花と観葉植物(葉っぱの岬)

ポインセチア

学名:Euphorbia pulcherrima
科・属名:トウダイグサ科・ユーフォルビア属
原産地:メキシコ
分類:常緑低木
寒さ:弱い(5度以上)
暑さ:強い
日照:日向
花期:11月〜1月
樹高:〜3m
花径:約 0.5cm〜1cm
用途:鉢植え、寄せ植え
花言葉:祝福、私の心は燃えている
通販:楽天市場にあり

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ポインセチア

ポインセチア

花

ピンク色のポインセチア

白いポインセチア

ポインセチア

ポインセチア

ポインセチアは色鮮やかな葉をした植物で、クリスマスの飾りとしてよく利用されます。大きな花にも見えるのは苞葉とも言われる葉で、天辺に黄色く小さい花が咲いています。春から秋の葉は緑色ですが、日が短くなると花芽がついて、その下にある葉が色づいてきます。苞の色は赤をよく見かけますが、他に白やピンクなどもあります。一見すると草花のようにも見えますが、樹木で樹高は3mぐらいになるそうです。クリスマスが近づく冬に園芸店でよく見かけますが、メキシコが原産で寒さに弱い植物です。名前の由来は、アメリカ人でメキシコ大使だったポインセットさんが持ち込んだのが由来と言われています。

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作業カレンダー(暖地基準)
1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
開花時期 開花 開花
観賞時期 苞葉の観賞 苞葉の観賞
場所 室内の日向(10度以上) 日向 室内の日向(10度以上)
短日処理 短日処理
植え替え 植え替え
挿し木 挿し木
剪定 剪定
肥料 肥料
鉢の水やり 控えめ 鉢土の表面が白く乾けば与える(夏は毎日) 控えめ

いろいろな品種

原種は赤く細長い苞をしていますが、品種改良で幅が広くされています。いろいろな国で品種改良され100種類以上があると言われ、苞の色も赤以外に白、クリーム色、橙色、黄色、ピンク、斑入りなどがあります。また形もカールをしたように見えるウインターローズ、ヒイラギのように尖っているホーリーベリーなどもあります。
ポインセチア・プリンセチア
プリンセチア
ポインセチア・アイスパンチ
アイスパンチ
ポインセチア・ウインターローズ
ウインターローズ

ポインセチアの育て方

育てるポイント

購入した鉢植え

暖かく日当りの良い所を好み、寒さに当たると葉が落ちやすいです。購入時期は秋から冬になるので、室内のできるだけ10度以上を保てる暖かく日当たりがよい窓際などに置きます。水やりは鉢土の表面が白く乾いてから与えます。肥料は必要ないです。

その後の育てるポイント

来シーズンも購入した時と同じ姿に育てるは手間がかかり難しいです。なので、またシーズンになったら新しい鉢植えを購入する人が多いと思います。冬を超えたて春になったら植え替えと切り戻し剪定を行います。春から秋はよく日に当て、定期的に肥料を与えます。水やりは過湿を嫌うので、表面が白く乾いてから与えます。秋になったら短日処理を行わないとうまく苞に色がつかないです。寒さに弱いので冬は室内の日当りの良い所で育てます。

置き場所

日当たりを好むので、生育期の5月から10月頃までは日当たりのよい戸外で育てます。秋の最低気温が15度を下回ったら室内に入れ、出来るだけ日当たりのよい場所で育てます。冬の耐寒温度は5度ぐらいありますが、購入して色のついた苞を長く楽しむためには、出来るだけ日当たりがよく、最低温度10度以上ある暖かい所に置きます。その他は観葉植物の置き場所を参考にしてください。
5月から10月上旬
日当たりのよい戸外に置きます。
10月中旬から4月
室内のできるだけ明るい所。最低温度は10度以上で管理します。

水やり

土がいつも湿った状態を嫌います。鉢土の表面が白く乾いたらたっぷりと与えます。夏の日差しの下では乾きが早いので、毎日の水やりになります。秋になって涼しくなると乾きが徐々に遅くなるので、その分水やりの間隔もあいてきます。特に冬は水を与え過ぎると根腐れする事があるので注意してください。その他、詳しくは観葉植物の水やりを参考にしてください。

短日処理

暗闇の時間を長くして、よく日に当てると色のついた苞になります。大体14時間ぐらいの暗闇が、7〜8週間続くと色づくと言われています。日本では秋に日が短くなるので、自然と色づきそうですが、電灯や寒さの影響で、売られているような苞になり難いです。売られているような大きな苞にするには、日の当たる時間を短くする短日処理が必要です。

方法

9月から11月の期間は、夕方の5時〜6時ぐらいから翌朝の7時〜8時ぐらいまでの間、ダンボール箱などを被せて日に当てる時間を短くするとよいです。日中は日によく当て、夜間は15度以上を保つようにします。期間中に色づけば、短日処理を続ける必要がなくなります。

苞の色がでない

短日処理をしたけれど、よく発色しなかったり葉が大きくならない場合は、温度不足と日照不足も考えられます。写真は短日処理を怠り、赤い苞が少なく小さいです。
短日処理を怠ったポインセチア
短日処理を怠ったポインセチア

植え替え

毎年、根鉢の3分の1ぐらい崩して一回り大きな鉢に植え替えます。時期は4月から5月頃が理想的です。用土は赤玉土(小)7、腐葉土3など、水はけのよい土を使って植え替えます。その他は観葉植物の植え替えを参考にしてください。

切り戻し剪定

枝が長く伸びてボリュームのない姿になりやすいです。草丈の3分の1ぐらいを残して切り詰めると、枝数が増えてボリュームのある姿になります。各枝は3節以上を残して、節から新芽が伸びるようにします。時期は植え替えと一緒に行います。
5月
切り戻し(ポインセチア)
切り戻し
9月
切り戻して4ヶ月後(ポインセチア)
切り戻して4ヶ月後

増やし方(挿し木)

5月から6月頃に挿し木をして増やす事ができます。切った所から白い樹液が出るので、水に1時間ぐらい浸けてから挿すとよいです。用土は赤玉土(小粒)や鹿沼土(小粒)などを使い、ポットに1、2本挿したり、平鉢や箱などを使って沢山挿してもよいです。その他は挿し木のページを参考にしてください。

肥料

比較的肥料を好みます。春の5月から秋の10月まで液体肥料や緩効性肥料などを定期的に与えます。苞は花と一緒につくので、花の肥料を使います。

冬を超えたポインセチア

葉は寒さで殆ど落ちてしまう事がありますが、春になって暖かくなると新芽が伸びてきます。春に植え替えと切り戻しをして仕立て直すと、秋までにまた葉を茂らせます。
5月
越冬後の春(ポインセチア)
越冬後の春

病気や害虫など

葉裏にコナジラミが発生したり、葉や茎にアブラムシやカイガラムシが発生する事があります。対応した殺虫剤を散布して駆除します。カイガラムシはよく再発するので、一回では駆除できない事があります。

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