花と観葉植物(葉っぱの岬)

コーヒーの木

学名:Coffee arabica
科・属名:アカネ科・コーヒーノキ属
原産地:東部アフリカ
分類:常緑低木
寒さ:弱い(8度以上)
暑さ:強い
日照:日向(夏は半日蔭)
耐陰性:あり
花期:6月〜7月頃
実の収穫:開花から約7、8か月後
通販:楽天市場にあり

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コーヒーの木の写真

コーヒーの苗木

コーヒーの木は葉が濃い緑色をしており、観葉植物として昔から人気があります。種から育てられたミニ観葉植物もよく売られおり、耐陰性があるのでハイドロカルチャーにして楽しむ事ができます。育てていると、豆の収穫をと期待してしまうのですが、1m以上に大きくならないと花が咲かない事、収穫時期が日本の冬に当たるので、それがまた実を成らすのを難しくしています。

コーヒーの実について

木が1m以上に大きくなると、芳香のある白い花が咲き、その後赤い実が成ります。この赤い実は、サクランボに似ているので、コーヒーチェリーとも呼ばれています。豆は実の中の種を乾燥させ、焙煎したものが飲まれています。コーヒーの木の栽培に適した地域は、赤道から南北に経緯25度の範囲でコーヒーベルトと呼ばれ、南米やアフリカでよく栽培されているのが知られています。しかし、沖縄もその中に入っているので栽培されており、名護珈琲という名前で販売されています。沖縄での花期は4月から6月頃、収穫は11月から2月頃になるそうで、ブラジルでは9月から11月頃に花が咲き、翌年の5月から9月頃に収穫されるそうです。栽培に適した用土は弱酸性土で、朝昼の温度差が15度ぐらいあった方がよいそうです。

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作業カレンダー(暖地基準)
1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
場所 室内の日向(8度以上) 日向 半日陰 日向 室内の日向(8度以上)
植え替え 適期
挿し木 適期
切り戻し 切り戻し
肥料 肥料
鉢の水やり 控えめ 表面が乾けば 鉢土の表面が乾いてきたら 乾けば 控えめ

コーヒーの木の育て方

置き場所

日当たりのよい所を好みます。購入したばかりのものは、夏の直射日光に慣れておらず、急に強い日差しに当たると葉が焼ける事があるので、徐々に成らせるようにします。樹高が1m以上と大きく実を成らせたい場合は、よく日光に当てて育てますが、そうでない場合は、真夏の強い日差しは避け、室内ではレースカーテン越しの日光に当てるぐらいでよいです。耐陰性があるので、明るい窓辺でも育ちますが、たまに強い日差しを避けて日光浴させるとよいです。冬の寒さにはあまり強くなく、室内のできるだけ暖かい最低温度8度以上の所で管理します。その他は観葉植物の置き場所をご覧下さい。
5月から10月中旬
室内または戸外の明るい風通しのよい所(真夏は半日陰)
10月下旬から4月
室内の日当たりのよい所。最低温度は8度以上で管理

水やり

生育期の春から秋は、 鉢土の表面が乾いたら与えます。夏の日差しの下で育てている場合は、水切れすると葉が焼けるので、毎日の水やりになります。秋の最低気温が20℃以下になったら、だんだん水やり回数を控えめにします。冬は鉢土が乾いて3、4日して次の水やりをします。真冬の水の与え過ぎは根腐れの原因になりますので注意してください。コーヒーの木は高温多湿を好む植物ですので、冬の暖かい日や、暖房の効いた部屋では霧吹きで湿度を与えてあげます。その他、詳しくは観葉植物の水やりをご覧ください。

植え替え

鉢の底から根が出て根詰まりしてしまったり、根が痛んで新芽の伸びが悪かったり、ここ2年以上は植え替えていない株は植え替えをします。根詰まりすると葉の先が枯れてくるので注意してください。時期は5月上旬から6月頃に、根鉢を壊されるのを嫌うので、根鉢はあまり壊さないようにします。用土は市販されている観葉植物専用の土にパーライトを1ぐらい混ぜるとよいと思います。自分で作る場合は赤玉土(小粒)5、腐葉土3、パーライト2ぐらいでよいと思います。下の写真はコーヒーの木を植え替えた時のものです。株元が少し寂しかったのでシュガーバインを株元に植えしてみました。その他、詳しくは観葉植物の植え替えのページをご覧ください。
コーヒーの木の植え替え(2006/5月上旬)

植え替え前

根鉢を軽く崩した

植え替え後

肥料

肥料が不足すると、葉色が少し薄くなってきます。春から秋まで緩効性の肥料を置き肥したり、液体肥料を定期的に与えます。その他は観葉植物の肥料のページをご覧下さい。

増やし方

種まき

種が売られていたり、花が咲いて実が成ったら、それを採って種まきから育てる事ができます。発芽温度が20度から25度と高いので5月から6月頃に蒔くとよいと思います。殻を取り除いて種を取り出し、固いので一晩水に浸けてからポットなどに蒔くとよいと思います。 発芽までには2ヶ月以上かかるので気長に発芽を待ってください。ミニ観葉植物として売られているのに、種まきから育てられたものをよく見かけます。

種まきからの
ミニ観葉植物

挿し木

3節ぐらいの長さの挿し穂を用意し、一番下の葉を取り、そこが土に埋るように挿します。一節に葉が2枚あり少し多いので、葉の蒸散を減らすよう、葉を半分ぐらいの面積に切るとよいです。発根までには2ヶ月以上かかるので、気長に管理します。時期は5月から7月上旬の梅雨頃までに行うのが理想的ですが、夏の間まで行えます。その他は挿し木のページを参考にしてください。

発根

切り戻し

樹高が1m以上になって、幹が太ると実が成ります。大きくして実を成らしたい場合は、大きくなるまで切り戻しは避けた方がよいですが、特に実の成るのを意識せず、下葉が減って見苦しくなったり、樹形をコンパクトにして育てたい場合は、切り戻しをするとよいです。やや葉の伸びがゆっくりなので、時期は4月から5月中頃までと早めに終わらせた方がよいと思います。
5月上旬

切り戻し前

切り戻し後
9月下旬

葉が茂った

冬の管理方法

寒さに当たると葉が落ちやすいようです。できるだけ暖かい部屋で育てるようにして、暖かい時間帯は霧吹きで湿度を与えるようにして育てます。その他、詳しくは観葉植物の冬の管理を参考にしてください。 

冬を越えたコーヒーの木

冬は乾燥して下葉が落ちやすく、冬を越すと葉が少なくなっている事も少なくありません。全体的にあまりにも葉が落ちて見苦しくなったり、鉢の底から根が出て根詰まりしている株、2年以上植え替えていない株は、新しい用土で植え替えをします。

病気や害虫など

下葉が落ちる

コーヒーの木は乾燥した寒さに当たると、葉が落ちやすいようです。冬の暖かい日や暖房の効いた部屋では、霧吹きで湿度を与えてあげます。葉が乾燥すると葉が落ちやすくなります。もし葉の多くが落ちて茎が生きていれば、写真のように葉が元に戻ってきます。

葉が茂る

カイガラムシ

枝の節に丸い樹液の固まりのようなもや、白い綿のようなものがつ事があります。古くなった歯ブラシなどで落として、スミチオン乳剤などを散布しておきます。

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