花と観葉植物(葉っぱの岬)

ブラッサイア

学名:Schefflera actinophylla
別名:シェフレラ・アクティノフィラ、バッサイア
科・属名:ウコギ科・シェフレラ属
原産地:オーストラリア、ニューギニア、ジャワ
分類:常緑高木
寒さ:弱い(5度以上)
暑さ:強い
日照:日向(夏は半日蔭)
耐陰性:あり
通販:楽天市場にあり

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ブラッサイアの写真

ブラッサイア2

ブラッサイアはオーストラリア、ニューギニア、ジャワなどの東南アジアに分布する現地では30mを超える高木です。学名はシェフレラ・アクティノフィラと言い、昔から人気のあるカポックと同じ仲間です。葉は柔らかく長さが30cmぐらいと大きくなり葉茎が赤っぽい色をしています。基本的な育て方はカポックと同じですが、やや夏の強い日差しで葉が焼けやすい事と、少しだけ寒さに弱く、カポックは暖地の軒下で葉を傷めながらも越冬するのですが、ブラッサイアは寒さで枯れてしまいます。それでも室内に置いておけば問題なく越冬するので丈夫で育てやすいです。

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作業カレンダー(暖地基準)
1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
場所 室内の日向(5度以上) 日向 半日陰 日向 室内の日向
植え替え 適期
挿し木・取り木 挿し木・取り木
切り戻し 切り戻し
肥料 肥料
水やり 控えめ 鉢土の表面が乾けば与える 控えめ

ブラッサイアの育て方

置き場所

日当たを好むので日当たりのよい所で育てますが、真夏の日差しは強く葉が焼ける事があるので避けます。耐陰性があるので明るい日陰でも育てることができますが、貧弱に育つのでたまに夏以外はできるだけ日光浴させた方がよいです。冬には比較的強い観葉植物で、室内の最低温度5度以上の日当たりのよい所で管理します。その他は観葉植物の置き場所をご覧下さい。
4月中旬から10月中旬
室内または戸外の日当たりのよい所(夏の強い日差しは避ける)
10月下旬から4月上旬
室内の日当たりのよい所。(最低温度は5度以上で管理)

水やり

鉢土の表面が乾いてから与えます。夏はよく乾くので日の当たる所では毎日の水やりになります。9月中旬から気温が下がるにしたがい徐々に乾きが遅くなってくるので、自然と水やり回数も減ってゆきます。真冬は水を与え過ぎると根腐れしてしまう事があるので、鉢土の表面が白く乾いて更に4,5日して与えるぐらいと控えめにします。春になって暖かくなってくると、だんだんと水を吸いはじめて乾くのが早くなるので、鉢土の表面が白く乾いたら十分に与えます。その他、詳しくは観葉植物の水やりをご覧ください。

植え替え

根が張るスピードが速く根詰まりしやすいです。鉢の底から根が出て根詰まりしたり、2年以上植え替えていない場合は植え替えをします。時期は4月中旬から6月頃が理想的ですが、9月中旬頃まで行う事ができます。用土は観葉植物の培養土や自分で作る場合は赤玉土(小粒)6、腐葉土4などでよいです。大きくしたい場合は根鉢の周りを軽く壊して一回から二回り大きな鉢に、これ以上大きくしたくない場合は根鉢の三分の一ほど壊し、樹形を適度な大きさに切り戻して同じ大きさの鉢に植え替えるとよいです。その他は植え替えのページを参考にしてください。
同じ大きさの鉢への植え替え(4月中旬)

植え替え前

根詰まり

根鉢を三分の一程壊した

切り戻した

切り戻し、剪定

樹形を大きくしたくない場合は、将来の樹形をイメージして行います。剪定には強く節から新芽が伸びてくるので、それを残すように行います。時期は4月中旬から6月頃までに行ってしまい、秋までに葉を茂らせるようにするとよいです。

増やし方

挿し木、茎伏せ

挿し木で容易に増やす事ができます。時期は5月から8月頃までに行います。9月までできますが、冬までに根を張らせるため、早めにやってしまいます。数節の挿し穂を用意して、土に埋める下の方にある節の葉は取り除きます。葉が大きいと蒸散が多く着き難いので半分ぐらいの面積にカットします。葉の取った節が用土に埋まるように挿し、発根して新芽が伸びてきたら鉢に植え付けます。他に写真のように茎伏せという方法も行え、茎をポットに入る長さぐらいに切って埋めて行うと芽が伸びてきます。沢山挿してミニ観葉植物や寄せ植えの素材に利用できます。早く大きくしたい場合は茎伏せよりも枝の先を挿した方が早く大きくなると思います。その他、詳しくは挿し木のページをご覧ください。

茎伏せ

取り木

下葉がなくなって見苦しくなったり、樹形が大きくなり過ぎたら取り木をする事が出来ます。挿し木よりも早く樹形を大きく出来るのがメリットです。2ヶ月もしたら根が出てくるので植え付けます。親株の節からも新芽が新しく出てきます。その他は取り木のページを参考にしてください。

肥料

春から秋まで緩効性の化成肥料を置き肥したり、液体肥料を定期的に与えるとよいです。その他は観葉植物の肥料のページをご覧下さい。

冬を越えたブラッサイア

多少は葉が落ちるものの、秋とはあまり姿を変えていなものです。もし、根腐れなどで葉がボロボロ落ちていたり、鉢の底から根が出て根詰まりしているものは、春の適期に植え替えをしてあげます。葉が全て落ちてしまっても根が生きている事が多いので、根が無事なら新しく芽が出てきます。下葉が落ちて見苦しくなってしまったら、植え替えと一緒に将来の樹形をイメージして剪定するとよいです。

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