別名:ホクシア
学名:Fuchsia
科・属名:アカバナ科・フクシア属
原産地:中南米など
分類:常緑低木
寒さ:弱い(5度以上)
暑さ:弱い
樹高:30cm〜200cm
花径:2cm〜6cm
花色:紫、桃色、赤、白など
増やし方:挿し木
場所:日当たりを好む、夏は半日陰の涼しい所、冬は室内へ
用途:鉢植え、ハンギングバスケット
花言葉:激しい心、交友、上品な趣味、恋の予感
フクシア(桃色)
6月中旬、自宅の鉢植え
フクシア(紫色)
5月上旬、植物園
フクシアの全体
6月中旬、自宅の鉢植え
フクシアの全体2
5月下旬、植物園
フクシア2
6月上旬、植物園
フクシア(赤)
4月下旬、植物園
フクシアはベルのように下に垂れた可愛らしい花を咲かせます。英名ではチャイニーズランタン、イヤリングのように見えるので「貴婦人の耳飾り」とも呼ばれるそうです。花弁と萼の色が違った種類が多く美しい花を咲かせます。熱帯の植物の割には比較的寒さには強いですが、涼しい所を好み夏の高温多湿が苦手なので、暖地では夏越しが難しいです。花は主に6月頃を咲かせますが、夏を越すと秋にも少し花が咲きます。
フクシアの育て方
場所
日当たりのよい所を好むので、日当たりのよい所で育てますが、夏の暑さを嫌うので、夏は風通しのよい明るい日陰で育てます。高地の植物で涼しい気候を好むので、暖地では夏の暑さで枯れてしまう事が少なくありません。夏は鉢植えを地面に置くのは避け、日の照り返しの少ない棚の上に置いたり、吊り鉢やハンギングバスケットなどにして風通しのよい高い所で育てると夏を越えてくれるかもしれません。冬の寒さにもさほど強くないので、冬は室内の日当たりがよい5度以上の所で育てます。暖房の効いた部屋では、20度以上の高温にならないよう注意してください。春の桜が咲く頃になったら戸外の日当たりのよい所に置きます。
水やり
乾燥を嫌いますが、あまり多湿もよくありません。鉢土の表面が乾いたら与えます。夏は高温であまり水を吸わなくなるのでやや控え目に与えます。夏は日が当たっていない時間に鉢の周囲に打ち水して温度を下げるとよいです。
植え付け
春に苗が出回るので、手に入れたら植え付けます。鉢植えの用土は水はけのよい用土、良質な花の培養土にパーライトを2割ほど混ぜて水はけをよくしたり、赤玉土(小粒)5、ピートモス3、パーライト2などに植え付けます。
植え替え
毎年植え替えます。根鉢の回りを軽く壊して一回り大きな鉢に植え替えます。時期は春の3月下旬から4月中旬頃に行います。用土は植え付け用土と同じです。
肥料
比較的肥料を欲しがります。春の4月から6月頃、秋の9月中旬から10月頃に緩効性の化成肥料を置き肥して、2000倍ぐらいに薄めた花の液体肥料を追肥します。夏と冬は与えないようにします。その他は
肥料の使い方を参考にしてください。
増やし方
挿し木
挿し木で増やす事ができます。時期は春の5月から6月頃、秋の10月頃にも行えます。2、3節分の挿し穂を用意して、一番下の節の葉を取り、その節が用土に埋まるように挿します。大きな株より小さい苗の方が夏を超えやすいので、暖地でも夏を超えてくれるかもしれません。その他は
挿し木のページを参考にしてください。
剪定、摘心
植え替えの時に樹形が乱れているようなら、伸び過ぎた枝などを剪定します。その後は摘心を開花時期の前まで繰り返して枝数を増やし、花を多く咲かせるようにします。
切り戻し
花後に樹形の2分の1から3分の1ぐらい切り戻し、風通しよくしてから夏を越させます。
花がら摘み
咲き終わった花がらは摘み取ります。