学名:Calendula officinalis
科・属名:キク科・キンセンカ属
原産地:南ヨーロッパ原産
分類:一年草
寒さ:やや弱い
暑さ:暑さで枯れる
草丈:20cm〜60cm、(矮性:20cm〜30cm、高性:50cm〜60cm)
花径:7cm〜12cm
花色:黄色、橙色を中心に白なども
種まき:秋まき
発芽温度(15℃〜20℃)
箱まき、直まき
場所:日当たりを好む
用途:花壇、鉢植え、寄せ植え(矮性種)、切り花(高性種)、ハーブ
花言葉:乙女の美しい姿、失望、別れの悲しみ
黄(悲歌、繊細な美)
橙(静かな思い)
通販店:楽天市場にあり
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作業カレンダー(暖地基準) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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月 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | ||||||||||||||||||||||||
開花時期 | 開花 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||
場所 | 日向 | 日向 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||
種まき | 種まき | 仮植え | ||||||||||||||||||||||||||||||||||
植え付け | 苗 | 苗の植え付け | ||||||||||||||||||||||||||||||||||
肥料 | 肥料 | 肥料 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||
鉢の水やり | 鉢土の表面が乾けば与える | 鉢土の表面が乾けば |
いろいろなキンセンカ
色は橙色と黄色が一般的ですが、少し白が混じったものや白だけのもあります。形は八重咲きが多いですが、一重咲きから半八重咲き、変わったものでは丁字咲きもあります。八重咲きでも中心が黒いのとそうでないのがあります。草丈は鉢植えに向いた草丈の低い矮性、切り花に向いた高性があります。八重咲き |
半八重で白っぽい橙色 |
中心が黒い八重咲きの矮性 |
ハーブや薬草
花弁にはカロテノイドという皮膚に良い成分が含まれ、皮膚の修復、保護、抗菌作用などの手荒れや湿疹などに効果があるそうです。ハンドクリームを作る方法は、蓋のある小瓶に乾燥させた花びらをスイートアーモンドオイルなどの植物油に浸け、3週間ぐらい毎日かき混ぜます。茶こしで抽出油だけを取って遮光瓶に入れミツロウと混ぜるとできるそうです。またハーブとしてお茶にされたり、ご飯と一緒に炊いて色づけされたりする事もあります。イギリスではキンセンカ(カレンデュラ)の事をマリーゴールドと呼び、日本では全く別の草花を指します。ですが日本でもハーブの分野では、乾燥した花びらをマリーゴールドという名前で売られている事があります。キンセンカの育て方
一般的な方法
沢山の苗を植える場合は種まきから行うのが一般的です。種まきは容易なので、今まで何回か行った事がある人であれば大丈夫だと思います。苗も秋から冬にかけて売られている事があるので、少ない数なら購入して植えた方が手間が省けます。良い花を咲かせる
曇りや雨の日、夕方になると花が閉じるので日当たりが良い所が最低条件です。苗の植え付けはできるだけ早く行って根を張らせた方が良く咲きます。肥料は標準的ですが、春の茎が伸びる頃に多く与えると花が貧弱に咲くので注意してください。夕方になると花が閉じる |
種まき
暖地での種まきは秋の9月から10月中旬頃に行えます。種まきの方法は箱まきしたりポットまきしてもよいと思います。種が隠れるように軽く覆土して行います。箱まきでは本葉が2、3枚ぐらいになったらポットに仮植えして苗を育てます。ポットまきでは2、3粒ずつ蒔いて、元気なのを1つ残して他は間引きします。本葉が出てきた頃から薄めの液体肥料を与え、ある程度育ったら通常の濃度の液体肥料を与えたり、緩効性の化成肥料を置き肥してもよいです。種まき2週間後 |
ポットへ仮植え |
ポット苗の植え付け
庭植え
時期は晩秋から12月頃、できるだけ早く植えた方が根が張ってよく花が咲きます。日当たりの良い所に酸性土壌を嫌うので苦土石灰、完熟牛糞などの堆肥、化成肥料を混ぜ込んで20cm〜30cmぐらいの間隔に植えます。やや寒さに弱いですが、暖地では薄い霜や薄化粧するぐらいの雪なら霜よけせずに越冬します。霜が厚くなる地域では不織布や藁などで霜よけしておくと安心です。苗の定植 |
雪を被って越冬中の苗 |
鉢植え
プランターなどの鉢植えの場合は10cm〜20cmぐらいの間隔に植えるとよいです。用土は市販されている花の培養土でよいし、赤玉土(小粒)6、腐葉土4など自分好みの標準的な土でよいです。写真は1月に開花した苗を購入して植え付けたものです。植え付け前 |
植え付け後 |
庭植えの管理
花壇での水やりは植え付け後しばらく乾かさないように注意しますが、その後は雨が降らず乾き過ぎるようなら与えるぐらいです。肥料は多く必要ないので、植え付けの元肥を与えるぐらいでよいです。春でも葉色が悪いようなら与えますが、茎が伸びている時に与え過ぎると花が貧弱になるので注意してください。鉢植えの管理
日当たりの良い所に置きます。寒さにはさほど強くないので、冬は霜が当たらない日当たりの良い軒下などに置くとよいです。水やりは標準的で鉢土の表面が乾けば与えます。肥料は緩効性の化成肥料を秋から春にかけて置き肥しておくとよいです。春に肥料が多いと貧弱に咲くので控えめにします。花がら摘み
咲き終わったら花がらは見苦しいので摘み取っておきます。種が採れるので、採りたい場合はいくつか残しておくとよいです。農薬の散布
害虫のヨトウムシが発生すると葉を食べられてしまいます。若い頃は青く昼間でも見かけますが、成長すると茶色くなって夜は土の中に隠れるので、直接農薬を散布して駆除するのが難しくなります。オルトラン粒剤を株元に散布して予防しておくと安心です。また葉などに白いカビが生えるウドン粉病が発生する事があるので、対応した殺菌剤を散布して予防しておくとよいです。その他は病気や害虫のページを参考にしてください。若く青いヨトウムシ |