花と観葉植物(葉っぱの岬)

ギンバイカ

別名:マートル、ミルタス、祝いの木
学名:Myrtus communis
科・属名:フトモモ科・ギンバイカ属
原産地:地中海沿岸からヨーロッパ南西部
分類:常緑低木
寒さ:強い(−10度以上)
暑さ:強い
樹高:2m〜3m
花径:約 2cm
花色:
場所:日向
種まき:春まき
増やし方:挿し木
花芽分化:8月頃〜
用途:庭木、鉢植え、ハーブ、切り花
花言葉:愛のささやき
通販店:楽天市場にあり

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ギンバイカ

6月下旬、自宅の庭

ギンバイカ

6月中旬、自宅の庭

6月下旬

ギンバイカの実

11月上旬

ギンバイカは初夏頃に純白色で可愛らしい花を咲かせます。地中海周辺が原産でギリシャ神話の女神アプロディーテーの神木として知られ、ヨーロッパではブーケとして使われています。純白の花びらの先には長い雄しべが沢山あり、花が梅の花に似ているのでこのような名前になったようです。葉と花には鎮静作用、安眠効果のある香りがあり、ハーブとしてポプリなどに利用されたり、その他、葉を肉料理の風味づけ、秋に熟す実を乾燥させてスパイスに利用する事もできるそうです。通常の種類は実が紫色ですが、白色の実を成らせるシルキーベリーという種類もあり、これは実をジャムなどに利用できるそうです。他に葉が小さな品種や斑入りの品種も出回っています。やや寒さに弱いですが、暖地では庭木としても利用できます。花はミツバチが好み沢山寄ってくる事があります。

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作業カレンダー(暖地基準)
1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
開花時期 開花
実期 実期
場所 日向
植え付け 植え付け
植え替え 植え替え
種まき 種まき
挿し木 挿し木 挿し木 挿し木
剪定 花後
肥料 肥料
鉢の水やり 鉢土の表面が乾けば与える

ギンバイカの育て方

場所

日当たりを好むので日当たりのよい所で育てます。耐寒温度が−10度ぐらいなので、関東から南の暖地では庭植えする事が出来ます。−5度から−10度の寒さに当たると葉が変色したり枯れる事がありますが、暖かくなるとまた葉が茂ってくるそうです。 あまり寒い地域では鉢植えにして冬は室内へ置いた方がよです。

植え付け

苗が売られているので、入手したら植えつけます。暖地での庭植えは日当たりのよい所に、排水性のよい所に根鉢の二回りから三回りの穴を掘って、水はけをよくするために腐葉土などとあまり酸性土壌にならないよう苦土石灰と混ぜて植え付けます。強風で倒れないよう根付くまでは支柱で支えておくとよいです。その他は花木の植え付け方を参考にしてください。鉢植えで育てる場合の用土は赤玉土(小粒)7、腐葉土3などの水はけのよい用土に植えます。

植えつけ(3月下旬)

開花(6月下旬)

水やり

鉢植えでは鉢土の表面が乾けば与えます。庭木では植えつけ後、根付くまでは乾かし過ぎないように水やりします。根付けば通常の庭木のように特に必要ありません。

肥料

あまり肥料は多く必要ありません。春の3月頃に骨粉入り固形油粕などをまいておけはよいです。早く大きくしたい場合は花後と秋にも与えるとよいです。肥料については花の肥料を参考にしてください。

剪定

剪定には強く芽吹きはよいです。時期は花後すぐ、花芽は花後から伸びた枝先に多く着き、剪定時期が遅くなると花芽を切ってしまう事になります。ある程度大きくなると生育がとても旺盛になるので、伸びすぎた場合は秋に不要枝だけを剪定するとよいです。

鉢の植え替え

2年に1回を目安に行いますが、根詰まりしているようなら毎年行います。時期は春の3月頃、用土は赤玉土(小粒)7、腐葉土3などの水はけのよいものを利用します。根鉢の周りを軽く壊して一回りから二回り大きな鉢に植え替えます。鉢が大きくなってしまったら、挿し木から作り直すとよいです。

増やし方

挿し木

挿し木で増やす事ができます。春の3月頃や梅雨頃、暖地では秋の9月頃に行う事も出来ます。長さ6、7cmぐらいの天頂を用意して、下の方の葉を2、3枚取って挿し穂を用意します。用土に鹿沼土や赤玉土などを利用して、平鉢などに葉の取った節が埋まるように挿すとよいです。発根したらしばらく鉢上げして、ある程度大きくなってから庭に植えつけるとよいと思います。その他は挿し木のページを参考にしてください。

種まき

種まきでも増やす事ができます。秋に熟した実をそのまま保存しておいて、来年の春の4月頃、実を取り除いて中の種をポットなどにまきます。

実の中にある種

病気や害虫など

植えてから4年以上になりますが、丈夫で病気や害虫に悩まされた事はないです。まれに病気の炭疽病、害虫のミノムシやハダニが発生する事があるようです。

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