別名:サツキツツジ(皐月躑躅)
学名:Rhododendron indicum
科・属名:ツツジ科・ツツジ属
原産地:日本原産
分類:常緑低木
寒さ:強い
暑さ:強い
樹高:0.5m〜1m
花径:2cm〜5cm
花色:桃色、赤、白など
場所:日向
増やし方:挿し木
用土:酸性土壌を好む
作業:剪定
花芽分化:7月頃〜
用途:庭木、鉢植え
花言葉:節制
通販店:楽天市場にあり
サツキは5月下旬から6月上旬頃に花を咲かせる樹木です。関東以西の本州と屋久島に分布して、屋久島では赤い花の群生が見られます。樹高は低く川辺の石の間などに自生しています。3月から4月頃に咲くツツジとの交配でいろいろな園芸品種が作られ、5月下旬から6月上旬頃(旧暦の皐月)に咲くのをサツキと呼ばれています。花色はピンク、赤、白が多く、単色の他に異なる色が混じって咲く覆輪咲きや絞り咲きなどがあります。また、1本の木に異なった模様の花が咲く種類もあります。花弁の形も丸いものや細いもの、重なったもや波打ったものなどがあります。庭木としては丸い形の玉造りや生垣にされたり、石積みに植えられているのを見かけます。昔から盆栽としても人気があり、針金で枝を好きなように曲げて樹形が楽まれています。
サツキの育て方
庭への植え付け
日当たりのよい所を好みます。夏の鉢植えは日差しが強過ぎるので午前中の日光が当たるような半日陰に置いておくとよいです。庭への植え付けは春の3月から6月中頃、秋の9月下旬から10月頃に行えます。多少の耐陰性はありますが、花の時期に日当たりが悪いとよい花が咲かないので注意してください。酸性土壌を好むので鹿沼土や酸度無調整のピートモスを混ぜ込んで植え付けるとよいです。
水やり
庭では植え付けて根付くまで水切れに注意しますが、その後はたまに雨が降れば与えなくてもよいです。鉢植えは表面が乾けば与えますが、夏はよく乾くので乾く前に与えます。
肥料
寒肥として冬の1月頃、花後のお礼肥、秋の9月下旬頃に骨粉入りの固形油粕などを蒔いておきます。
庭木の刈り込み
夏から花芽ができるので、玉造りや生垣の刈り込みは花後すぐに行って形を整えます。あまり強く行うと翌年花が咲かない事があるので注意してください。
鉢の植え替えと剪定
花後すぐに行うとよいです。用土は弱酸土壌を好むので鹿沼土(小粒)7、PH無調整のピートモス3などを使い、根鉢の周りを3分の1ぐらい崩して植え替えます。剪定は形を整えるように伸びすぎた枝を適度な長さに切るとよいです。夏から花芽ができるので遅くならないように行います。
増やし方
挿し木で容易に増やす事ができます。時期は梅雨の6月頃に行うとよいです。今年伸びた長さ5cmから10cmぐらい挿し穂を用意して、下の節の葉を取り除き、その節が用土に埋まるように挿します。用土は鹿沼土などを利用して、平鉢などに挿すとよいです。40日から50日ぐらいしたら発根するので鉢上げします。その他は
挿し木のページを参考にしてください。
病気や害虫
4月下旬から10月頃にツツジグンバイから汁を吸われて葉が白っぽくなったり、新芽をベニモンアオリンガが食害される事があります。定期的にオルトランなどを散布して予防しておくとよいです。また病気で花が褐色して腐る花腐菌核病や葉に黒い班ができる褐斑病などが発生すると広がるので、予防にトップジンM水和剤などを散布しておくとよいです。その他は
花の病気や害虫を参考にしてください。
盆栽について
幹が複数あるものや1本のものなどがあり、樹形が曲線になっているものを見かける事があります。これは柔らかい針金が枝に巻かれ、手で曲げられて樹形が作られています。咲き分けという1本の木に異なる花が咲くものがあり、剪定する位置にも工夫が必要で、奥が深いので興味のある方は専門の本が売られているので、それを見て始めてみるとよいと思います。