花と観葉植物(葉っぱの岬)

フィカス・ベンジャミナ

学名:Ficus benjamina
科・属名:クワ科・フィカス属
別名:ベンジャミン、ベンジャミンゴムノキ
原産地:東南アジア、オーストラリア
分類:常緑小高木
寒さ:弱い(8度以上)
暑さ:強い
日照:日向(夏は半日蔭)
耐陰性:あり
花言葉:融通のきく仲間

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フィカス・ベンジャミナ

フィカス・ベンジャミナ

フィカス・ベンジャミナ ’スターライト’

スターライト

フィカス・ベンジャミナ ’バロック’

バロック

フィカス・ベンジャミナは熱帯性の樹木で観葉植物としてよく育てられています。別名でベンジャミンやベンジャミンゴムノキとも呼ばれています。東南アジア、オーストラリアが原産で、現地での高さは20mぐらいになり、枝から伸びた気根が太り、ユニークで神秘的な姿をしています。光沢のある葉は垂れ下がり、新緑は黄緑色で濃い緑色をした古葉とのコントラストが美しく、室内の観葉植物として昔から人気があります。いくつかの枝変わりや園芸品種があり、白斑が全体的にあるスターライト、縁だけ白いバリエガータ、黄色い斑が全体的にあるゴールデンキング、縁だけ黄色いゴールデンプリンセス、葉がカールしてユニークなバロックなどもあります。寒さに弱く冬に葉を落としやすいですが、比較的育てやすい観葉植物です。

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作業カレンダー(暖地基準)
1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
場所 室内の日向(8度以上) 日向 半日陰 日向 室内の日向
植え替え 適期
挿し木 挿し木
剪定 剪定
肥料 肥料
水やり 控え目 表面が乾いたら 表面が乾いてきたら 表面が乾いたら 控え目

フィカス・ベンジャミナの育て方

置き場所

日当りの良い所から半日蔭で育ちます。日差しに慣れていないものは、夏の日差しに急に当たると焼けやすいので注意してください。耐陰性がありますが、出来るだけ明るい所の方が良く育ちます。寒さにやや弱いので、冬は最低温度8℃以上の暖かい室内に置きます。冬は空気が乾燥して葉が落ちやすいので、暖かい時間帯に霧吹きで葉水をかけるとよいです。冷暖房の風は空気が乾燥しているので、葉に当たらない所に置きます。その他は観葉植物の置き場所を参考にしてください。
5月から10月中旬
室内、戸外の日当たりと風通しのよい所(夏の強い日差しは避ける)
10月下旬から4月
室内の日当たりのよいから明るい所。最低温度は8度以上で管理

水やり

生育期の5月から10月頃までは水をよく吸い上げるので、水切れしないよう鉢土の表面が白く乾いたらたっぷりと与えます。秋の最低気温が20度を下回ってきたら、徐々に水を吸わなくなるので、水やりの間隔も自然にあいてきます。冬は生育は止まりあまり水を吸わなくなるので、鉢土の表面が白く乾いて、さらに3、4日ぐらい経ってから与えます。春になって暖かくなってくると、徐々に水を吸いはじめ乾きが早くなるので、鉢土の表面が白く乾いたらたっぷりとに与えます。その他は観葉植物の水やりを参考にしてください。

肥料

春から秋の生育期は緩効性の化成肥料などを置き肥したり、定期的に液体肥料を与えます。冬は寒さで生育が止まり必要ないので与えないようにします。その他は観葉植物の肥料のページを参考にしてください。

植え替え

鉢の底から根が出て根詰まりしていたり、2年以上植え替えていなものは植え替えます。時期は春の5月から6月頃に行うとよいですが、8月頃まで行えます。用土は市販されている観葉植物専用の土を利用したり、自分で作る場合は赤玉土(小粒)7、腐葉土3など、自分好みの標準的な土でよいです。根鉢の周りを3分の1ぐらい軽く壊し、樹形にあった大きさの鉢に植え替えます。必要なら剪定を兼ねて樹形を整えます。写真は株元に斑入りの品種とヘデラを寄せ植えしています。その他は観葉植物の植え替えのページを参考にしてください。
5月上旬

植え替え前

根鉢を3分の1ぐらい崩した

植え替え終了

増やし方(挿し木)

長さ10cmぐらいの若い挿し穂を利用します。一番下の葉を取リ除き、その節が用土に埋まるように挿します。しばらくは用土が乾かないように水やりして、直射日光が当たらない明るい日陰に置きます。発根して新芽が伸びてきたら鉢に植えます。時期は5月から6月頃に行うのが理想的ですが、温度が高ければいつでも行えます。その他は挿し木のページを参考にしてください。

挿し穂

枝を編んだ鉢植え作り

三つ編みにされたものが売られている事があります。若い苗の時は枝が柔らかいので、その時に編まれたものです。挿し木して長さが30cmから50cmぐらい伸びたら編みます。写真は二つ編みしたもので、解けないように紐で数か所固定しています。

二つ編みした苗

剪定、切り戻し

枝がよく伸びて樹形が乱れやすいので、やや短めに形を整えて剪定します。時期は新芽が吹く前後の4月中旬から5月頃に行うとよいです。何年か剪定せずに放置すると、枝の内側の葉が減ってスカスカになりやすいので、なってしまったら思い切って短く切り戻すとよいです。切断面から白い樹液が出て葉につくと汚れるので、シャワーや濡らしたタオルなどで落とすとよいです。

冬の管理方法

室内のできるだけ、暖かくて明るい所に置きます。冬は水をあまり吸わないので、水やりは控えめにします。冬は空気が乾燥して葉が落ちやすいので、霧吹きで葉水を与えながら育てるとよいです。その他は、観葉植物の冬の管理を参考にしてください。

冬を越えた春の状態

葉が黄ばんだり葉が少なくなっているものです。あまりにも全体的に葉が落ちた場合は、根詰まりや根腐れしている可能性があります。5月から6月頃の暖かくなった時期に植え替えをして、将来の樹形を考えて、剪定する事をお勧めします。

その他

葉が落ちる

少し寒さに弱い植物で、最低温度が7℃以下の低温にあってしまったり、水の与え過ぎによる根腐れで葉が落ちる事があります。できるだけ日当りが良く暖かい所に置き、冬に水を与え過ぎないように注意してください。もし、葉がほとんど落ちてしまっても、春に植え替えと剪定を行っておくと、夏には葉が茂ってくる事が多いです。

編み込んだ枝が枯れた

長く育てていると茎が太くなってお互いの茎を締め付け合い、どれか枯れてしまう事があります。枯れてしまった場合は、春の植え替えの時に枯れた茎と根を取り除くとよいです。写真は三つ編みにされた2本が枯れてしまったものです。

三つ編みの2本が枯れた

カイガラムシ

枝の節に丸い固まりのようなもや、白い綿のようなものがつきます。濡らした布や歯ブラシなどで落とし、対応した殺虫剤を散布しておきます。再発する事がよくあるので、何度か繰り返す事もあります。その他は観葉植物の害虫のページを参考にしてください。

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