学名:Chaenomeles speciosa
科・属名:バラ科・ボケ属
原産地:中国
分類:落葉低木
寒さ:強い
暑さ:強い
樹高:1m〜2m
花径:2cm〜3cm
花色:赤、桃色、白など
場所:日向
増やし方:挿し木、種まき、取り木
花芽分化:8月頃〜
用途:庭木、生垣
花言葉:退屈
通販店:楽天市場にあり
ボケ
3月中旬、近所
ボケ(春咲き)
4月中旬、植物園
ボケ2
4月下旬、植物園
ボケ(桃色)
3月中旬、近所
ボケの生垣1
4月下旬、植物園
ボケの生垣2
4月下旬、植物園
ボケは寒い時期から咲く種類、春に咲く種類、四季咲きの種類もあるそうです。ボケという名前はおトボケのボケの意味ではなく、9月頃に成る瓜のような実を昔モッケと呼ばれていたのが、いつの間にかボケになってしまったという説が有力のようです。この実はボケ酒という果実酒を作る事ができます。落葉樹ですが、生垣に利用することもできます。
ボケの育て方
開花株の鉢植え
冬に開花したものや、蕾着きの 鉢植えが売られている事があります。このような鉢を入手した場合、戸外で観賞する事も、室内で観賞する事ができます。室内ではできるだけ日当たりのよい窓辺などに置きます。暖房の効いた部屋では、空気が乾燥して蕾が落ちる事があるので注意してください。水やりは鉢土の表面が乾いてきたら与えます。花には水がかからないように注意してください。肥料は必要ありません。
場所
日当たりを好みます。鉢植えでは、花の咲いている時期は室内の日当たりのよい窓辺で観賞する事ができます。その他の時期は日当たりのよい戸外で育てます。
植え付け
苗が売られています。植え付けは春の2月中旬から3月頃、秋の9月下旬から11月頃が適期になります。庭では日当たりのよい所に、根鉢の二回りぐらいの大きさ、深さ3倍ぐらいの穴を掘りたっぷりと水を与え、掘った土に腐葉土、水切れ防止にピートモス、牛糞などを混ぜ込んて植えつけます。植えつけ後にはたっぷりと水を与えます。ボケは立ち性と矮性があって、立ち性は生垣に向いています。鉢植えの植え付けは、赤玉土(小粒)5、桐生砂3、腐葉土2などに植えつけます。盆栽は浅い鉢に植えつけるのが一般的ですが、深鉢を使ってスタンダード仕立てなどにしてもよいです。
水やり
比較的水を好みます。鉢植えでは3月から10月頃までは毎日の水やりに、夏の日差しの下では朝、夕2回の水やりでも足りない事があります。水切れすると開花に影響するので、水切れしないように注意してください。冬は鉢土の表面が乾いてきたら与えます。庭木では植えつけ後、根付くまでは水切れしないよう注意しますが、その後は雨が降らず乾き過ぎるようなら与えます。
肥料
鉢植えでは比較的肥料を好むので、春の4月頃、6月頃、9月頃に
骨粉入り固形油粕や緩効性の化成肥料などを置き肥します。庭では寒肥として1月から2月頃に骨粉入り固形油粕などをばら蒔いておけばよいです。
植え替え
鉢植えの植え替えは秋の9月下旬から10月頃に行うのが理想的ですが、花後すぐに行う事もできます。古い用土を取り除き、古根を3分の1ぐらい切り詰めて植え替えます。用土は赤玉土(小粒)5、桐生砂3、腐葉土2などで植え替えます。
剪定
11月から12月頃には花芽が見て分かるので、花芽を見分けて剪定します。鉢植えでは細い枝の基部から花芽を2、3芽ぐらい残して、庭木では4芽から5芽ぐらい残して枝先を剪定します。その時、不要な枝や枯れ枝も切り取ります。開花後は透かし剪定などを行う程度です。
増やし方
挿し木
挿し木で増やす事ができます。時期は梅雨の6月頃か秋の9月から10月頃、春から伸びた枝を挿し穂に利用して挿し木する事ができます。長さ7、8cmのさし穂を用意して、水の入ったコップにしばらく浸けて水揚げします。あれば発根促進剤を着けて、平鉢に鹿沼土などを入れて挿します。45日ぐらいして発根したら、ポットに仮植えします。
その他は
挿し木のページを参考にしてください。
株分け
株分けして増やす事もできます。株元にひこばえ(蘖)が生える事があるので、それを分けてポットなどに植えて苗を作る事ができます。時期は植え付けの時期と同じです。
根伏せ
植え替え時に、長さ5cmから10cmぐらいの太めの根を切り、それを小鉢に植えて苗を作る事もできます。
果実の収穫
青い実実が成ってジャム、果実酒にする事ができます。収穫時期は9月中旬から10月上旬頃です。
病気や害虫
根にコブができる根頭癌腫病という病気が知られています。すぐに枯れる事はありませんが、生育が悪くなります。秋の植え付けが適しているのは、この細菌が発生しにくい季節だからです。鉢植えでは植え替えの時、根がデコボコした丸いコブがあって発生した場合は切り除き、ストレプトマイシン(ストマイ液剤20)などを散布しておきます。