花と観葉植物(葉っぱの岬)

アルミ製ガラス温室(室内)

寒さに弱く冬は最低温度が12度以上必要とする熱帯植物を安全に冬越しさせることができます。ガラス温室は中を暖めるヒーター、温度を調節するサーモが最低必要になります。オプションとして他に春や秋に温度が上がり過ぎないようにする換気扇、温室内の上層と下層の温度差を少なくして植物の生理作用を促す内気扇、部屋が暗い場合に使う育成灯なども取り付けられるようになっています。また、ビニール温室のように水滴がこぼれて床が水浸しになる事もありません。ガラス温室の仕組みは温室内のサーモの設定を20度にしておけば、温度がそれを下回るとヒーターが働き、温室内が20度になるまで暖めてヒーターのスイッチが切れます。光熱費を考えなければ真冬に26度にする事も可能です。寒さに弱い観葉植物や洋蘭などは比較的容易に冬が越せ、洋蘭などの花類は冬でも花を咲かせる事が可能になります。また温度調節次第では冬でも挿し芽、種まきをして植物を育てて楽しむ事ができます。
ガラス温室

ピカ製、FHP-1711BL
3月上旬

葉挿し後約3ヶ月
4月中旬

洋蘭などの冬越し後

室内ガラス温室のオプション

ヒーターとサーモ

ヒーターとサーモはガラス温室を使用するうえで最低必要になります。ヒーターは内を暖めるもの。サーモは内の温度を調節するものです。写真のサーモはヒーターと換気扇の二つの温度調節がついているタイプです。換気扇は温度が上がり過ぎると内の空気を外に出して温度を下げるものです。ヒーターは大きなガラス温室ほど大きなワット数で、よく温まるものが必要です。仮に大きなガラス温室に小さなワット数のものををつけると、温度を上げるのに時間がかかってしまい、光熱費が逆にかかる事があると思います。自分のは温度可変加温加湿器という、中に水が入れられるタンクがあり、ヒーターが温まると水も一緒に温まり、蒸発して湿度が加えられるような仕組みになっています。中央に内気扇がついているので、ガラス温室内の上層と下層の温度差を少なくし、植物の生理作用を活発する効果があります。他にヒーターの種類は、プレートヒーター、保湿の能力のある保湿プレートヒーターなどがあります。
ヒーター

ピカ製 FHM-PH50
サーモ

ピカ製 FHA-PW10

換気扇

涼しくなった秋や春が訪れる頃に急に暑くなる日があり、密閉されたガラス温室内が急激に暑くなる事があります。このような時に換気扇サーモの温度設定を30度にしておけば、内が30度を超えると換気扇が回り、内の温度を下げてくれます。観葉植物の多くは少々の高温には耐えられますが、高温を嫌う洋蘭などの植物に効果を発揮します。
換気扇

ピカ製 FHJ-PF10

保温カバー

ガラス温室は植物の出し入れがしやすいようにガラス扉が付いています。こういった構造上どうしても、温室内で温まった空気がガラスの隙間から少し外に逃げてしまいます。そこで、全体をすっぽりと包むビニール製の保温カバーをつけると光熱費の節約になります。ピカ製のガラス温室は数種類の大きさがあり、オプションで各サイズに適応した温室カバーが売られています。
保温カバー

ピカ製 FAB-PB6

内気扇

温室内は暖かい空気が上層に集まる性質があります。そこで内気扇で内に空気をかき混ぜて温度を均等にさせます。また、植物にとっても微風は生理作用を活発にする大切な役割があり、具体的には蒸散作用が活発になって葉温を下げたり、光合成も盛んになって生育がよくなります。他に光合成に必要な炭酸ガスを気孔に運んだりする役割などもあります。
内気扇

