花と観葉植物(葉っぱの岬)

キントラノオ


学名:Galphimia glauca
科・属名:キントラノオ科・キントラノオ属
原産地:メキシコ、中央アメリカ
分類:常緑低木
寒さ:やや弱い(−2度)
暑さ:強い
樹高:1m〜2m
花径:約 2cm
花色:黄色
場所:日向、冬は室内
増やし方:挿し木、種まき
用途:鉢植え、庭木(暖地)

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キントラノオ

キントラノオ

キントラノオの葉

キントラノオ

キントラノオはメキシコ、中央アメリカが原産の黄色い小花を咲かせる樹木です。花の時期は夏から秋で、この期間次から次へと花を咲かせます。熱帯から亜熱帯に分布するので寒さにやや弱く、寒い地域では鉢植えにして室内で越冬させた方がよいです。耐寒温度はマイナス3度ぐらいあるので、暖地では庭植えすると冬は地上部の葉が枯れて越冬します。同じ仲間で花がよく似た蔓性のコウシュンカズラ(Tristellateia australasiae)というがありますが、こちらで紹介しているキントラノオ(Galphimia glauca)は木立性です。メキシコでは伝統的に薬草として使用されており、不安を和らげたり、喘息、アレルギーなどの薬として利用されるそうです。

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作業カレンダー(暖地基準)
1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
開花時期 開花
場所 霜を避けた日向(0度以上) 日向 日向
植え替え 植え替え
挿し木 挿し木
剪定 剪定 剪定
肥料 肥料
鉢の水やり 控えめ 鉢土の表面が乾けば与える 控えめ

キントラノオの育て方

半耐寒性の樹木

耐寒温度が−3度ぐらの半耐寒性の樹木です。寒い地域では鉢植えで育て冬は室内へ入れるとよいです。暖地では庭植えする事ができ、冬は寒さで葉が赤く紅葉してほとんどが落ちる落葉樹のようになります。春の桜が咲き終わる頃になると枝から青い新芽が伸びてきます。
紅葉(キントラノオ)
紅葉

鉢植え

場所

日当たりのよい所に置きます。寒さにやや弱いので、寒い地域では室内の日当たりのよい所で越冬させます。暖地では霜に当てないよう日当たりの良い軒下などに置いて、凍りそうな日だけ室内に入れるとよいです。

水やり

生育期の春から秋は鉢土の表面が乾いたらたっぷりと与えます。乾燥には比較的強いですが、夏の日差しの下で水切れすると葉が萎えるので毎日与えます。冬は生育が止まるので控えめに、鉢土の表面が白く乾いてから2、3日後ぐらいでよいです。

植え替え

2年に1回を目安に、根詰まりしているようなら植え替えます。時期は春の4月頃から5月頃、用土は水はけのよい土を好むので、花の培養土に赤玉土(小粒)を3割ぐらい混ぜたり、自分で作る場合は赤玉土7、腐葉土3などです。

肥料

肥料は春から秋の間に緩効性の化成肥料を置き肥したり、定期的に液体肥料を与えてもよいです。その他は花の肥料のページを参考にしてください。

暖地での庭植え

植え付け

4月から5月頃がよいと思います。日当たりがよく水はけのよい所、できれば冬の北風を避けた所がよいです。植える所に完熟牛糞、腐葉土などを混ぜて水はけをよくした方が良いです。
庭植えのキントラノオ
庭植え

肥料、水やり

肥料はあまり多く必要ないので、春と秋に緩効性の化成肥料などを蒔いておくとよいです。水やりは植えて根付くまでは水切れさせないように与えますが、乾燥には比較的強いので根付けば自然の雨だけで大丈夫です。

増やし方

挿し木

5月から6月頃に挿し木をして増やす事ができます。2、3節分の挿し穂を用意して、一番下の節の葉を取り除いて水に20分ぐらい漬けて水揚げします。用土は赤玉土(小粒)などを利用して、葉の取った節が埋まるよう、あれば発根促進剤をつけて挿します。その他は挿し木のページを参考にしてください。

剪定・切り戻し

冬の寒さに当たると葉の多くが落葉します。春の4月頃、芽が出てきてほしい高さで切り戻したり、不要な枝は元から切るとよいです。樹高を高くしたくない場合は、株元から20cmぐらい残して切り戻してもよいです。8月頃には枝が伸びて花が咲くようになります。
落葉した枝(キントラノオ)
落葉した枝
株元から切り戻し(キントラノオ)
株元から切り戻し(4月)
キントラノオの開花
開花した様子(10月)

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