花と観葉植物(葉っぱの岬)

花の植え替え

花の植え替えは通常は根詰まりしたら植え替えます。根詰まりすると根の状態が悪くなり、花や葉が元気がなくなり、花つきも悪くなってしまいます。一回り大きな鉢に植え替えるか、株分けできるものは、株分けして植え替えます。

鉢花の植え替え方

時期

鉢花の植え替えは多年草を対象にする行う事が主になります。時期は通常は春か秋に行います。耐寒性のある植物は春の3月頃に、耐寒性のない植物は霜の心配がなくなる4月下旬頃から6月頃までに、秋の植え替えは真夏の暑さが過ぎた9月下旬から10月頃までにやってしまうのが理想的です。植え替え時期は、できるだけ花の咲く時期とは重ならないようにします。また、冬の寒さに弱い熱帯の草花を秋に植え替える場合は、できるだけ早くやってしまうようにします。冬までの生育期が短く根がよく張らず、冬に枯らせてしまう場合があります。

用土

通常の花は花用の培養土を利用すれば問題ありませんが、自分で作る場合は赤玉土6、腐葉土3、ピートモス(PH調節済み)1ぐらいでよいです。水を好む草花はピートモスとバーミキュライトを1割ずつぐらい足したり、水はけのよい土を好む草花はパーライトを1割ぐらい足すとよいです。高山植物など暑さに弱いもは、市販されている山草の土を利用するか、自分で作る場合は鹿沼土と火山性砂礫を混ぜで利用するとよいと思います。もし、土の種類を知っていれば、購入した鉢花の植え替えの時にどんな用土を使用しているか見て真似るとよいです。熱帯の鉢花で冬に弱い種類は、水持ちが良すぎると冬に水を与えすぎて根腐れさせるといけないので、赤玉土6、腐葉土4ぐらいを使用すればよいと思います。

元肥

元肥としてマグァンプK(中粒)、ガーデニングエードボールなどの緩効性肥料を混ぜ込むと、肥料切れの心配もなく育ちがよくなるのでお勧めです。しかし、多肥を嫌う植物や夏の暑さを嫌う植物は元肥を入れない方がよく、緩効性の化成肥料を置き肥したり液体肥料を与えるぐらいにします。その他、肥料の使い方についてはこちらを参考にしてください。

植え替え方

普通の草花の植え替え

基本的な植え替えは根鉢の周りの土を3分の1ぐらい、古い用土を軽く取り除いて腐った根があれば取り除いて一回り大きな鉢に植え替えます。株分けできるものは株分けすると、一回り大きな鉢に植え替えずに済みます。マメ科など種類によっては、根鉢を壊されるのを嫌う植物もあるので、このような植物はできるだけ根鉢を壊さずに一回り大きな鉢に植え替えます。植え替えたら水をたっぷりと与えて、あればメネデールを使用すると、根からの水揚げがよくなり、植え替え後の生育を助けてくれます。その後は1週間ぐらい明るい日陰で管理して、1週間を過ぎたら通常の管理をします。種類によって姿が乱れていたら切り戻ます。

穴の空いた鉢は鉢底ネットを敷く

ゴロ石を敷き軽く土を入れる

一年経った根鉢

周りの根を軽く崩した

植え替え&切り戻し終了

根鉢を壊されるのを嫌う植物

マメ科の植物など、植物によっては根鉢を壊されるのを嫌う植物もあります。このような植物は根鉢の周りはあまり壊さずに、樹形のバランスを考えて一回りから二回り大きな鉢に植え替えます。

株分け

鉢花の種類によっては株分けして増やす事ができます。株分けできる種類は、株分けすると同じ鉢の大きさの鉢に植え替える事もできます。株分け方法は種類によって多少異なりますが、基本的に茎と根が一体になって分かれれば可能なので、鋏で切ったり手で裂いたりして分けます。あまり細かく分けずに、3、4芽以上の塊りにして分けるようにします。

花木の植え替え方

時期

常緑樹

常緑樹で耐寒性のあるものは、春の3月から4月頃が理想的ですが、暖地では秋の9月から10月頃にも植え替える事ができます。しかし、花期は避けた方がよいです。熱帯性のハイビスカスなどは春の4月中旬から6月頃に植え替えるのが理想的です。

落葉樹の植え替え

花の咲く花木は落葉性のもが多く、休眠期で厳寒期を除く11月〜12月中旬頃、2月中旬から3月頃が適期になります。しかし、梅は2月頃には花を咲かせるので、開花時期を避けた花後の3月、12月頃が適期になります。

用土

基本的な用土は赤玉土7、腐葉土3ぐらいでよいです。肥料を好む植物であれば元肥にマグァンプK(中粒)、ガーデニングエードボールなどを混ぜ込んで植え付けると、肥料切れの心配がなく安心です。種類によって水が好きな種類にはピートモス(PH調節済み)とバーミキュライトを1割ずつぐらい足したり、水はけのよい用土を好むものはパーライトを1割ぐらい足すと水はけがよくなります。また、酸性度を好むツツジなどの種類は鹿沼土とピートモス(PH無調節)を等量利用するとよいです。どのような用土か分からない場合は、購入した花木の根鉢を見てどんな用土を使用しているか見て真似るとよいと思います。

植え替え方

株を大きくしたい場合は、根鉢を壊さず、将来の樹形に合った一回りから二回りぐらいの大きさの鉢に植え替えます。鉢を大きくしたくない場合は、鉢から抜いて、根鉢の周りの古い土を3分の1ぐらい崩し、腐れた根は取り除き、伸び過ぎた根は切り詰めて植え替えます。マメ科など種類によっては、根鉢を壊されるのを嫌う植物もあるので、このような植物はできるだけ根鉢を壊さずに一回り大きな鉢に植え替えます。植え替えたら水を与え、あればメネデールを水やりに使用すると、根からの水揚げがよくなり、植え替え後の生育を助けてくれます。その後は1週間ぐらい明るい日陰で管理して、あとは通常の管理をします。

ピートモスについて

ピートモスは元々は強い酸性なので、普通の植物にはよくありません。そこで酸度を中和した「PH調節済み」のピートモスを使用するのですが、調節済みのピートモスが手に入らない場合は、アルカリ性の苦土石灰で中和して使います。石灰の量は1リットル辺り1.5gほどの少量を混ぜればよいです。

用土や鉢植えの購入

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