別名:ヤグルマソウ(矢車草)、コーンフラワー
学名:Centaurea cyanus
科・属名:キク科・セントーレア属
原産地:ヨーロッパ
分類:一年草
寒さ:強い
暑さ:暑さで枯れる
草丈:30cm〜100cm
花径:約 4cm〜5cm
花色:ピンク、紫、青、白、黒
種まき:秋まき
発芽温度(15℃〜20℃)
箱まき、ポットまき
場所:日当たりを好む
用途:花壇、鉢植え、切り花、ドライフラワー
花言葉:優雅、繊細な心、独身生活、教育、信頼、幸運、幸福
ヤグルマギク(紫)
5月上旬、自宅の庭
ヤグルマギク(ピンク)
5月上旬、自宅の庭
ヤグルマギク(濃いピンク)
5月下旬、自宅の庭
ヤグルマギクの全体
5月上旬、自宅の庭
沢山のヤグルマギク
5月上旬、自宅の庭
沢山のヤグルマギク2
5月中旬、自宅の庭
ヤグルマギクは地中海、北アフリカ、北アジアに500種類ぐらいが分布していてるそうです。エジプトの王墓に飾られていたものが見つかった事でも知られ、かなり前からあった事が分かります。園芸用に栽培されているのはほんの一部で、大きく分けると1年草のタイプと宿根タイプがあり、こちらで紹介しているのは1年草のタイプになります。花の形は八重咲きと一重咲きがあり、色は紫色、ピンク、白色、青色など、草丈は100cmぐらいと高くなる切り花に向ている品種や矮性で草丈が30cmぐらいと低いものなどがあります。平山寒咲き八重という高性で切り花に向いている品種もあり、これは早蒔きすると暖地では年内から開花し始めるそうです。名前の由来は鯉のぼりの支柱の先端に付いている、くるくると回る矢車に似ている事から付けられたようです。またコーンフラワーというハーブ名として種が売られている品種もあり、トウモロコシなどの穀物の中に雑草として生える事からつけられたようです。ハーブとしては眼球疲労などに効果があそうです。
ヤグルマギクの育て方
種まき
暖地での種まきは秋の9月から10月中頃に蒔くとよいと思います。方法は
箱まきで行うのがよいと思いますが、発芽率がよいので
直まきする事もできます。覆土は5mmほどして行います。本葉が2,3枚になったらポットに仮植えして、本葉が6枚ぐらいになったら定植します。 寒咲きの種類は8月下旬頃に蒔いて9月下旬頃に定植すると年内から開花し始める事があるそうです。
花壇の植え付け
連作を嫌うので昨年と同じ所は避けます。酸性土壌を嫌うので苦土石灰、牛糞などの堆肥、水はけが悪い場合は腐葉土を混ぜ込んで、30cmぐらいの間隔で植え付けます。寒さには強く薄く雪を被っても平気なので、暖地では特に霜よけしなくても大丈夫です。寒いところでは霜よけをした方が安全です。
10月下旬 |
箱まき |
仮植え |
11月下旬 |
定植 |
1月上旬 |
少し大きくなった |
2月下旬 |
随分大きくなった |
5月中旬 |
開花 |
鉢の植え付け
鉢植えの用土は花の培養土でかまいません。自分で作る場合は赤玉土(小粒)6,腐葉土3、パーライト1など水はけのよい用土に植え付けます。65cmプランターでは3株を目安に植え付けます。
場所
日当たりのよい所で育てます。過湿にやや弱いので、鉢植えでは長雨時に軒下などに置くとよいです。寒さには強いので、暖地では防寒の必要はないです。
水やり
過湿を嫌います。鉢植えでは鉢土の表面が白く乾けば与えます。花壇では雨が降らず乾燥し過ぎるようなら与えるぐらいでよいです。
肥料
多肥にすると徒長して開花も遅くなるので避けます。鉢植えでは緩効性の化成肥料などを控えめに置き肥するぐらい、花壇では植え付け時に牛糞を混ぜ込んで植え付ければ、その後は3月頃に速効性の化成肥料を軽く追肥するぐらいでかまいません。その他は
肥料の使い方を参考にしてください。
花がら摘み
花がらを摘み取らずにいると、種に養分を取られるので、花が色あせたら摘み取って次の花を咲かせます。
病気や害虫
株元に白いカビが生えたようになる白絹病が発生して枯れてくる事があります。鉢植えでは過湿を避けるようにして、庭では連作を避けて苦土石灰を混ぜて植えつけるようにします。発生してしまったら他のに移るので抜いて根ごと焼却します。