別名:パイナップルグァバ
学名:Feijoa sellowiana
科・属名:フトモモ科・フェイジョア属
原産地:南米
分類:常緑低木
寒さ:強い(氷点下10度)
暑さ:強い
樹高:2m〜3m
花径:約 4cm
花色:赤と白
場所:日向
花芽分化:8月頃〜(前年枝)
増やし方:挿し木、種まき、接ぎ木
用途:庭木、シンボルツリー、生垣、鉢植え
花言葉:実りある人生
通販店:楽天市場にあり
フェイジョアの花
4月下旬、大分農業文化公園(温室)
フェイジョアの花と葉
4月下旬、大分農業文化公園(温室)
フェイジョアの全体
6月中旬、植物園(戸外)
フェイジョアの花2
6月中旬、植物園(戸外)
フェイジョアの木
6月中旬、植物園(戸外)
フェイジョアの木2
6月中旬、植物園(戸外)
フェイジョアは青い実のなる果樹です。一つの花に雄花と雌花がある両性花で、花びらの表は桃色、裏側は白色をしており、長い赤色の雄しべが目立ち美しいです。実は自家不結実性という他の品種で受粉させないと結実しにくいですが、自家結実性のある品種もあります。熱帯の植物ですが、耐寒温度が氷点下10度ぐらいあるので、関東以南では庭植えで育てる事ができます。別名のパイナップルグァバというのはグァバに似た花を咲かせ、果実はパイナップルのような香りがするのでこう呼ばれています。実の食べ方は生で食べられたり、ジャム、果実酒にされています。
フェイジョアの育て方
苗の植え付け
自家不結実性という、近くに別の品種を植えて結実させないと実が成らない品種と、アポロ、トラスクという1本で結実する自家結実性のある品種があります。
熱帯の植物ですが、関東以南では庭木として植えつける事ができます。寒い地域では、葉が落葉したり翌年の実つきに影響する事があるので、鉢植えで育てた方がよいです。
庭植え
日当たりのよい所に、根鉢の横に二回りぐらいの大きさ、深さ3倍ぐらいの穴を掘り、掘った土に腐葉土と牛糞などを混ぜで植えつけます。強風で倒れないよう、根付くまでは支柱で支えておくとよいです。
鉢植え
寒い地域や植え場所がない場合は、鉢植えで育てる事もできます。用土は、赤玉土(小粒)7、腐葉土3などを使用するとよいです。
春から秋の管理
庭植え
植えつけ後はしばらくは乾かし過ぎないように注意して、その後は雨が降らず乾き過ぎるようなら与えます。大木になると特に与えなくても大丈夫です。肥料は2月から3月頃、花後に
骨粉入りの固形油粕などを与えます。
鉢植え
日当たりのよい所で育てます。水やりは鉢土の表面が乾けば与えます。梅雨が開花時期になるので、結実しやすいよう軒下に置いて雨に当てないようにします。夏はよく乾くので乾かし過ぎないように注意してください。肥料は2月から3月頃、花後に骨粉入りの固形油粕などを与えておきます。
鉢の植え替え
2年に1回を目安に、根詰まりしてきたら一回り大きな鉢に植え替えます。用土は苗の植え付けの項目と同じです。
剪定
花芽は8月頃から形成され、翌年の6月頃に花を咲かせ、秋になると実が成ります。剪定の時期は3月から4月頃が適期で、この時期はすでに花芽を持っているので、むやみに枝を切ると花芽を切って実が成らなくなるので注意してください。枝が密集して日差しの通りと風通しが悪くなったら、込み合った古枝を間引き剪定したり、不要な枝があれば切リ取ります。樹形は主幹から側枝が伸びる主幹形にされる事が多いです。
人工受粉
人工的に授粉させた方が実の成る確率が増えます。方法は雌しべが沢山ついた花を取って、別の品種で花の咲いたばかりの雌しべに擦り着けて受粉させると簡単でよいと思います。できるだけ晴れた日の午前中に行います。
秋の収穫
11月頃になると実が熟して自然に落ちます。食べ方は実を半分に切ってスプーンですくって食べたり、ジャム、果実酒によくされています。
冬の管理
庭木では、植え付けた年の苗木は霜除けしておくと安心です。鉢植えで育てている場合は、暖地では日当たりのよい軒下などに置き、寒い所では室内の日当たりのよい所に置きます。水やりは天気のよい日の午前中に、鉢土の表面が乾いてから与えます。この時期の肥料は必要ありません。
増やし方
挿し木
2、3節分の挿し穂を用意します。一番下の葉を取り除き、20分から30分ほど水を入れたコップなどに漬けて水揚げし、あれば発根促進剤をつけて挿します。用土は赤玉土(小粒)や鹿沼土(小粒)などを利用して、平鉢などに沢山挿しておくとよいと思います。時期は梅雨頃に、その他は
挿し木のページを参考にしてください。
種まき
時期は3月から4月頃、ポットに3粒ぐらい、種まき用の用土を利用して蒔けばよいと思います。元気なのを1本に間引いて、秋の10月頃になったら適度な大きさの鉢に定植するとよいです。その他は
種まきのページを参考にしてください。