別名:ブルンフェルシア、マツリカ
学名:Brunfelsia australis
科・属名:ナス科・ブルンフェルシア属
原産地:南米
分類:常緑〜落葉低木
寒さ:やや弱い
暑さ:強い
樹高:2m〜3m
花径:約 3cm
花色:紫から白に変色
場所:日向〜半日蔭
増やし方:挿し木
花芽分化:4月頃〜(新枝につく)
用途:鉢植え、花壇(暖地)、生垣
花言葉:浮気な人、熱心
通販店:楽天市場にあり
ニオイバンマツリ
5月下旬、植物園の庭植え
花が白に変化するニオイバンマツリ
8月上旬、植物園の庭植え
ニオイバンマツリとアゲハ
5月下旬、植物園の庭植え
ニオイバンマツリの全体
5月下旬、植物園の庭植え
秋のニオイバンマツリ
10月下旬、植物園の庭植え
冬のニオイバンマツリ
2月上旬、植物園の庭植え
ニオイバンマツリは常緑低木の花木です。主に5月から6月頃にかけてよく花を咲かせますが、夏から秋にも少し花を咲かせます。寒さにはあまり強くないので寒い所では鉢植え向きですが、暖地では庭植えで越冬する事が可能です。地域によっては寒さで葉の落ちる事があるようです。花の大きさは3cmぐらいで、2色の花が咲いているように見えますが、咲き始めは紫色で、次第に白色が変わってきます。花には芳香があり、ジャスミンのような甘くよい香りがして、特に夕方から朝にかけてよく香りがします。花を楽しむだけではなく、よい香りを楽しむための目的で育てるのもよいと思います。同じ仲間で似た花を咲かる、あまり芳香のないバンマツリ、オオバンマツリという種類もあります。写真は生垣にされて植えられていたものですが、自然な樹形にして育てられる事が多いです。
ニオイバンマツリの育て方
苗の植え付け
苗が売られている事があるので、入手したら植えつけます。寒さにあまり強くないので、寒い地域では鉢植え向きですが、暖地での寒さなら耐えるので、庭木として植える事ができます。写真の植物園での真冬の寒さは、最低気温は0度前後ぐらい、たまに氷点下になる地域です。
鉢植え
寒い地域では鉢植えで育てるようにします。鉢の大きさは、苗の大きさとバランスの取れた大きさの鉢に植えつけるとよいと思います。用土は赤玉土(小粒)7、腐葉土3など、水はけのよい用土に植えつけるとよいです。
庭植え
暖地では庭植えで越冬する事ができます。日当たりがよく冬の寒風を避けた所に植えつけるとよいと思います。植え付け場所の水はけが悪いようなら腐葉土を、元肥に牛糞などを混ぜて植えつけます。
強風で倒れないよう、根付くまで支柱で支えておくとよいです。
鉢の植え替え
2年を目安に、鉢底から根が出て根詰まりしているようなら植え替えます。時期は花後すぐに一回り大きな鉢に植え替えます。用土は植え付けの項目と同じです。
春から秋の管理
鉢植え
日当たりを好むので、日当たりのよい所で育てます。夏は日差しが強すぎるので、強い日差しを避けた半日陰に置いておくとよいです。水やりは水切れを嫌うので、切らさないよう鉢土の表面が乾けば与えます。夏はよく乾くので毎日の水やりになります。肥料は春から秋にかけて骨粉入りの固形油粕や緩効性の化成肥料などを置き肥するか、定期的に液体肥料を与えます。その他は
花の肥料のページを参考にしてください。
庭植え
植えつけ後はしばらく乾かし過ぎないように注意します。その後に根付ば、夏に雨が降らずに乾き過ぎるようなら与えるぐらいでよいです。肥料は4月、6月、9月頃に骨粉入りの固形油粕などをまいておきます。
剪定・摘心
伸び過ぎた枝を切るぐらいでよいです。枝の伸びるのが遅いので、深く刈り込むとあまり枝が増えずに、花の数が少なる事があるので注意してください。枝先を摘心すると、枝が増えて花の数を増やす事もできます。時期は花後の7月頃に行うとよいです。
冬の管理
暖地での鉢植えは、日当たりがよく寒風と霜の当たらない軒下などに置くとよいです。寒い所では日当たりのよい室内へ入れて越冬させます。水やりは控えめに表面が乾いてから2、3日ぐらいして与えます。この時期の肥料は必要ありません。暖地の庭では特に霜よけせずに越冬しますが、今年植え付けたばかりの苗は株元に藁や腐葉土などを使って霜よけしておくと安心です。
増やし方(挿し木)
長さ10cmほどを挿し穂を用意して、一番下の節の葉を取り除きます。水の入ったコップなどに20分ぐらいつけて、発根率があまりよくないので、あれば発根促進剤をつけておくとよいです。用土は赤玉土や鹿沼土などの小粒を使い平鉢などに沢山挿すとよいと思います。時期は6月から7月頃の梅雨時期に行うのが理想的です。その他は
挿し木のページを参考にしてください。