学名:Campsis grandiflora
科・属名:ノウゼンカズラ科・ノウゼンカズラ属
原産地:中国
分類:落葉蔓性本木
寒さ:強い
暑さ:強い
花径:約 6cm〜8cm
花色:橙色、黄色
場所:日向
水やり:庭木(普通)
肥料:固形油粕などを。
増やし方:挿し木
作業:剪定
花芽分化:6月頃〜(新芽につける)
用途:庭木、鉢植え
花言葉:名誉、栄光
通販店:楽天市場にあり
ノウゼンカズラは蔓性の落葉樹で夏に橙色をした美しい花を咲かせます。冬は寒さで葉を落として越冬し、春になって気温が上がると葉を茂らせて、初夏から初秋にかけて次々と花を咲かせ続けます。花色はトロピカルで南国なイメージですが、比較的寒さに強く東北でも庭に植えられています。太い蔓を6m以上に長く伸ばして大きく育ち、フェンスや棚などに蔓を登らせているのを公園などで見かける事があります。日本へは10世紀ごろに観賞用として中国から伝わったという古い歴史があります。同じ仲間に
アメリカノウゼンカズラというのもあり、ノウゼンカズラと交配された種類もあります。
ノウゼンカズラの育て方
庭への植え付け
春から初夏頃に苗が売られているので、入手したら植えつけます。庭では日当たりがよい所に、元肥に牛糞などを、水はけが悪いようなら腐葉土などの混ぜ込んで植えつけます。蔓を這わせる支柱が必要で、幹を1本だけ登らせるポール仕立て、他にフェンス仕立て、アーチ仕立て、棚仕立てなどもあります。
管理
庭植えでは、植えつけ後はしばらく、乾かし過ぎないように注意します。その後の水やりは特に必要なく、肥料も1月から2月頃に、寒肥として
骨粉入りの固形油粕などを株元に与えるぐらいでよいです。
鉢植え
庭では蔓の長さが6mを超えるぐらいに大きくなります。鉢植えは木が小さい頃はよいですが、年々大きく育つと鉢も大きくなりやすいです。鉢植えで長年育て続けるのは難しいで、大きくなって無理を感じたら庭に植えるか、挿し木して苗を作り直すとよいです。
植え付け
鉢植えの用土は赤玉土(小粒)7、腐葉土3などに植えつけます。支柱を立てて蔓を誘引してゆきます。
管理
直射日光によく当たらないと花が少ないので、日当たりの良い所に置きます。水やりは生育期の春から秋は水切れさせないよう鉢土の表面が乾けばたっぷりと、夏はよく乾くので毎日の水やりになります。肥料は3月頃、5月下旬頃、9月下旬頃に緩効性の化成肥料などを与えます。冬は落葉して休眠するので、水やりは控えめにします。
植え替え
根がよく張り樹形も大きくなるので、大きめの鉢が必要になります。毎年、根が詰まっているようなら、根鉢を1回り小さくして、2回りぐらい大きな鉢に植え替えます。時期は3月中旬から4月中頃に行うとよいです。大きく育って鉢植えが無理に感じたら、庭に植えるか挿し木して苗を作り直すとよいです。
蔓の誘因
蔓から木根が伸びて引っ付いて登ってゆきます。支柱へ登るように蔓を誘引させます。
剪定
枝が多いと花が少なくなるので、落葉期の12月から2月頃に葉のない細い枝は元から切って太い幹だけ残すとよいです。花芽は新しく伸びた枝につくので、開花期でも伸び過ぎた不要枝があれば切るとよいです。他の木に蔓が這って葉が覆い茂ると、日照不足で枯れる事があるので、他の木の日当たりを妨げる蔓は切った方がよいです。
挿し木
時期は春の3月頃、梅雨の6月から7月頃にも行えます。節をつけた挿し穂を用意して、葉が大きい場合は葉の面積を半分ぐらい減らすとよいです。節の部分が用土に埋まるように挿して、明るい日陰で水を切らさないよう管理します。その他は
挿し木のページを参考にしてください。