花と観葉植物(葉っぱの岬)

プリムラ・マラコイデス

別名:オトメザクラ(乙女桜)
学名:Primula malacoides
科・属名:サクラソウ科・サクラソウ属
原産地:中国
分類:一年草(本来は多年草)
寒さ:やや弱いタイプ(0度以上)、耐寒性タイプ(−3度以上)
暑さ:暑さで通常は絶える
草丈:20cm〜50cm
花径:2cm〜3cm
花色:ピンク、白、赤
種まき:晩春まき、秋まき
発芽温度(15℃〜20℃)
箱まき、ピートバンなど(覆土しない)
場所:日当たりを好む
用途:鉢植え、花壇(暖地で耐寒性タイプのみ可)、寄せ植え、切り花(耐寒性タイプ)
花言葉:運命を開く
通販店:楽天市場にあり

スポンサーリンク


写真:プリムラ・マラコイデス(半耐寒性タイプの桃色)
1月下旬、植物園の温室

写真:プリムラ・マラコイデス(半耐寒性タイプ)
1月上旬、自宅の鉢植え

写真:プリムラ・マラコイデス(耐寒性タイプのピンク)
3月下旬、自宅のプランター

写真:プリムラ・マラコイデス(耐寒性タイプの白とピンク)
3月下旬、自宅のプランター

写真:プリムラ・マラコイデス(耐寒性タイプのウグイス)
3月下旬、自宅のプランター

写真:プリムラ・マラコイデス(半耐寒性タイプの赤)
1月中旬、植物園

写真:庭のプリムラ・マラコイデス(耐寒性タイプ)
4月上旬、自宅の庭(木の下で霜よけ)

写真:プリムラ・マラコイデス(半寒性タイプの濃い桃色)
12月下旬、植物園の戸外軒下

プリムラ・マラコイデスは半耐寒性のタイプと耐寒性のタイプがあります。半耐寒性のタイプは凍らないようして霜に当てないようにして育てますが、耐寒性のタイプは多少の霜に当たっても大丈夫なぐらい強いです。お店では冬頃から開花株が出回っていて、寒い時期から美しい花を咲かせています。本来は多年草なのですが、暑さに弱いので一年草扱いされる事が多いです。種まきからも育てる事ができます。

スポンサーリンク

作業カレンダー(暖地基準)
1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
開花時期 開花 開花
場所 日向(霜よけ) 日向 半日蔭 日向 日向(霜よけ)
種まき 種まき 仮植え 種まき 仮植え
植え付け 苗の植え付け
肥料 肥料 仮植え苗 肥料
鉢の水やり 鉢土の表面が乾けば与える(種まきは乾かさないように)

プリムラ・マラコイデスの育て方

場所

プリムラは日当たりがよく、10度から20度ぐらいの温度を好み、気温が高いと株が弱ってしまいます。開花株を購入した場合、暖房の効いた部屋や昼間の室温が高くなる部屋では注意してください。秋に苗を購入した場合など、耐寒性タイプのマラコイデスは耐寒温度が-3度ぐらいあり、多少の霜に当たっても大丈夫なぐらい寒さに強いです。暖地では戸外の日当たりのよい軒下に置いたり、霜に当てないよう日当たりのよい木の下に植え付ける事も可能です。半耐寒性タイプのマラコイデスもある程度の耐寒性はありますが、凍らせない程度の防寒が必要で凍りそうな日は室内に入れたり、霜にも当てないようにします。

水やり

鉢土の表面が白く乾いてきたら、葉にかけないようにたっぷりと与えます。過湿になると灰色かび病が発生するので注意してください。

肥料

肥料切れを嫌い、切れると葉色が薄くなります。元肥にマグァンプK(中粒)などを与えていない場合は、開花中を含めての生育期間は緩効性の化成肥料などを置き肥します。追肥に花用の液体肥料も定期的に与えます。夏越え中の苗は緩効性の化成肥料を置き肥したり薄めの液体肥料を与えるぐらいにして、濃い肥料を与えるのは控えます。肥料については花の肥料を参考にしてください。

植え付け

秋になると苗が売られているので、手に入れたら植え付けます。株間は20cm〜25cmぐらいの間隔に、65cmプランターなら3株を目安に植え付けます。用土は良質な花用の培養土に植え付ければよいです。自分で作る場合は赤玉土(小粒)6、腐葉土4ぐらいに、あればピートモスとバーミキュライトを2割ずつ足すともっとよいです。肥料切れを嫌うので元肥にマグァンプK(中粒)などを混ぜ込んで植え付けるとよいです。暖地では耐寒性の強いタイプのマラコイデスなら霜の当たらない所に庭植えもできます。冬で太陽が傾いているので、日当たりのよい木の下などがよいと思います。水はけが悪ければ腐葉土を、苦土石灰、元肥に牛糞やマグァンプK(中粒)などを混ぜ込んで定植します。春一番などの強風で花茎が倒れる事があるので、細い支柱などで花茎を支えるとよいです。

植え替え

鉢植えでは根詰まりすると花が咲き難くなります。購入した鉢植えが根詰まり気味なら一回り大きな鉢に根鉢を壊さないよう注意しながら植え替えるとよいです。根詰まりが酷いようなら軽く根鉢を壊して植え替えます。用土は植え付け用土と同じです。

種まき

種まきは晩春の5月中旬〜6月中旬頃、涼しくなった秋の9月中旬から10月上旬頃に行うとよいと思います。方法は種が小さいので平鉢に播いて、覆土はせずに、受け皿を敷いて底から給水すればよいと思います。ピートバンを使用しても楽でよいと思います。5月頃に種まきを行う場合は、本葉が3、4枚出てきたら、夏の暑さに弱いので6月までにポットに山野草の土などを利用して仮植えして、強い日差しに当てないよう風通しがよく涼しい所で夏を越させ、秋の涼しくなった9月下旬頃に定植します。暖地では夏越しが少し難しいので、秋の9月中旬から10月上旬頃に種まきすると安全に行えます。秋まきでは本葉が3、4枚出てきたらポットに仮植えして、本葉が6、7枚出たらプランターなどに定植します。秋に種を蒔くのは、晩春に種を蒔くのに比べて開花は遅くなってしまいます。下のはピンク色と白色の種を採って色分けして蒔いたつもりが、白ばかりになってしまいました。その他、用土や株間は植え付けの項目と同じです。
プリムラ・マラコイデスの種まき(大分市)

種まき後1ヶ月ぐらい(6月中旬)

山野草の土に仮植え(6月中旬)

夏越え(9月下旬)

定植(10月中旬)

11月中旬

開花(1月下旬)

花がら摘み

花が終わりかけたら養分を取られないよう、花茎の付け根から切り取ります。また摘まないと灰色かび病が発生しやすくなります。

種採り

プリムラ・マラコイデスは花が終わって枯れた花がらの中に沢山の小さな種が入っています。採っておいてまた種を蒔く事ができます。

病気や害虫

種まきした小さな苗に青虫がついたり、バッタに葉を食べらてしまう事がよくあります。種まき後に発芽した苗や仮植えしたポット苗などはネットで覆うなどして予防した方がよいです。その他は、花の病気と害虫駆除をご覧ください。

スポンサーリンク

▲ページトップに戻る