学名:Phlox subulata
科・属名:ハナシノブ科・フロックス属
原産地:北米
分類:多年草
寒さ:強い
暑さ:強い
草丈:5cm〜15cm
花径:1cm〜2cm
花色:白、ピンク、紫など
増やし方:株分け、挿し芽
場所:日当たりを好む
用途:鉢植え、花壇、グランドカバー、石垣
花言葉:合意、一致、臆病な心
通販店:楽天市場にあり
シバザクラ(ピンク)
4月中旬、植物園
シバザクラ(白)
4月中旬、植物園
シバザクラ(ピンク&白)
4月上旬、植物園
シバザクラ(白)
4月中旬、植物園
シバザクラ(青)
4月下旬、自宅の庭
シバザクラ(薄いピンク)
4月下旬、自宅の庭
シバザクラは北米原産の多年草植物で、草丈は10cmぐらいと低く芝生のように横に広がって育ちます。花色は白、ピンク、紫などの他、2色混じったのもあり、満開になると地面一杯に咲きとても美しいです。全国に名所があり開花時期がソメイヨシノと重なる事があるので、一緒に咲いているのを見かける事もあります。性質は高温多湿を嫌い乾燥には強く、寒さにも強く厳寒地でなければ越冬します。冬は多くの葉が茶色く枯れてしまいますが、その他の時期は青々として美しいです。
グランドカバーと雑草
一度植えておくと、横に広がって増え地面を覆い尽くします。花の観賞だけではなく、雑草が生え難くするメリットやモグラに穴を掘られる予防、斜面に植えると土が落ちるのを防ぐ効果もあります。
シバザクラの育て方
場所
日当たりを好むので日当たりのよい所で育てます。冬は寒さで葉が茶色くなりますが、3月頃になると新芽が出てきます。
3月上旬(まだ茶色い) |
3月下旬(青々してきた) |
水やり
乾燥には強く、過湿を嫌うので水の与え過ぎに注意してください。鉢植えでは鉢土の表面が乾いたら与えます。庭では植え付け後しばらくは乾かしすぎないように注意しますが、日照り続きで雨が降らず、乾き過ぎるようなら与えるぐらいでかまいません。
植え付け
春や秋にポット苗が売られている事があります。20cmぐらいの間隔を目安に、鉢植えの用土は普通の花の培養土に赤玉土(小粒)を2割ほど混ぜて水はけを良くしたり、自分で作る場合は赤玉土(小粒)7、腐葉土3などの水はけのよい用土を利用します。庭では水はけが悪いようなら腐葉土を、元肥は多く必要ないので、完熟牛糞などを少量混ぜて植え付ければよいです。
石垣
茎が将来下へ垂れる所に植えたり、目地の隙間に土を入れて植える事ができます。岩の重なりの隙間などを利用してもよいです。方向は南側の日当りのよい所が理想的です。
植え替え
鉢植えは2、3年して根詰まりしたら、必要なら株分けして植え替えます。時期は花後の5月中旬から6月上旬頃、秋の9月中旬から10月頃に行います。庭では株が古くなると傷むので、傷んだ所は取り除いて、腐葉土や堆肥などを混ぜ込んで水はけをよくして、株分けしたり挿し芽した新しい苗と植え替えます。
肥料
あまり必要としません。鉢植えでは3月頃に緩効性の化成肥料を置き肥するぐらい、庭では化成肥料を少量与えるぐらいでかまいません。その他は
肥料の使い方を参考にしてください。
増やし方
挿し芽
長さ5cmから10cmぐらいの挿し穂を用意して、下の方の1cm分ぐらいの葉を取って、取った葉の所が用土に埋まるように挿します。発根する適温が20度ぐらいなので、春の4月から5月頃、秋の9月から10月頃に行うとよいと思います。その他は
挿し木のページを参考にしてください。
株分け
茎が横に伸びて地面に触れると根を出すので、株分けしても増やす事ができます。グランドカバーに隙間がある場合は、分けてそこに植えつけてもよいです。時期は植え替えと一緒に行います。
刈り込み
梅雨時期の蒸れを嫌うので、花後の5月中旬から6月上旬頃に、全体の3分の1〜2分の1ぐらい刈り込んで風通しを良くします。