ、切り取った節の部分が用土に埋まるように挿します。用土は挿し木専用の土を使ったり、自分で作る場合は赤玉土(小粒)、ピートモス、バーミキュライトの等量などを利用します。腐葉土や堆肥などが混じると腐れやすいので混ぜない方がよいです。その他は挿し木のページを参考にしてください。
挿し木(ベゴニア・センパフローレンス)
挿し木

管理と仮植えについて

明るい日陰に置いて水を切らさないように与えます。2、3週間ほどで発根するので、定植用の用土を使ってポットに仮植えします。芽が伸びてきたら肥料を与え、2、3節分の芽を残して先端を摘心すると、枝数が増えやすくなります。

種まきの仕方

種まきして沢山の苗を作ることができます。時期は春の4月から6月頃に行うのが理想的ですが、暖地では9月下旬から10月上旬頃にも行えます。方法は平鉢ピートバンなどに蒔いて覆土はしないようにします。明るい日陰に置いて発芽させ、水やりは上から与えると種が流れるので、鉢の底に敷いた受け皿から給水させるようにします。密集して種をまくと間引きがやり難くなるので注意してください。

移植と仮植え

1か月ぐらいして本葉が2、3枚になったら、浅い箱などに3cmぐらいの間隔に移植して大きく育てます。根が活着するまでは明るい日陰い置きますが、次第に日光に当てて育て1週間に1回ぐらい液体肥料を与えます。本葉が6枚から8枚ぐらいになったら、定植用の用土を使ってポットに仮植えします。

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