花と観葉植物(葉っぱの岬)

シルクジャスミン

学名:Murraya paniculata
別名:ゲッキツ(月橘)、オレンジジャスミン
科・属名:ミカン科・ゲッキツ属
原産地:沖縄、中国南部、台湾、マレーシア、インド
分類:常緑低木
寒さ:やや弱い(3度以上)
暑さ:強い
日照:日向
耐陰性:あり(花は日照必)
花期:6月〜9月
樹高:2m〜4m
花径:約 1.5cm
通販:楽天市場にあり

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シルクジャスミン

シルクジャスミン

シルクジャスミンの花

シルクジャスミンの花

シルクジャスミンは東南アジア周辺の海岸近くの茂みなどに分布する熱帯樹木です。冬のある日本では主に観葉植物として育てられていますが、暖かい国では生垣にされたり庭木にされる事があります。名前のようにジャスミンに似たとてもよい香りのする白花を咲かせ、別名の月橘(ゲッキツ)は夜になると特に花の香りが強くなるのでこう呼ばれています。ミカン科の植物で西洋ではオレンジジャスミンとも呼ばれています。花を咲かせた後には赤い実が成り観賞して楽しめます。

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作業カレンダー(暖地基準)
1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
開花時期 開花
場所 室内の日向(3度以上) 日向 室内の日向
植え替え 適期 可能
挿し木 挿し木
剪定 剪定
肥料 肥料
水やり 控えめ 鉢土の表面が乾けば与える 控えめ

矮性の種類

同じ仲間で矮性の種類もあります。2年に30cmぐらいしか伸びないのでミニ観葉植物として長く楽しめます。また花と実も高さが10cmにも満たない頃から着きます。種まきから育てられる事が多く、樹形は直立で葉は小さく丸っこいです。
矮性の種類(シルクジャスミン)
矮性の種類

シルクジャスミンの育て方

春から秋の管理

置き場所

できるだけ日当たりよい所で育てるとよいです。明るい室内などでも育ちますが、花をつけたい場合はできるだけ日当たりのよい所で育てます。あまり暗い場所で育てると花つきが悪くなり、葉が落ちる事もあるので注意してください。冷房の風は空気が乾燥しているので、葉に直接当たると傷みやすいので当たらない所に置きます。

水やり

生育期の春から秋は鉢土の表面が乾いたらたっぷりと与えます。夏の日差しの下ではよく乾くので毎日の水やりになります。やや水切れに弱く、切らすと葉が落ちやすいので注意してください。室内では霧吹きで葉水を与えたり、戸外ではたまにシャワーで水をかけると葉色もよくなります。

肥料

肥料は標準的でよいので、緩効性の化成肥料を置き肥したり花用の液体肥料を定期的に与えるとよいです。

剪定

伸び過ぎた枝があれば適度な長さに切るとよいです。時期は新芽を吹く4月下旬から5月中頃に行うとよいです。

植え替え

2年に1回を目安に植え替えるとよいです。時期は5月中旬から6月頃が理想的ですが、8月一杯まで行う事ができます。根鉢の回りの土を割り箸などを使って軽く取り除いて、一回り大きな鉢に植え替えるとよいです。用土は観葉植物専用の土にパーライトを1割ぐらい混ぜたり、自分で作る場合は赤玉土(小粒)5、腐葉土4、パーライト1などで植え替えるとよいです。その他は観葉植物の植え替えのページを参考にしてください。

土を軽く取り除いた

挿し木で増やせます

時期は5月中頃から8月頃に行えます。長さ10pぐらいの挿し穂を用意して、一番下の節が土に埋まるよう葉を取り除いて30分ぐらい水揚げしておきます。平鉢などに挿し木用の土などを入れて沢山挿したり、写真のような資材も売られています。明るい日陰で水切れしないように管理すると、1ヵ月ぐらいで発根するのでポットに仮植えします。根付いて葉が伸びてきたら置き肥して苗を育てます。その他は挿し木のページを参考にしてください。
挿し木の様子(シルクジャスミン)
挿し木の様子

晩秋から冬の管理

置き場所

寒さに弱いので室内で越冬させます。秋の最低気温が10度を下回ってきたら戸外へ置いているものは室内へ入れます。室内のできるだけ日当たりの良い窓辺などに置いて、冬は5度以上ある部屋に置きます。

水やり

秋が深まって気温が下がると、生育が衰えて水をあまり吸わなくなり土の乾きも遅くなります。土がいつも湿った状態だと根腐れする事があるので、鉢土の表面が白く乾いてから与えるようにします。冬は生育が完全に止まり水もあまり吸い上げないので、土が過湿にならないよう鉢土の表面が白く乾いて更に3日、4日してからの水やりにします。真冬の水の与え過ぎは根腐れしやすいので注意してください。

肥料

生育が止まり必要としないので与えないようにします。

冬は葉が落ちやすいです

暖房を昼間入れて夜間に切る部屋では寒暖の差が大きく葉が落ちやすいです。暖房の効いていない5度以上ある部屋に置いた方が葉があまり落ちずに済む事があります。冬は空気が乾燥して葉が傷みやすいので、昼間や暖房の効いた暖かい時間帯に霧吹きで葉水を与えると葉が傷むのを予防する効果があります。もし冬に葉が減ってしまっても、根腐れしていなければ夏には葉が茂ってまた花が咲きます。
冬に葉が減ったシルクジャスミン
冬に葉が減った
春に新芽を吹く様子(シルクジャスミン)
春に新芽を吹く様子
葉が茂った様子(シルクジャスミン)
また葉が茂ります

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