ピカ製 FHM-PU10

育成灯

置き場所に明るい場所がない場合、育成灯をつけて光の不足を補う事ができます。育成灯には、NECのビオルックスFL20SBRという、植物の育成に役立つ波長の光を放射するように設計された、特殊な蛍光灯が使われています。光の強さは、二本40Wの特殊蛍光灯から20cmほど離れた位置で、1500ルクスほどの光を得ることができます。植物に必要な光の強さは、セントポーリアで5000ルクス、胡蝶蘭では20000ルクスが必要になり、セントポーリアは長時間当てれば、育成灯だけの光で育てる事が可能です。胡蝶蘭はこの育成灯だけの光で育てる事はできませんが、うちは午後からは窓際より育成灯の方が明るくなるので、胡蝶蘭の花茎は育成灯の方へ向かって伸びてゆきます。うちは午前10時頃まで日が射して明るいのですが、その後は徐々に暗くなってしまうので、午前11時から午後8時まで育成灯をつけて補っています。毎日この時間帯だけONとOFFをするのは無理なので、毎日同じ時間帯だけスイッチをONにできるプログラムタイマーというのが売られているので、これを購入して使っています。育成灯の光は直下の植物にだけ補えるので、全ての段の植物を補いたい場合は、段数分の育成灯が必要になります。
育成灯

 ピカ製 FHA-PL20(上段)、
FHA-PL10(下段)
タイマー

リーベックス
プログラムタイマーEX

もし、プログラムタイマーをお求めなら楽天市場 にあります。

日よけカーテン

温室に直射日光が差し、洋蘭など直射日光を嫌う植物を育てる時は、真夏などに日よけカーテンをつけて直射日光から守り木漏れ日のような日光が当たるようにできます。

室内ガラス温室の管理

置き場所(冬)

冬はヒーターで暖められ暖かいので、日光の好きな観葉植物や洋蘭のために、直射日光ができるだけ当たる場所に置くのが理想的です。温度を上げても日光が好きな植物は日照不足で葉が落ちてしまう事があります。直射日光の嫌いな種類は、ガラス温室内の直射日光が届かない場所に置いたり工夫するとよいです。また、直射日光も当たる部屋、暖房の効いた部屋に置く事で内が温まり、ヒーターが頻繁に働かなくなるので光熱費の節約になります。

冬の温度設定

冬の温度設定は、とりあえず冬を無事に越させたいだけなら20度でいと思います。直射日光がよく当たる場所に置けば、昼間は20度以上に上昇して多くの観葉植物や洋蘭などの植物は成長します。光熱費を抑えたいのであれば、ガラス温室内にある一番寒さに弱い植物の耐寒温度+5度ぐらいの温度設定でよいと思います。とにかく成長させたいのであれば、光熱費はかかりますが、26度にしておけば大体の観葉植物や洋蘭などの植物は成長し続けます。春になるって日が差すと、中が高温になるので注意してください。

春と秋の温度の上がり過ぎに注意

春になって日が差すととても暖かくなり、30度を超えてしまう事もあるので、高温を嫌う洋蘭などの植物が入っている場合は注意が必要です。換気扇をつけておくと、換気扇サーモの温度設定を30度にしておけば、それ以上になると換気扇が回り、内の温度を下げてくれます。

冬の水やり

温度設定を植物が生長するぐらい高くすると、当然水を吸い上げ土が乾きやすくなるので、その観葉植物や洋蘭などの植物にあった生育期と同じ水やりをします。成長しないぐらいと温度を低めにしておけば、休眠状態であまり水は吸い上げないので、その植物にあった冬の休眠状態の水やりを行います。通常、温室内は湿度が高いので、やや鉢は乾き難いです。

空気の入れ替え

生育に必要な炭酸ガスなどを入れるため、内の空気を定期的に入れ替えます。入れ替える時は、部屋が暖かい時に行った方がよいです。また、内の匂いが気になる事があるので、冷蔵庫用の脱臭剤などを入れておくと匂いが軽くなります。

害虫、病気に注意

内は暖かく、冬でも害虫が出て害する事があります。たまに害虫がいないかチェックする事も必要です。ナメクジがランの蕾を食べる事があるので、秋に鉢を温室に入れる際に、鉢の底などにナメクジがいないかもチェックして取り入れます。また、湿度が高いのでカビが発生する事があります。洋蘭は通風が悪いと軟腐病にかかって腐れる事があるので、内気扇で風を送る事も大切です。害虫や病気については病気や害虫をご覧ください。

ナメクジに食べられた胡蝶蘭の蕾

ガラス温室の購入

もし、お探しなら楽天市場にあるトップクリエイト の商品は品揃えが豊富でセットもあり、また種類に対応したヒーターや保温カバーなどの適合表 もあるので安心です。

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