花と観葉植物(葉っぱの岬)

オリーブ

学名:Olea europaea
科・属名:モクセイ科・オリーブ属
原産地:地中海周辺
分類:常緑小高木
寒さ:やや弱い(耐寒温度:−5度以上)
暑さ:強い
日照:日向
耐陰性:なし
花期:5月〜6月
収穫時期:10月頃
花芽分化期:1月〜2月頃(10度以下の低温)
樹高:5m〜8m
花径:0.5cm〜1cm
花色:
用途:鉢植え、庭木(暖地)、ハーブ
花言葉:平和、知恵
通販:楽天市場にあり

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オリーブの写真

オリーブの葉

オリーブの花

沢山のオリーブの花

オリーブは小さい葉を茂らせた、涼しげでとても感じがよい観葉植物です。実はオリーブオイルの原料としても知られていてますがピクルスにされたり、花はポプリとしても利用する事ができます。観賞用の鉢植えにされたり、暖地では庭植えのシンボルツリーとしても人気があります。温暖で日当たりがよく水はけのよい土壌を好み、実は前年に伸びた枝に着き、冬の10度以下の低温に当たり花芽が作ら、5月から6月頃に小さな白い花を咲かせ、10月頃に黒い実を成らせます。樹木はゆっくりとしたスピードで成長し、7m以上になるには20年ぐらいかかります。

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作業カレンダー(暖地基準)
1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
開花時期 開花
実期
場所 日向
植え付け 植え付け
鉢の植え替え 植え替え
挿し木 挿し木
剪定 剪定
肥料 肥料
鉢の水やり 鉢土の表面が乾けば与える

オリーブの育て方

オリーブの種類

同じ種類では結実し難い性質があります。実を成らせたい場合は1本では成り難いので、隣に別の種類を並べて植え付けるとよいです。花は2mぐらいの高さになると咲くようです。受粉は主に風媒花という風の力で行われる事が多く結実しやすいそうです。結実後に多くが落下してしまいすが、これは自然現象です。

●マンザニロは樹形が低く実はピクルスに向いています。
●アルベキナは実はオイルとして利用されています。
●ルッカは1本でも結実しやすい種類で、花粉が多く受粉樹としても向いています。実はオイルに向いています。
●ネバティブランコは横張性で生垣などの観賞用に向いています。他の品種と花期が重なりやすいので受粉樹にもできます。実はオイルに向いています。
●ミッションは直立性で葉がやや大きいので庭木に向いています。実はピクルス、オイルに向いています。これを除き上の全ては横張性の種類です

場所

庭木の植え付け場所

寒さを嫌いますが一時的なら氷点下9度ぐらい下がっても耐えます。比較的温暖な所を好むので関東より南の暖地での庭植えが可能で、寒い地域では寒害があるので不向きと言われています。植え付け場所は風通し、日当たり、水はけのよい所を好みます。大きくなってからの移植を嫌うので、よく考えて場所を決めます。根が酸素を好むので粘土質や固い土でいつも湿っているような所を嫌うので、縦と横に大きめの穴を掘り堆肥と腐葉土等を多めに混ぜ込んで水はけをよくし、酸性土壌を嫌うので苦土石灰を混ぜ、深植えしないように植え付けます。根が浅く強風で倒れやすいので支柱で支えておくようにします。時期は春の3月から4月頃、暖地では秋の9月下旬から10月頃も行えます。

鉢植えの場所

春から秋は戸外の日当たりのよい場所で育てます。冬の耐寒性はー5度ぐらいと強いので、関東より南では年間を通じて戸外の日当たりのよい所で育てられます。しかし、苗は耐寒性があまり強くないので、冬は日当たりのよい軒下などで霜に当てないようにして育てるとよいです。氷点下になる地域では室内に入れて凍らせないようにします。1月の花芽分化期は10度以下の低温に当てないと花芽が出来ないので暖房の効いた場所には置かないようにします。

水やり

停滞水を嫌うので、鉢植えでは排水性のよい土に植えて鉢土の表面が乾けば与えればよいです。耐乾性はありますが、花期の5月頃から夏の間は乾かし過ぎないように注意します。庭植えは植え付け後しばらく乾かし過ぎないように注意しますが、根付いているものは特に与えなくてもかまいません。

植え替え

鉢の底から根が出て根詰まりしていたり、2年以上植え替えていないものは植え替えします。植え替え時期は春の3月から4月頃が理想的です。用土は水はけのよい土を好み酸性土を嫌うので、赤玉土(小粒)5、腐葉土3、パーライト2ぐらいに苦土石灰を少し混ぜて植え替えるとよいです。その他は観葉植物の植え替えのページを参考にしてください。

整枝、剪定

時期は芽を吹く3月から4月頃に行うのがよいです。自然樹形でよいので葉の全体が日光に当たるよう、込み入った枝や細枝を切るように行います。前年の枝に花を咲かせるので、全体的に切ると咲かなくなるので注意してください。庭では根が浅く強風で倒れやすいので、風の抵抗を減らすよう毎年透かすように行った方がよいです。右は通販で購入した整枝された跡に赤線を引いたものです。枝が左右交互になるように整枝され、葉の全体に日光が当たるようにされていました。枝の先端が摘心されているのは、枝を多く出させて樹形をよくするためだと思います。

整枝

増やし方(挿し木)

長さ12cmぐらいの若い挿し穂を用意して、葉を4枚ぐらい残して節が用土に埋まるように挿します。用土は水はけのよいパーライトや川砂などを使用します。時期は3月から4月頃、20度から25度ぐらいの温度が理想的です。つき難いようで、発根促進剤などを利用して沢山挿し、あれば簡単なビニール温室内の方が着きやすいそうです。写真は何回かやり失敗に終わるので、ロックウールブロックに挿すとやっとついて、わき芽が伸びてきました。発根には60日以上と根が伸びるのがとても遅いようです。その他は挿し木のページを参考にしてください。

挿し穂


挿し木後3ヶ月以上
6月上旬

肥料

葉の観賞なら庭では春と秋に骨粉入りの固形油粕など、鉢植えでは春から秋まで置き肥したり液体肥料を定期的を与えます。もし実を成らるのを目的の場合は、春の芽出しに3月頃、実肥えに初夏の6月下旬頃、秋のお礼肥に10月下旬頃に与えます。また庭では酸性土壌を嫌うので1月から2月の雨が降る前日に石灰を1回だけ蒔いておくとよいです。その他は観葉植物の肥料のページをご覧下さい。

病気や害虫

オリーブアナアキゾウムシ

成虫は葉や木の皮などを食べるぐらいですが、幼虫が樹木の中に入り込んで木を枯らせてしまう事があります。成虫は株元の草陰などに隠れるので草などを取り除いておき、見つけたら卵を産んで増えないよう捕まえて駆除するようにします。もし株元に木のクヅがあって小さな穴があったら、中に幼虫がいるので細い針金で突いて駆除するとよいです。また、春から秋の間に月1回ぐらい、殺虫剤を散布しておくとよいです。

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