花と観葉植物(葉っぱの岬)

パンジー


学名:Viola × wittrockiana
科・属名:スミレ科・スミレ属
原産地:ヨーロッパなど
分類:一年草
寒さ:強い
暑さ:暑さで枯れる
草丈:10cm〜20cm
花径:5cm〜10cm
花色:紫色、青、赤、白、黄色、橙色など
場所:日向
種まき:秋まき
発芽温度(15℃〜20℃)
箱まき、ピートバンなど
用途:花壇、鉢植え、寄せ植え、ハンギングバスケット
花言葉:物思い
通販店:楽天市場にあり

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パンジー
4月上旬、自宅の鉢

パンジー2
4月上旬、自宅のハンギングバスケット

虹色スミレ
4月上旬、自宅の鉢

花壇のパンジー
3月下旬、自宅の花壇

パンジー(赤)
2月下旬、植物園

パンジー(フリル咲き)
12月上旬、植物園

パンジーは冬から春にかけて次々に花を咲かせ続けます。特に冬の花の少ない時期に沢山花が咲いてくれる貴重な花です。花の形が似た小さい花を咲かせるビオラと一緒の時期にお店に出回り、パンジーの方が花が大きく、ビオラの方が沢山花を咲かせます。しかし、最近は園芸品種で花の数が多い、虹色パンジーなども出回っています。使用用途が多く、花壇、鉢植え、寄せ植えなど幅広く使われています。また、花のピークが終わる5月頃になると、花茎が長くなって徒長する事があるので、寿命は短いですが、切り花にする事もできます。。

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作業カレンダー(暖地基準)
1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
開花時期 開花 開花
場所 日向 日向
種まき 種まき 仮植え 植え付け
植え付け 苗の植え付け 苗の植え付け
肥料 肥料 肥料
鉢の水やり 鉢土の表面が乾けば与える 鉢土の表面が乾けば

パンジーの育て方

場所

日当たりを好むので、できるだけ日当たりのよい場所で育てます。寒さには強く、多少の霜にも耐えるので、暖地では霜よけせずに越冬します。鉢植えでは霜の当たらない、軒下などへ置いた方が花が痛まないのでいよいです。

植え付け

元々は早春咲きの花だったのですが、品種改良によって冬から開花するタイプが出回るようにり、秋になると毎年恒例のように苗が出回ります。植え付け間隔は種類によって異なりますが、普通の種類の鉢植えでは10cm〜15cmぐらいの間隔に、庭では20cmぐらいの間隔に植え付けます。一株で普通の種類よりも大きくなる種類は、株間をもっと広めに取って植え付けます。65cmプランターに普通の種類を植え付ける場合は、4株から5株を目安に植えつけます。冬に沢山花を咲かせてたい場合は、株間を狭くして植え付ければよいですが、春になって暖かくなると、根詰まりして調子が悪くなる事があるので、あまり狭く植えない方がよいと思います。鉢植えの用土は赤玉土(小粒)6、腐葉土3、ピートモス1ぐらいでよいと思いますが、ビオラ・バンジー用の用土が売られているので、それを使用すると間違いと思います。花期が長いので、肥料切れさせないよう、元肥にマグァンプK(中粒)などの緩効性の化成肥料を混ぜ込んで植え付けるとよいです。花壇では日当たりのよい所に、酸性度を嫌うのであらかじめ苦土石灰で中和し、肥沃な用土を好むので元肥として牛糞を、水はけが悪いようなら腐葉土を混ぜて20cmぐらいの間隔で植え付けます。花壇でも元肥に長く効果のあるマグァンプK(中粒)などを混ぜて植え付けるとよいです。

植え付け約1ヶ月後(12月上)

種まき

種まきは8月中旬頃から9月頃に行えます。暑さに弱いので、8月中頃のまだ暑い時期の種まきは、できるだけ涼しい場所て発芽させるようにします。種まきに慣れていない場合は、やや涼しくなった9月頃に蒔いた方が安全です。9月頃に種を蒔いたものは、8月中頃に蒔いたものよりも開花は遅くなります。種まきの方法は鉢まきピートバンなどで行うとよいです。好光性で覆土せずに種まきしても、種の高さぐらいごく薄く覆土しても発芽率は変わらないそうです。ごく薄く覆土した方が種の乾燥を防ぐメリットがあるので、種袋にはそう書いている事が多いです。種は浅い平鉢などに蒔いて、水やりは受け皿に水を貯めて与えるとよいです。用土は種まき用の土など、乾燥を防ぐために遮光ネットや新聞紙などを上に被せておくとよいです。発芽して根が地表に出たものは、根の部分に土を被せるようにします。本葉が3枚ぐらいになったら9cmポットに仮植えしてます。この時期は虫が多いので、虫に葉を食べられないよう、上にネットを掛けておいた方が安全です。ポットに根が回ってきたら、植え付け項目と同じように植え付けます。

遮光ネットで乾燥を防いだ

鉢まき

仮植え

植え付け

水やり

鉢植えの場合は鉢土の表面が乾いたら与えます。鉢植えでは春が本番になると水をよく吸い上げるようになるので、水切れさせないように注意してください。花壇では雨が降らず、乾き過ぎるようなら与えるぐらいでかまいません。その他は花の水やりを参考にしてください。

植え替え

花期が長く、鉢植えで育てていると春になると根詰まりしてしまう事があります。根詰まりしてしまったら、根鉢を壊さないよう一回り大きな鉢に植え替えるとよいです。

肥料

花期が長く肥料切れしやすいです。鉢植えでは緩効性の化成肥料などを置き肥して、定期的に液体肥料を与えます。花壇では元肥に牛糞などを混ぜ込んで植え付け、追肥に即効性の化成肥料などを定期的に与えます。肥料を切らすとよい花が咲かなくなるので、鉢植え庭植えとも、元肥に肥料効果の長いマグァンプK(中粒)などを混ぜて植え付けるとよいです。その他は肥料の使い方を参考にしてください。

花がら摘み

花が終わったら次にもよい花を咲かすよう、開花後の花をできるだけ早く摘みます。

切り花

5月の連休頃になって気温が上がると、徒長して30cmぐらいの高さに伸びる事があります。このように徒長してしまったものを切り花にすると、3、4日ぐらいと短いですが楽しむ事ができます。
5月上旬

徒長したパンジー

切り花

種採り

開花後に青い種袋ができて熟すと自然と弾けて種が地面へ落ちてしまいます。熟した時に種を採らないといけないのですが、弾ける前の熟した頃の判断が分かりづらいです。ビオラは徒長した開花の終わり頃に弾けた種袋が上を向いて採れるますが、パンジーは青い種袋が熟して種が散乱しないよう小さな紙袋を被せたり、鉢植えなら花の見頃が終わってきたら鉢の下に新聞紙などを敷いて落ちた種を拾うなどするとよいと思います。
5月上旬

種袋

弾けた種袋

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